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こんにちは、谷口です。
就活生の方のお話を聞いていると、毎年必ずと言っていいほど「交通費がかかりすぎる!!」という声が上がります。
ディスコが10月に実施した調査結果によると、16卒の方が就活で使った費用の平均額は162,902円となり、前年調査より約11,500円増加、特に交通費が約5,600円増加しています。
(http://www.disc.co.jp/column/?p=3303)
地域別の平均値を見ると、平均額が最も高いのが九州・沖縄で232,601円、2番目が東北の199,508円、逆に一番安いのが関東で140,642円と、やはり地方から都市部へ向かうための負担がかなり大きくなっていることがうかがえます。
私も地元は名古屋の方なんですが、就活をしていた頃は関東・関西方面へ行くことも多く、しかも就活があまりうまくいかず長引いていたため、かなり移動していました。学生時代に多い時で月2000km以上は移動していましたが(ちなみに名古屋→東京で片道366kmです)、当時は金券ショップでバイトしていたため、ありとあらゆる安く移動できる手段を駆使してきました。
今回は、当時の経験や大人になってさらにいろいろな追いかけて遠征する活動を通して得た「地方の就活生が交通費を大幅に削減するための知識」を公開していきたいと思います。
【目次】
- ■地方学生が交通費をおさえて就活する方法一覧
- ■地方学生が交通費をおさえて宿泊する方法一覧
- ■安く移動・宿泊をするにあたって
- ■長距離移動の際に持っていくべきもの
- ■値段をとる?時間をとる?
- ■まとめ
- ■学生向け「ITエンジニア就活特化」プログラミング学習コース好評公開中
■地方学生が交通費をおさえて就活する方法一覧
◆新幹線
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◇学割
学割は、片道101km以上の移動時に適用され、乗車券が2割引となります。例えば東京までの距離で言うと、小田原や熱海は101km以下のため適用外、三島以西は適用ということになります。
【メリット】
・繁忙期でも使える。
時期的に就活で移動することはあまりないかもしれませんが、普通の回数券や割引プランは4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~翌年1月6日の期間は使えなかったり、割高になったりするのですが、学割は時期を問わず使えます。
・往復割引とも併用できる。
新幹線には片道601km以上の区間を往復する際に往復切符(乗車券)を同時購入すると、乗車券の料金が1割引になる往復割引が存在します。601kmを超えるというのはかなり遠距離ですが(東京~岡山とかになります)これと学割は併用できます。ちなみにきっちり3割引になるのではなく、往復割引で1割引いた後から学割の2割が引かれます
【注意点】
・学割を使うには、学校で取得した証明書が必要です。
学割は、学生証さえ出せば割り引いてもらえるというものではなく、あらかじめ学生課等で発行してもらった証明書(自動発行機がある学校もあります)を購入時に提出する必要があります。
・学割が乗車券2割引というのは固定なので、乗る区間の値段を計算しておいて比較してみましょう。乗車券2割引はかなり大きいですが、いつでも必ず最安値というわけではなく、他の割引やセット商品等の方が一枚あたりの値段が安くなるような場合もあります。
・正規窓口で乗車券を購入する場合にのみ適用される割引ですので、セット商品(回数券、ぷらっとこだまなど)、金券ショップで購入する場合は割引されません。
※学割証明書について
証明書は一度取得すればOKというものではなく、基本的には切符一枚購入につき1枚の証明書が必要です。(往復切符なら一往復分につき一枚)
