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paiza開発日誌

paiza(https://paiza.jp ギノ株式会社)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

常駐⇒自社サービス転向で失敗するITエンジニアに共通した3つの特徴

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Photo by Michael Gil
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

最近、「転職を目指して活動をしているけど、うまくいってない」と言う友人と久しぶりに会うことがありました。友人が言うには「未経験の分野を目指しているけど、やっぱり経験者が優遇されるのでなかなか決まらない」「初めての転職活動でそもそもやり方もよくわからない」ということでした。

私は仕事柄、キャリア転向を目指しての転職を希望する方に会う機会が多くあります。その中で、もちろん「初めてでなかなかうまくいかない……やり方もよくわかんない……」という方もいる一方で「びっくりするほどスムーズに転職先が決まった」という方も、実は常に一定数いるなーと感じています。

今回は、実際にキャリア転向を目指しているけど「なかなかうまくいかない……」と言う人と「スムーズにできた~!」と言う人はどこが違うんだろう?ということを、転職希望者や企業の採用担当者の方と話していてよく挙がる点から考えてみました。

■人材不足は質不足?

IT業界は成長産業のため、ITエンジニアは常に人材が不足していると言われています。

2008年のリーマンショック依頼、景気回復とともにIT企業におけるIT人材の不足感は年ごとに増大しています。

IT人材白書2015」によると、IT人材の量的不足に関しては、IT企業の22.7%が「大幅に不足」、64.7%が「やや不足している」と回答し、合わせて87%以上が人材不足を感じているといった結果が出ています。
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また、IT人材の質的不足に関しては、IT企業の29.0%が「大幅に不足」、61.8%が「やや不足している」と回答し、合わせて90%ほどが質の不足を感じているといった結果が出ています。
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IT人材白書2015 P138 2節 IT企業のIT人材に対する企業の意識

当然ですが、いくら人材が不足しているといっても、誰でも希望する企業に転職できるというわけではありません。上記のように人材不足は量感だけでなく質の不足も叫ばれており、企業が求めるのはあくまで一定の質を満たしている人材であることが伺えます。

■キャリア転向があまりうまくいかない人の傾向

キャリア転向があまりうまくいかない人たちの大きな傾向として、
「キャリア転向をしたいと言いながら、特に準備をしていない」
ということが挙げられます。

例えば、受託開発と自社サービスの開発では、開発手法や業務の進め方、ビジネスモデルやスピード感が全く異なるため、初めての転職で何の準備もなしのうまくいく……ということはまずないと思います。

この「準備をしていない」ということを分解してみると以下のような感じになります。

  1. 自分の技術を高めようとしていない
  2. 興味はあっても試していない
  3. 「いつか本気出す」と思っているうちに35歳を過ぎる

◆1.自分の技術を高めようとしていない

システムインテグレーター(特に常駐型)の多くは、プロジェクトに必要な業務を細かく分解することで、システムの全容を把握していない末端のプログラマーでも開発ができるような業務構造となっています。

そのため、業務で使っている言語の一定の処理に関する技術しか知らない・コーディングできないという方や、マネジメント業務に携わるようになったらプログラミングをする機会がなくなり、コードの書き方を忘れてしまった……という方も多いのが実情です。

業務量が多くて肉体的にハードであっても、技術的に新しく習得することがなければ、業務を通してWebサービスの開発で求められるような技術を向上させていくことは難しいでしょう。

変化が激しい業界は、よくも悪くも個人技が求められ、尖った人材が重宝される世界です。よって、技術的な成長が見込める将来性や、最新技術に適応できる適性が必要とされます。ITエンジニアとしてコードが書けない人というのはそもそもあまり必要とされません

転職を考えていない場合はよいのですが、開発しているサービスに限らず、現状の技術レベルに満足していると、業界の動きから徐々に遠のいていってしまいます。

余談ですが、時々マネジメント業務を主にやってこられた方がWeb系の企業に応募し、スクリーンショットを撮ってエビデンスExcelに残すスキル等を転職時にアピールされることがあります。本当にあります。それは転職時に求められているスキルではありませんので、あくまで技術者としての開発スキルを高めた上で、アピールをしていただきたいと思います。

◆2.興味はあっても試していない

「自分は技術を高めていきたいという想いがある」という方でも、「転職先で業務を通して学びたい」「先輩に教えてもらって習得したい」といった感じでいると、そもそも内定を取得することは難しいでしょう

興味のわいた技術があるなら、まず触ってみて、少なくともチュートリアルぐらいは自分の手を動かしてやってみた、可能ならば簡単なアプリを作ってみた……といったマインドが、技術者としての転職では求められます。

ITエンジニアの面接では、「今どんな技術に興味がありますか?」といった質問が必ずと言っていいほどあります。そしてその際に「Railsに興味があります」「AngularJSに興味があります」等と言うと「じゃあ何をやってるの?」と聞かれます。この時に「興味はあるけど実際にはまだ触った事が無い」という感じでいると、採用における評価は低くなってしまいます。面接官に「本当に興味あるんだったらやってるだろ」と思われても仕方ありません。

