paiza開発日誌

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自然に囲まれ開発が捗りすぎる!島根移住エンジニアの楽園ライフとは

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f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。
ITエンジニアの皆さんの中には、最先端の技術に触れながら仕事をし続けるなら、東京にいるしかないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

IT業界は「首都圏一極集中」と言われていますが、現在、Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏が暮らす島根は、「日本のシリコンバレー」を目指し、地域をあげてRubyを中心とした地域・産業の振興に取り組んでおり、全国のIT企業やエンジニア達から注目されています。

そこで今回は、3月9日(月)に新宿で開催されました『R-turn to SHIMANE -あなたがつくるRubyエンジニアライフ-』という、東京在住のエンジニア向けに島根とRubyの今を伝えるイベントに参加してきました。

島根移住やUIターン、リモート開発を考えるエンジニアにとって、実際に島根で開発をされている方のお話というのはなかなか聞く機会のない貴重なものだと思いますので、当日の模様をご紹介していきます。

R-turn to SHIMANE -あなたがつくるRubyエンジニアライフ- - 島根県庁 | Doorkeeper


■「R-turn」エンジニアのライフスタイル

島根県外から島根に移住して活躍されているパネリストとして、株式会社モンスター・ラボ島根オフィスの山口友洋さんと株式会社ネットワーク応用通信研究所の本多展幸さんのお2人と、モデレーターとして島根進出計画を発表された株式会社spice lifeの開発部長である五十嵐邦明さん、そして『Rubyの女神』池澤あやかさんをお迎えしてのトークセッションが行われました。

◆株式会社モンスター・ラボ 島根オフィス 山口友洋さん

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モンスター・ラボ島根オフィスの責任者である山口さんは、宮城県出身です。アプリ開発を行うモンスター・ラボの設立後、10年東京でサーバーサイドエンジニアとしてお勤めになった後、昨年の6月から島根県松江市にご家族で移住されました。

Monstar Lab, Inc. | 株式会社モンスター・ラボ「多様性を活かす仕組みを創る」


◇島根開発に拠点の立ち上げに手を挙げた理由

山口さんはモンスター・ラボの社長さんが島根出身ということもあり、2013年のRubyWorld Conferenceで島根に来られました。

その際に、島根の魅力として

  • Rubyを中心とした地域振興が行われている。
  • エンジニアのコミュニティ活動も非常に活発で切磋琢磨できる環境がある
  • 都会とは違った豊かな自然があり、家族で暮らすのに生活環境が良さそう。(山口さんには奥様と小さなお子さんがいらっしゃいます)

という点を感じ、島根での開発拠点立ち上げに自ら手を挙げられたそうです。

また、松江市には『Ruby City MATSUEプロジェクト』という、市を挙げて活動しているプロジェクトがありますが、これに関わっている人達がすごく熱意を持って長期間、勉強会の開催や教育に関する取り組みをされていることや、市や県といった官公庁よる親身なサポートもあって、新しい土地に踏み出す一歩を後押しされたとコメントされていました。

◇島根での開発環境

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島根オフィスでは、現在は東京で開発していたエンジニアや新入社員のエンジニアの方々が移住されて、3人で開発をされています。

東京のチームと一緒に仕事をすることが多いですが、テレビ電話やチャット等を使って密にコミュニケーションを取りながら開発をしているので、距離を感じることはほとんどないそうです。

屋外で開発することなんかもあって、島根の中海に浮かぶ大根島の公園やお城に行ったりして開発や東京チームとの会議をしたり……なんていうこともあるそうです。

また、松江は山にも海にも車で20分ほどで行ける環境のため、休みはご家族と海や山や公園に行ったりしているそうです。市の中心部は生活に必要な買い物ができるお店もそろっており、生活に困るようなことは特になく、また島根開発拠点のメンバーとも家族ぐるみで遊びに行ったりしているそうです。

地方にいても東京と同じ仕事ができるというのはITエンジニアならではですし、だからこそ自分なりの働き方が追及できる仕事だと思います。」(山口さん談)

RubyWorld Conference 2015

松江観光協会 八束町支部


◆株式会社ネットワーク応用通信研究所 Rubyプログラミング少年団 本多展幸さん

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大学時代まで福岡にいらした本多さんは、就職の際に島根へIターンされました。

現在はネットワーク応用通信研究所(NaCl)で開発や障害対応をされているだけではなく、小中学生向けの『Rubyプログラミング少年団』の立ち上げに参加されたり、島根県主催のRuby合宿の運営や松江市主催の中学生Ruby教室、社会人向けのRuby講師などもされています。

オープンソース・フロンティア - ネットワーク応用通信研究所

Rubyプログラミング少年団

Ruby合宿


◇島根移住のきっかけ

九州大学の大学院に在籍されていた頃に、経団連文科省が、高度IT人材育成への取り組みについて発表しました。そこで本多さんは、「高度IT人材を育成するための教育」というものに興味を持たれました。