また、証明書には発行日から3カ月という有効期限があり、乗車区間も明記が必要です。さらに、一人が一年間で発行できる枚数の制限が学校ごとに決められていますので(学校ごとにまちまちですが、大体一年につき一人10枚前後です)、いっぺんに何枚も取得しておくということはできません。
ただ、この枚数制限というのは、もともと大学ごとに「この学校は年間で合計何枚まで使用可能」と決められているものを、オーバーしないように割り振られた制限となっています。学生全員が毎年制限いっぱいまで取得するということはまずないと思いますので、もし制限を超えた場合も、申請をすれば発行してもらえる学校がほとんどのようです。
このように、学割は割引率自体は高いのですが、結構面倒な点も多くあります。
特に、学校の近くに住んでいる人や授業のついでに取得できる時はよいのですが、家が遠かったり、長期休暇中の就活で学校までの定期がなかったりする場合は、学校に行く手間と交通費の方が高くついてしまうようなこともあるでしょう。「急に移動することになって証明書を取得している暇がない!」というときも多いかと思います。(私も大学まで片道2時間かかるところに住んでいたので、あまり恩恵を受けた記憶はありません)
就活を始める際には、学割が使えないときのために、これからご紹介していくようないろいろな交通費削減方法も把握しておいた方がよいでしょう。
【関連リンク】
www.jreast.co.jp
◇回数券
新幹線には6枚つづり、有効期限3ヶ月の回数券があります。ばらして友達と分け合うこともできます。
【注意点】
現在、自由席の回数券は上記リンクにある通り、のぞみが止まらない駅を含む区間でしか発行されていません。のぞみが止まる東京⇔大阪・名古屋間等での自由席回数券はありません。(かつてはありましたが、廃止となってしまいました…)
・繁忙期は使えません。
・有効期限を過ぎれば無効となってしまいます。
【関連リンク】
各区間の回数券の値段はこちらで確認できます。
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/kaisuuken-shitei/
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/kaisuuken-jiyuu
◇金券ショップ・ネットオークションを利用する
「金券ショップで売っている切符って何なの?定価より安いけど大丈夫なの?」ということをバイトしていた頃からよく聞かれていたのですが、金券ショップで売っている切符はざっくり言うと回数券のばら売り、株主優待乗車券、その他短い区間の乗車券の回数券をばらして組み合わせて特急券をつけたもの……等々です。また、新幹線以外の切符を取り扱っているお店もたくさんあります。ネットオークションでも同様のものがよく売られています。
「回数券を買うほどではないので、一枚ずつ切符がほしい…」という場合は利用するとよいでしょう。たま~~に期限間近の切符がすごく安く売られてるようなこともあります。
【注意点】
・回数券のバラ売りを買う場合、有効期限や繁忙期に使えないという条件は同じですので注意しましょう。
・基本的に、金券ショップでは返品・交換・払い戻し等はしてもらえません。
・金券ショップというのは、基本的に安い切符の使い方や期限等のリスクを理解した上で利用できる人向けのお店です。怖いところではありませんが、詳細な説明等はありません。不安な人は正規窓口で購入した方がよいでしょう。
【関連リンク】
駅近くで見かけることが多いかと思いますが、このような全国の金券ショップを探せる情報サイトもあります。
kinkenshop.sakura.ne.jp
◇JR各社独自のセット商品・独自の割引商品
早割やネット予約・こだま乗車プラン等、JR各社が独自に設定しているプランやセット商品も多いので、チェックしてみましょう。私は東海道線の範囲を安く移動できるぷらっとこだまが大好きで数えきれないほどお世話になっています。
以下は一例ですので、調べたらJR各社ごとにもっとあるかと思いますし、このような割引プランは時期によって増えたり減ったりしています。