アーキテクチャが全て決まった中で動くプロジェクト等では制約が多く、それ以外の技術を仕事に取り入れることが難しいため、興味のある技術を触ってみるということはなかなか難しいかと思います。

しかし、そのままのマインドでいると、転職市場で歓迎されることはありません。Web系の企業では、気になる技術は調べてみたり使ってみるという好奇心がとても重要になりますし、よりよい開発環境やサービスを作るために、それらを共有したり導入したりするといったことが歓迎されています。

◆3.「いつか本気出す」と思っているうちに35歳を過ぎる

特にプライムや大手子会社系のSIer等の場合、それなりに待遇が良かったり、よいプロジェクトに所属していると「まあこのままでいいか」となりがちです。転職さえすれば、必ずキャリアアップができるというわけではありませんし、現職に満足している場合や現職でキャリアを積んでいきたい場合は何も問題はありません

ただ、1の内容とも少し重なりますが、転職したいな~と思いながら、「今のプロジェクトが忙しくてそんな暇ない」「失敗したときが怖い」等といった感じのままベテランの年齢になって、そこからやっぱり転職したいと動き出しても、Webサービス・自社サービスを開発している企業にとってはあまり歓迎できる人材ではありません

「35歳という節目で、やはり自分のやりたいことにチャレンジしたい」という方をたまに目にしますが、現状とは異なる開発手法の企業へのキャリア転向を考えている場合はかなり難しいと思います。

■キャリア転向に成功する人の傾向

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Photo by PROgreg westfall

逆にキャリア転向に成功している人達には、以下のような傾向があります。

  1. 行きたい業界にいる人や転職経験者と交流がある
  2. 興味ある分野の技術に触れている、できればアウトプットをしている
  3. 早めに動き出している

こういった傾向のある人は、書類選考や面接が苦手でも、何とかなるケースが多くあります。特にITエンジニアという仕事は、面接でのアピールのうまさよりも、ITに精通している素養があることや、技術の知識を前提とした話がそれなりにできること等が求められるからです。

◆1.行きたい業界にいる人や転職経験者と交流がある

キャリア転向が上手くいっている人の多くは、前職のうちから行きたい業界に関する情報収集をしていたり、勉強会等でその業界の人と交流したりしています。

特に技術やビジネススタイルの違いを把握できている人は、転向もうまくいく傾向にあります。長い間ずっと一つの企業や一つのプロジェクトにい続けている人たちは、どうしても世界が狭くなってしまいがちです。そういった場合は、自分が行きたい業界の技術者や、転職経験のある人を探して話を聞いてみるとよい情報収集になると思います。

自分が行きたい業界や企業の人たちがどんな技術を使って何を考えているのか?どのように仕事をしているのか?といった情報は、転職活動の準備から実際に転職した後にかけても役に立ちますので集めておいて損はありません。

◆2.興味ある分野の技術に触れている、できればアウトプットをしている

キャリア転向が上手くいく人には、「今のままだと業務を通して技術レベルを上げていくのは難しいのでは?」「もっとエンドユーザーの顔が見える仕事をしたいな」といった問題意識や課題感を持っている人が多くいます。

こういった課題感を本気で感じている人は、自然と今後のために新しい技術に触れてみたり、調べてみたり、実際に動くものを作ってみたり……といったことができるので、それらの行為が必ず血肉となっていきますし、実際にキャリア転向をしてもキャッチアップが早いため、うまくいきやすい傾向にあります。

◆3.早めに動き出している

一般的に年をとればとるほど新しいことを覚えるのが苦手になっていくため、企業側も教育コストと将来性を考えると、ベテランエンジニアと同じような年齢の新人よりは、若いエンジニアを採用したいと考えます。また、教える側としても、若い人の下に年上の後輩がつくというのはなかなか気を使うことも多くやりにくいかと思います。

特にキャリア転向をして新しいことを始めたいのであれば、動き出しは早いにこしたことはありません。

最近は、一般にITエンジニアは売り手市場となってきているため、多少年齢を重ねてからのキャリア転向も以前よりはうまくいきやすくなってきました。しかし、さすがに35歳を過ぎてから「新人として全部教えてください」という希望を通すのは難しいかと思います。

■まとめ

転職活動とは、より充実したエンジニアライフを送れる舞台を探すための活動の一つですから、決してネガティブなものではありません。また、必ずしも転職することが正しいわけではありませんし、あくまでより希望に合った仕事ができるようになるための手段の一つに過ぎません。

ただ、行きたい方向を定め、自分のレベルの底上げを図っていくことは、希望するキャリアを築いて行く上でとても重要な行為だと思います。

「現職に不満がある」「業界転向をしたい」という方は、今後自分がどういった方向でキャリアを積んでいきたいのかを決断するタイミングにあるのだと思います。

特に30代になるまで自分の市場価値やキャリアプランなどについてを考えたことなかった人は、そのあたりからまず意識して考えてみるとよいかと思います。




paizaはプログラミングスキルチェックのスコアが一定基準を超えると、書類選考なしで複数の会社へ応募ができます。そのため、経歴ではねられる事が無く、SIer⇒Webへの転向も多くの方が成功しています。

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