本多さんは大学院でプロジェクト型の演習を受けてプログラミングの楽しさを知り、プログラミングを好きになると同時にアジャイル開発にも魅力を感じられました。また、当時公開されていたまつもとさんと角谷さんと平鍋さんによる『言いたい放題「Ruby×アジャイル開発」』という動画で、Rubyアジャイル開発の関係性が高いことも話題となっており、「Rubyで開発したい」「どうせRubyをやるならまつもとさん達とやりたい」と思い、NaClに入社されたとのことです。

また、松江でRuby教育も開始されていた頃で、島根大学や松江高専でのRubyの講義や中学生Ruby教室やRuby合宿等も始まっていたので、「松江に行ったらRubyの開発にも教育にも関われそう」と感じたそうです。

「実際に松江ではRubyエンジニアとしても成長できるし、教育にも携われるので一石二鳥です」(本多さん談)

◇プログラミング教育を通じて分かったこと

まず、高度なIT教育を受けている人数が日本よりも中国の方が桁違いに多く日本ももっと広くIT教育をしなければいけないということと、プログラミングができる人は現場に引っ張りだこなので、教える人が圧倒的に足りないということが問題点として挙げられます。

本多さんが立ち上げから参加されているRubyプログラミング少年団は、地域のスポーツ少年団のように、自分たちの経験やノウハウを子供達に教えていけたらという経緯で2014年4月に立ち上げられたそうです。が、

中学生Ruby教室は6年前から携わって開催されているので、その頃教育を受けた人がもうエンジニアとして企業に入ってきていたりRuby合宿で教育に関わっていたりすることもあるそうです。また、再来年度からは松江市の全市立中学校でRubyの教育が開始されるということです。

島根は、東京と遜色ないくらいエンジニア同士の交流が盛んで、また教育も非常に充実しているとのことです。

九州大学 大学院システム情報学府 情報知能工学専攻 社会情報システム工学コース

Rubyプログラミング少年団で作られたSmalrubyに挑戦してみた記事は以前このブログでも書かせていただいております!

初心者が簡単にRubyプログラミングを覚えられる!Smalrubyの使い方 - paiza開発日誌


◆質問及びトークセッション

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Photo by jirojijp
五十嵐さん:池澤さんはRuby合宿に参加されたことがあるそうですが、いかがでしたか?

池澤さんRuby合宿は本当に初心者でも参加できる合宿でした。最初にまつもとさんの講演を聞いて、2日ぐらいでRubyの基礎を学んで、そこから3日間ぐらいでチームでゲームを作って最終日に成果を発表して講評をもらうという、充実した一週間を過ごせる合宿でした。

本多さん:先週ちょうどRuby合宿2015があったんですが、初めてLEGO MINDSTORMS EV3を用いてロボットの制御をしつつ、DXRubyでモニタリングするということをやりました。参加者の食いつきが非常によかったですね。今回はロボコンのちょっとした競技会みたいな側面もあったので、他の人と比べてどうかという面ですごく盛り上がりました。

池澤さん:山口さんは島根に引っ越すときに親身なサポートがあったということですが、どんなサポートがあったのですか?

山口さん官公庁の方が島根がどういう町かということや、家を探す際にこの辺に住んだらいいよということまで教えてくださったり、あとは地元で活躍している技術者のコミュニティなども教えてくださったりしました。これによって、島根のエンジニアの皆さんとのつながりがすぐにできてよかったです。

池澤さん:島根のおいしいものを教えてください!

本多さん:鯛めしがおいしいです!Ruby合宿でも皆さん(講師の皆さん)満足していただけました。合宿では次の日にも、釣った魚をそのまま持ち込んで料理してくれるお店に行ったりしました。

山口さん:水がおいしいところなのでお酒もおいしいし、お米もおいしいです。おすすめの日本酒の銘柄は豊の秋です。

池澤さん:ぶっちゃけ困ったことはありましたか?

本多さん:やっぱり移動に関しては、車がないと困りますね。あと、私は結構本を買うのが好きなんですが、福岡のジュンク堂はものすごく広くて、そういうところで育ったものですから、松江ではやっぱり専門書とかは書店に並んでないので、Amazonで買うしかないなと。

山口さん:若い社員が来た時に、やっぱり最初は友達が全然いなかったんですよね。でも、地元で若手社員交流会というのがあって、そこでIT系に限らず島根の若い人達と交流して仲良くなっています。

五十嵐さん:山口さん、奥様はいかがでしたか。

山口さん:妻も最初は、「買い物できるお店が近くにあるのかな」ということや「友達ができるのかな」ということを心配していましたが、実際は家の近所にも、バスや車ですぐ行けるところにもスーパーやお店があって、全く大丈夫でした。妻はヨガ教室に行くのが趣味で、そういうところで友達を作ったり、あとは地元のカフェやマルシェに行くことでも知り合いを増やしたりしています。あとはモンスター・ラボの社員とも家族ぐるみの付き合いをしています。