【例】
・ぷらっとこだま
(東京~新大阪間のみ)
・東京往復スーパー早特きっぷ
(岡山・広島発の東京往復のみ)
・のぞみ早特往復きっぷ
(山陰→東京、東海→小倉・福岡のみ)
・えきねっとトクだ値・お先にトクだ値
(北海道・東北・北陸方面→東京 ネット予約限定)
【注意】
・期間限定や区間を絞ったものが多いので「あのプランで行こうと思ってたらもう終わってた」「このプランで行こうと思ってたら目的地が範囲外だった」ということもあるので注意しましょう。また、繁忙期は適応外・値上げになる場合もあります。
・これに限ったことではありませんが、安いプランはその分キャンセル・変更不可等のリスクがある場合が多いことを把握した上で利用しましょう。
・数量限定の商品や人気商品も多いため、「前日まで予約OKって書いてあるし」と思って前日に行ったら、予約したい時間帯の席は全て埋まっていて、結局正規の値段で買うことになった…ということもあります。予定が確定したらなるべく早く予約した方がよいでしょう。
◇旅行会社独自のセット商品
「宿泊先の予約も必要…」という場合、旅行会社のプランがものすごーく安い場合があります。往復+ホテル代も含まれているのに、普通に新幹線の往復を買うより安いというような料金設定も珍しくありません。
【関連リンク】
このような旅行会社のサイトで探すことができます。
www.nta.co.jp
◇株主優待券
一定数以上の株式を保有している株主がもらえる優待券ですが、売却・譲渡をすることも可能なので、金券ショップやネットオークションで売られていたりします。JR各社の株主優待券を正規購入時に提示すると、新幹線の運賃を割引してもらうことができます。
株主優待券は繁忙期でも使用できますが、有効期限があるものなのでその点は注意しましょう。
【関連リンク】
www.westjr.co.jp
例えば、JR西日本の場合は優待券一枚で50%割引が適用されます。(一枚ごとの割引率、一度に使える枚数はJR各社によって異なります)
◆在来線・私鉄・近距離バス等
Photo by Toshiyuki IMAI
鉄道会社で正規購入する場合、101キロ以上であれば新幹線じゃなくても学割は適用されます。
また、他にもいろいろ安く行く手段をご紹介していきます。
◇青春18きっぷ
利用期間が春・夏・冬で1~2ヶ月程度ずつと短いですが、JR普通電車に1日乗り放題券が5回分で定価11850円(一人一日あたり2370円)と使い方によってはかなり交通費を節約できる切符です。
普通電車で一日の間ならどれだけ移動してもOKですので、行こうと思えば関西から東京へ移動することもできます。また、お友達と複数人で同時利用をすることもできます。
【注意点】
・新幹線等、特急列車の乗車券として使うことはほぼできません。
・複数人で一緒に使用することはできますが、ばらすことはできません。
ちなみに「5枚もいらない…」という人は金券ショップやオークションで使いかけのものを購入できるとかなりラッキーです。(人気があるので割とすぐなくなります)
【関連リンク】
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/youth18-ticket/
◇回数券
新幹線以外の回数券は11枚つづりのものが多いかと思います。(特急列車の場合は5枚・10枚つづりなどもあったりします)
新幹線同様使用期限はありますが、確実に同範囲の移動を繰り返す予定のある人は購入してしまった方がよいでしょう。また、金券ショップでは新幹線のチケットだけではなく、近隣のJRや私鉄の近距離回数券をばら売りしているところも多いです。
◇一日乗車券
一日乗り放題乗車券というのは多くの鉄道会社が販売していますので、「一日で近距離移動を何度もするぞー」という場合はかなり使えます。
【例】
・JR東日本(都内)
【注意点】
当然ながらその鉄道会社が運行している電車・バスでしか使用できない場合がほとんどですので、「今日の移動は山手線だけで済むな」という場合などはよいのですが、いろんな私鉄に乗る必要がある……という場合はあまり意味がないかもしれません。
