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IT企業への就活が有利になる!エンジニア志望者向けの業界構造やキャリアのヒント

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Photo by Daniel Cukier
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

ITエンジニアを目指す就活生の皆さん、応募企業はどのような基準で選んでいますか

一言で「新卒エンジニアを募集」している企業と言っても、業種によって業務内容は異なります

これを知らずに適当に応募企業を選ぶと、入社後に「思ってたのと違った……」「仕事でプログラミングをする場面がなくなってしまった……」となってしまう場合もあります。

ただ、そうは言っても「どうやって企業を選んだらいいの?」「業界の構造がわからない」といった人も多いでしょう。

今回はIT業界の構造やエンジニアのキャリアについてお話ししていきたいと思います。

■IT産業の業界構造

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まずは、日本のIT産業における市場規模の約半分を締めるシステムインテグレーターがあります。

システムインテグレーターは、略してSIerといったり、受託企業と呼ばれたりしています。SIerは、企業や官公庁からシステム開発を請け負って開発し、納品するという事業を行っています。

次に、そのSIerに仕事を発注する側のユーザー企業があります。

ユーザー企業と一言に言っても、実に様々な業界の企業が含まれるのですが、大企業で言うと銀行や保険、メーカーなどの企業があげられます。こうした企業は、本業はITではありませんが、社内にIT部門があって、そこにいるエンジニアが開発要件をまとめてSIerにシステム開発を発注したりしています。

最後に、ここ5年~10年ぐらいで急増してきた自社サービスを開発している企業があります。IT事業をなりわいとしており、自分たちでサービスを開発し、そのサービスで売り上げを作っている企業です。わかりやすい大企業で言うとFacebook、Google、LINEなどがこれに当たります。

◆それぞれの企業はどんなふうにITを利用しているの?

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SIerやユーザー企業の場合、発注側はITをなりわいとしているわけではなく、たとえば経理業務や定型業務など、裏方における業務のIT化がメインとなります。


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対して、最近増加している自社サービス企業は、ITエンジニアが開発したサービスで収益を上げているため、エンジニアの立ち位置も「ビジネスの表舞台」に位置づけられます。

SIerの場合、ITエンジニアとユーザーの間には、自社の営業やユーザー企業の担当者などが入ったりしますが、自社サービスの場合、ITエンジニアが作ったものがダイレクトにユーザーに届けられるので、エンジニアの業務が企業の収益と近いところにあると言えます。

ほかにもWeb系の受託企業などもありますが、業界構造やどんなキャリアがあるのかなど、詳しいことは「ITエンジニアとしての就職を目指す学生」向けの就活対策学習コース「paiza learning就活パック」をごらんください。

◆各企業で求められる&身につけられるスキル

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Photo by Andrés Moreira

◇SIerの場合

SIerでは主に下記のようなスキルが必要とされます。

  • スケジュールを作成・管理し、納期までに作りきる
  • プロジェクトに携わる人員をまとめて管理できる
  • 設計ができる

受託における開発手法は、金融や保険、役所関連等の業務的に革新が起こりにくい領域に向いています。長期的な計画を立てられて、着実にシステムを構築できることが強みとなるからです。

決められた環境での開発が多いので、最新技術に関するアンテナよりも、期日と予算範囲を厳守しながら、システムを作り上げて納品する管理能力が必要とされます。プロジェクトの人員やスケジュールを管理するスキルは、小規模な自社開発企業よりも身につけやすいでしょう。

一次請けの大企業の場合は、大企業で経営が安定している企業や社内制度や昇給制度等がしっかりしている企業が多いなどといった利点がある一方、エンジニア志望で入社しても数年でマネジメントに回ることが多いため、プログラミングする必要がなくなってしまう場合があります。

また、下請け企業の場合は、最初にプログラミング研修を行っている企業が多く、プログラミング経験がなくても入社しやすいところは、プログラミング未経験でエンジニアになりたい人にとって大きなメリットであると言えるでしょう。一方で、n次請けの場合はスケジュールが遅れたときのしわ寄せを受けることが多いといった特徴もあります。

◇自社サービスの場合

対して、自社サービス開発企業では、以下のスキルが求められます。

  • プログラミングスキルと技術を追い続ける感度
  • 機能が追加になったらすぐ公開みたいなスピード感についていける
  • ユーザーについてなどの調査、分析、企画スキル

Webサービスの場合は、受託開発のように顧客との間で明確な要求を詰めてから取り掛かるような開発はありません。企業にもよりますが、開発のプロセスはニーズの仮説を立て、それを検証するための最低限のシステムを作ってリリースし、ユーザーの反応を見てまた開発に取り入れる…といった形式となります。

特にスタートアップ企業であれば、大企業で一ヶ月単位で進める業務を1~2日でとりあえず作ってしまって公開する、公開してから徐々にカスタマイズの手を入れていくという進め方も珍しくありません。

自社サービスの方は、計画に基づいて着実に業務を進行していくよりも、変化に対応し続けること、またよりよいサービスを開発していくために常に最新技術を追える感度の高さが重要になってきます。

比較的自由な社風の企業が多く、周りも技術力の高い人が多いので、最新技術を取り入れた開発をしたい人には向いていますが、小規模のスタートアップ企業だと会社の制度が整っていない場合もあり、安定性には欠けます

詳しいことは「ITエンジニアとしての就職を目指す学生」向けの就活対策学習コース「paiza learning就活パック」をごらんください。

■まとめ

paiza新卒では、この度「ITエンジニアとしての就職を目指す学生」向けの就活対策学習コースとして、「paiza learning就活パック」を開始しました。

中にはプログラミングやサーバの基礎知識が学べるレッスンだけではなく、IT業界の構造やエンジニアのキャリアについてが学べるレッスンもございますので「プログラミングが好きだからITエンジニアには興味があるけど、業界研究はどうしたらいいのかわからない」という方はぜひ、「paiza learning就活パック」の「ITエンジニアのキャリア入門」のレッスンをごらんください!

paiza learning就活パック」は月額600円からとなっておりますが、一部無料でごらんいただける動画や初月無料などの割引もございますので、「ちょっと試してみたいな」という方もお気軽にご利用ください!




paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。

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