◆株式会社 spice life 開発部部長 五十嵐さん

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spice lifeではモートライフという制度ができまして、島根進出を計画しています。

「先日は花粉症が酷いので、花粉がないところで開発したいということで、とりあえず島根ではないのですが沖縄に行ってきました(笑)。」ということで、沖縄でのリモート開発を実践された五十嵐さんは、これまで開発タスクだけ(部長業等は除く)の数値では一週間につき4pt(1pt2時間相当)ぐらいだったのが、沖縄に行ったら一気に8pt、2週間後には21ptもの開発効率を向上させることができたそうです。

spice lifeがリモートワークを認めている理由にも、「現代はエンジニアもパフォーマンスが出せる場所を求めて移動する時代になってきている」という想いがあるそうです。

株式会社spice life(スパイスライフ)


◇島根のいいところ

「島根のいいところは、本当に素晴らしいエンジニア達のコミュニティがあるところだと思います。」(五十嵐さん談)

松江では、駅前の一等地にオープンソースラボというスペースがあります。五十嵐さんがRubyWorld Conferenceの際にラボに行ったところ、Matsue.rbスプラウト.rbとかコーダー道場松江とか、とにかくいろんなコミュニティが同時に集まって楽しそうなイベントを開催していて、まさに町内会の寄合所だなと思われたそうです。「コミュニティ同士の相互作用があって、すごく居心地がいいと思いました」ともコメントされています。

あとは、やはり自然環境が良くてプログラミング教育の水準も日本一だし、待機児童数がゼロなところも、子供を育てるにはすごくいい土地だと感じられているそうです。家もすごく安くて、一般的な家をオフィスとして使いたいと思って調べたところ月12万円ぐらいで借りられたりするそうです!

また、島根では行政や官公庁の方との距離がすごく近くて、移住してきた人に対してすごく親身になって対応してくれます。

そこで五十嵐さんは、生活をもっとHackableにできないかという提案もされていました。「最近は、確定申告に関してもfreeeなどのソフトによって簡単にできるようになっていているので、そこを行政にも協力してもらえば、フリーのエンジニア等にも優しいHackableな暮らしができる地域にできると思っています。」(五十嵐さん談)

◆質問及びトークセッション

池澤さん:エンジニア同士の交流ってどれぐらいありますか。

本多さん:松江Rubyの集まりが月1回、年に1回松江Ruby会議があります。

山口さんオープンソースラボは会社と同じフロアにあって、外部から講師を招く勉強会も頻繁に開催されているのですが、運営の方や参加者も顔なじみになってきます。あとは学生さんも参加されています。

本多さんオープンソースラボは、エンジニアが勉強会のために無料で使えるスペースなので、すでにあるコミュニティだけじゃなく、自分がこういう勉強会を開催したいと思ったら実践できる環境がありますよ。

http://www1.city.matsue.shimane.jp/sangyoushinkou/ruby/rubycity/rabo/open.html

松江Ruby(Matsue.rb)

スプラウト.rb - Ruby on Rails 勉強会(読書会) - | Doorkeeper


◆まとめ

島根県は、永田町に東京事務所がありますので、島根移住に関する問い合わせは、東京でも対応していただけます。

そして、皆さんが仰っていたように、エンジニア達のコミュニティがしっかりあり、イベントもたくさん開催しています。Rubyのコミッタもたくさんいて、勉強会等ではコミッタの方自身も直接Rubyについて教えてくれたりするそうです。

島根の皆さんは、10年ほどかけて、こういった教育・学びの場や、働ける場、新しいサービスを作っていける場を構築してこられました。

本当に島根に興味がある方は、4月16日(木)に、宿泊費や飲み代は無料で島根県にご招待していただけるそうです。

エンジニアに最適な環境作りに地域を上げて取り組んでいる島根県にご興味のある方は、ぜひ島根県東京事務所にお問い合せしてみてはいかがでしょうか。

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私も行ってみたい。鯛めし食べたい。

paizaでも、島根でのエンジニア求人を掲載させていただいております!ぜひご覧ください!

株式会社モンスター・ラボ様

株式会社イード様







ところで池澤あやかさんがかわいくて爆推しになりました。
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paizaではスキルのあるエンジニアがきちんと評価されるようにし、技術を追い続ける事が仕事につながるようにする事で、日本のITエンジニアの地位向上を図っていければと考えています。特にpaizaではWebサービス提供企業などでもとめられる、システム開発力や、テストケースを想定できるかの力(テストコードを書く力)などが問われる問題を出題しています。

テストの結果によりS,A,B,C,D,Eの6段階でランクが分かります。自分のプログラミングスキルを客観的に知りたいという方は是非チャレンジしてみてください。

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