◇株主優待券
JRや航空会社の優待券は割引券になっているものが多いですが、私鉄の優待券はそのまま改札に通せる乗車券の形になっているものも多いです。
乗車券状態のものは、改札を入ったら出るまで有効(特急は特急料金が別でいります)というものが多いです。金券ショップやネットオークションで購入する場合、大体がその鉄道における一番高い乗車券(近鉄だったら、一番高くはないですが名古屋→難波間の乗車券代とか)よりいくらか安い…というぐらいの値段になっていることが多いです。
これも有効期限間近になってくると安く売られていることがあります。
【例】
・京王線のの株主優待券(乗車券タイプ)
◆飛行機
Photo by nakashi
最近はLCCも増えましたし、航空会社ごとの料金設定・期間限定のバーゲン等も自由なため、どこでどれを買うのが一番安い…という確約はありません。
また、安い便というのはその分宣伝費がかけられていないため、なかなか目につかない…ということもあります。
◇若者向けの割引
飛行機の場合、学割というよりも22歳以下の人全体に向けた割引を実施している航空会社がいくつかあります。
JALとANAでは、22歳以下の登録会員なら「スカイメイト」という50%程度の割引が適用になります。(繁忙期は割引率が下がります)
【関連リンク】
スカイメイト(運賃) - JAL国内線
「スマートU25」運賃 | ご予約/旅の計画 | 国内線航空券予約・空席照会 | ANA
ただ、このスカイメイトは予約ができず、出発当日に空きがあれば適用という制度のため、正直使い勝手がよいとは言えません。現実的に考えると早割等の他の割引制度を利用したり、LCCを予約した方が確実でしょう。
下記のような、独自の22歳以下の人向け割引制度を実施している航空会社もあります。(AIR DOは25歳までいけます)
【例】
・スターフライヤー
www.starflyer.jp
・ソラシドエア
www.solaseedair.jp
・AIR DO
http://www.airdo.jp/fare/skymate_pr/index.htmlwww.airdo.jp
◆高速バス
Photo by Nacho
本当につい先日、新宿南口に高速バスターミナルができましたので、新宿発着の高速バスの使い勝手はすごくよくなったと思います。遠距離をとにかく安く移動するために利用した経験のある方も多いかと思います。
高速バスも会社ごとに独自の割引やプランがあるため、どこが絶対に安いということはありませんが、このように複数会社から比較ができるようになっている予約サイトもあります。
【例】
・全国の高速バス・夜行バスの予約!格安・最安値情報【バス比較なび】
また、学割プランを実施しているところもあります。
【例】
・西日本ジェイアールバス
学割制度
高速バスに関しては安全性を気にされる方も多いかと思います。現在、公益社団法人日本バス協会では貸切バス事業者安全性評価認定制度が実施されています。三ツ星の認定を受けるのはかなり厳しいそうなので、気にされる方はバスを選ぶ際の基準にできるかと思います。
【関連リンク】
貸切バス安全性評価認定制度認定事業者一覧|公益社団法人日本バス協会
【注意点】
私もかつて本当に数えきれないほど高速バスに乗ってきました。当然ながら遠いほど節約にはなりますが、遠いほど疲れます。早朝に到着して、ネカフェに入って予定まで数時間滞在・仮眠・シャワー・朝ごはんも……とかやっていると、結局のところ結構な出費(しかも体は疲れてる)になってないでしょうか……。
学生さんは体力もあると思いますし、高速バスで全然寝れない人・寝れる人で個人差もあると思うので一概には言えないですが、私は「予定まで時間潰すネカフェ代を考えると、朝に安い新幹線に乗って行った方がコスパよかったのでは…?疲れるし…」と思ったことが何度もあります。
個人的に高速バスでお勧めなのは、~4時間ぐらいで行けて疲れすぎない中距離範囲での利用です…。東京じゃないですが、京都―名古屋間は名鉄バスで片道2時間半、往復4,100円で行けます…安い……。
京都 |名鉄バス
■地方学生が交通費をおさえて宿泊する方法一覧
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◆友達の家に泊めてもらう
当たり前ですが東京に泊めてくれる友達がいればそれが一番いいですね。夜行バスで行っても仮眠をとらせてくれるだけでも助かります。
ただ、当然ながらお世話になったらごはんをおごったりしてお礼はしましょう。弊社の新入社員は東京で就活をしていた際、泊めてくれる友人に北海道から木彫りの熊を持って行ってあげたそうですが、木彫りの熊をもらったときの喜びというのは個人差が大きいので、持っていく際はあらかじめ確認をとってからにしましょう。
◆シェアハウス
最近は上記のように、地方就活生が東京方面で就活する際に一ヶ月程度~利用できるシェアハウスがあります。何度も往復した方が交通費高いし、しばらく東京に滞在して就活するぞ!という場合は、こういったところを利用するのもよいでしょう。家賃は安いところで一ヶ月3万円~とかなので……何度も上京するよりは確実に安いですね。
就活生限定じゃなくても、シェアハウスは一ヶ月程度~安く滞在できるところも多いため、東京に長期滞在しての就活を考えている人は検討してみるとよいかもしれません。私も一昨年に状況してきて一年半ほどシェアハウスに住んでいましたが、一時的であればそんなに悪いものではありません。というか交通費の方が高い。
【関連リンク】
私もこのようなシェアハウスが探せるサイトで探して見つけました。
sharepare.jp
◆ビジネスホテル
ホテルは宿泊費が高い!!と思われがちですが、新幹線のところでお話ししたように、往復+ホテル宿泊で安いプランがあったりします。
また、ホテルによっては無線LANが飛んでいたり、パソコン・プリンタ・充電器等を貸し出してくれるところもあります(※有料の場合もあります)ので、もしものときも安心です。(こういった設備は予約の段階で確認しておけるとよいですね)
あとは就活でビジネスホテルを使う際に地味にありがたいのが、作業机でじっくりゆっくり書類を作ったり書いたりできる…という点です。カプセルホテルだと作業できる場所がなかったりしますので…。
独自に学割プランを設けているホテルもあります。
【例】
・スーパーホテル
スーパー学割プランのご案内 - ビジネスホテルのスーパーホテル【公式】
個人的に私が地方から通っていた頃に何度か利用したことのある東京で安く利用できるホテルもご紹介しておきます。寝るだけなら申し分ないと思います。
【注意点】
駅から遠いホテルが安かったりすると思わず予約してしまいそうになりますが、慣れない場所に行く際は、まず間違いなく迷うでしょう。「面接で疲れきった後に迷って結局タクシーに乗ってしまったら、安いところに泊まった意味がなかった……」ということにもなりかねませんので、注意しましょう。
【関連リンク】
よく使う予約サイトを一つ決めておくと、ポイントがたまればさらに割引してもらえます。私はじゃらんが好きです……。
www.jalan.net
◆カプセルホテル
宿泊費を節約したいけど、泊めてくれる友達もいない…最低限睡眠はとりたいのでネカフェはちょっと…というときはカプセルホテルが便利です。次の日が面接等で体調を崩せない場合、宿泊場所の最低ラインがカプセルホテルになるかと思います。ただ、やはり個室のホテルとは違って物音はしますので、神経質な人は眠れないかもしれません。
ただしビジネスホテルとは違い、ゆっくり書類を作ったりできる作業机はないところがほとんどかと思います。(パソコン・Wi-Fi等は使えるところもあります)こういうところに泊まる場合は、近くのネットカフェの場所も合わせて確認しておくと、書類に誤字が見つかったときなど、もしものときも安心です。
個人的に私が地方から通っていた頃に何度か利用したことのある東京で安く利用できるカプセルホテルをご紹介しておきます。
最近は女性向けフロアがあるところも増えてきましたが、部屋数が少なく人気があるので予約が埋まるのも早いです。
◆ネットカフェ
ネットカフェは安いのですが……体への負担を考えると、カプセルホテルがあいてなかったときの最終手段と考えた方がよいでしょう。
ただ、作業机、パソコン、プリンタ、充電器、Wi-Fi等が揃っているので、ホテルに泊まるときもチェックしておくと、万が一書類を修正したいとなったとき(万が一と言いましたが結構あります)に安心です。
■安く移動・宿泊をするにあたって
◆Skype面談で選考してもらえる場合もある
paiza新卒には、遠方在住の応募者であれば、Skype面談で選考をしてもらえる企業の求人も多く掲載しています。
また「企業に応募したいけど遠方のため選考を受けに行くのが難しい…」「なるべく日程を揃えて複数企業の選考を同時に受けたい…」といったご希望は、paiza新卒運営事務局がおうかがいしてから企業側にお伝えします。
「こんなこと聞いたら評価に影響するのかな…?」「企業に直接は聞きにくいな…」といった場合も、応募者が企業と直接やりとりする必要はありませんので、paiza運営事務局にお気軽にご相談ください。
◆企業が交通費を出してくれる場合もある
選考段階にもよりますが、「遠方の方には○次面接から交通費(場合によってはホテル代も)を支給します」という企業もあります。(※支給方法は回数券がもらえる場合や企業宛の領収書が必要な場合など企業によって異なります)
交通費がもらえる場合、同時期に近郊の複数企業も回ることができれば交通費もかなり節約できますので、同時期に複数社の選考を受けることができそうな場合は調整してみるとよいでしょう。
なお、paiza新卒でも、ITエンジニアを目指す就活生に向けた「就活支援金制度」を実施しています。高いプログラミングスキルを持つ学生の就職活動をサポートするために、最大3万円分のAmazonギフト券を支給する制度です。ぜひご活用ください。
◆安い手段のリスク
安い移動手段や宿泊プランには、その分「キャンセル不可」「時間変更不可」「安いけど時間がかかる」等々、割引分相応のリスクが必ずと言っていいほどありますので、それを理解した上で使うようにしましょう。
◆安い手段は永久不変ではありません
例えば、新幹線でのぞみが止まる区間での自由席回数券は数年前まで販売されていましたが、現在は廃止されています。
このように、安い手段やプランというのは知らないうちになくなっていたり変更が入ったりしていたということがありますので注意しましょう。特に、誰かから聞いた情報を鵜呑みにしていたら「その割引制度はとっくに廃止になっていた…」というような場合もありますので、念のため自分でも調べて、最新情報を確認するようにしましょう。
■長距離移動の際に持っていくべきもの
マスクと!!!!!!蒸気でホットアイマスク!!!!!!!
これは絶対に、季節問わず、遠ければ遠いほど、移動時間が長ければ長いほど、持って行った方がいいです。かさばりませんし。
新幹線や飛行機や高速バス、ホテルやネットカフェというのは、まあ乾燥しているところが多いですのでマスクがあると喉も安心です。就活中は本当に喉の乾燥に気をつけてください。季節問わず風邪は引きますし、喉を痛めると面接で満足に話すこともできません。
また、蒸気でホットアイマスクは、目の疲れが癒されるだけでなく、蒸気が出なくなっても普通に光をさえぎるためのアイマスクとして使えます。
私は長距離移動の際は、この2つをして完全に顔を隠して、パーカーのフードをかぶって、ひどいときはネックウォーマーして寝ています。顔の乾燥が気になるときはニベアをぬっておくといいです。見た目は怪しい人ですが、もうびっくりするほど寝れます。札幌→羽田間の飛行機で離陸にも着陸にも気付かないぐらい寝ることができます(経験談)ので、長距離移動をされる際ややむを得ずネットカフェで一夜を明かすことになった時はぜひやってみてください。(貴重品と新幹線の降り過ごしには注意しましょう…)
■値段をとる?時間をとる?
学生さんの中には「とにかくどれだけ時間をかけてでも安く移動したい!!」と考えている方がいます。私もそうでした。
しかし、高速バスのところでも少し触れましたが、時間のかかる移動手段はその分疲れます。その浮かせた数千円というのは、来月のバイトを数時間増やせば回収できる額かもしれません。また、遊びに行く場合ならよいのですが、面接等の選考は、体調も万全な状態で受けられるに越したことはありません。
長時間の高速バスやネットカフェでの宿泊は、疲れている時など特に体調にも影響を及ぼしがちですので、忙しい方ほど費用対効果を考えたほうがよいでしょう。
◆バイトの話
バイトの話が出ましたので、実体験から少し就活中に収入を得るためのお話もしておきます。
・融通がきくバイトはむやみに辞めないほうがいい
もし長く続けているバイトがあって、シフトの融通をきかせてもらえるようであれば、貯金が充分にある場合以外は簡単に辞めない方がよいと思います。
就活中は交通費をはじめ、何かと急な出費も多くあります。「就活するし……」と思ってバイトを辞めてしまい、後から「やっぱりお金がかかりすぎるからまた新しいバイトを始めないと……」というのは結構キツいものです。(経験談)
・おすすめは登録制バイト
とはいえ就活中は予定が立てにくいと思いますので、もし苦手でなければ派遣会社で単発の登録制アルバイトに登録しておくとよいかと思います。一週間~数日前まで、一日~の単発のお仕事をすることができます。(経験談)
◆安さより時間をとるべき場面
就活中は、慣れない土地に行くことも多く、道に迷ってしまうことも多いと思います。精神的にも焦りますし、遅刻してしまうかもしれませんよね。
「迷うことを見越して早めに出る」ということは大前提なのですが、もし就活中に慣れない土地で迷ったら、いつまでも自力で探そうとするより、とっととタクシーに乗って目的地の住所を言いましょう。東京はすごい量のタクシーがその辺りを走っています。
「そりゃそうだろ」と思う方が多いかもしれませんが、普段タクシーを使うことがあまりない人、特に若い人の場合、そもそも「タクシーに乗る」という選択肢が頭にないことも多いのです。乗るべき場面ではタクシーに乗りましょう。私も今だから言えますが、弊社の選考を受けていたとき、普通に行ったら遅刻しそうだったのでタクシーに乗ったことがあります。あのときタクシーに乗ってなかったら、今この記事を書いていなかったかもしれません……。
■まとめ
私も地方で学生時代を過ごし、一度新卒では地元で就職しましたが、のちに東京へ転職しました。
新卒で就職して働いているうちに、地元もいいかなと思えてくるかと思いましたが、実際は時が経てば経つほど東京に行きたいという気持ちが強くなっていき、どうしても諦めきれずに転職をして上京することになりました。というか正確には転職活動をしながら、まだ内定も持っていない段階で上京して(面接のたびに上京する方が高くつくと思ったので……)シェアハウスに住んでいました。
都市部での就職を目指す場合、地方の就活生は確実に交通費がかかりますが、上記のようないろいろな方法を検討してみると少し楽になるかもしれません。
頑張っている皆さんの就活がうまくいくことを願ってやみません。
■学生向け「ITエンジニア就活特化」プログラミング学習コース好評公開中
paiza新卒の学習コンテンツ「paizaラーニング就活パック」が、先日公開となりました。
「paizaラーニング就活パック」は、企業からの「こんな開発スキル・知識を身につけている学生がほしい」という要望と、ITエンジニア志望の学生からの「就活を上手に進めるためにはどうしたらいいのか」という悩みに応えるための特別コースです。
単純なプログラミングスキルだけでなく、業界・キャリアに関する知識やWeb周辺の知識の習得、選考用ポートフォリオとなるサービス作成までを行える就職特化型の講座内容になっております。
paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。
「paiza新卒」は、ITエンジニアを目指す人たちのための、IT/Webエンジニア求人に100%特化した就職サービスです。プログラミングスキルチェック(コーディングのテスト)を受けて、スコアが一定基準を超えれば、ES選考なしで複数の企業へ応募ができます。
まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
また、paiza新卒をご利用いただいている企業や、paiza新卒を使って就職に成功した方へのインタビューもございます。こちらもぜひチェックしてみてください。
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