paiza開発日誌

IT/Webエンジニア向け総合求人・学習サービス「paiza」(https://paiza.jp ギノ株式会社)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

「新規事業開発がしたい!でも一体何から始めればいいの?」を解決する4ステップ

f:id:paiza:20161130161010j:plain
Photo by Peter Rosbjerg
こんにちは、髙田です。paiza新卒の事業立ち上げから事業推進・営業を担当しています。

自分の知合いにも多いのですが、将来的に自分で新規事業を立ち上げたいと考えている方が最近増えているように思います。有名な「リーン・スタートアップ」をはじめ、起業に関する書籍も近頃はたくさん見かけます。

しかし起業について書かれた書籍を手に取ってみると、会社の立ち上げ方、組織の作り方などは書いてあっても、実際に「どうやって事業機会を見つけるのか?」「自分が情熱をもって取り組める事業にどうやって出会うのか?」といったことについては、ほとんどの書籍で触れられていません。

新卒事業の立ち上げに当たり、当初経営チームには「この事業は難しいのでは?」と言われ、自分自身も「本当に行けるのだろうか?」思っていたところから、どうやって事業性の確信を持てたのか、また「これがまさに自分がやるべき事業なんだ!」と思い至ったかについて書いてみたいと思います。

■自己紹介と簡単な経歴

もともとはITエンジニアとして働いていましたが、前職で大手企業の営業職へと方向転換をしました。

エンジニアだった頃も営業職になってからも、やはり組織が大きいと、なかなかすぐにはサービスを改善できないという課題感を常に感じていました。

目の前でお客様が何らかの問題や不満を抱えているのに、大きな組織では一つの企画を通すのにも、踏まなければいけないステップが多かったり、仕組みが複雑だったり、その上しがらみや社内政治などの無駄な壁も多くて、いつまでたっても解決することができませんでした。

解決策を思いついても『新しいことをやりたい』という情熱があっても、ここでは実現できそうにない。

そう考えてもっと裁量を大きく任せてもらえてスピーディーに業務を進められそうな企業を探しているうちに、paizaの運営元であるギノ株式会社へ転職してきました。

paizaとは?

f:id:paiza:20160824150021p:plain
paiza(パイザ)は、プログラミング問題を解いて、書類選考なしで必ず選考に進める、ITエンジニア向けのコーディング転職サービスです。

「エンジニアの転職で、プログラミングスキルを最初に見ないのはナンセンス!」という発想のもとに生まれました。

ユーザーは、S・A・B・C・Dのランクに分かれたプログラミング問題を解いて、募集企業が求人ごとに規定したランクを獲得できていれば、書類選考なしで必ず一次選考に進むことができます。

■事業機会の発見に必要なステップとは?

paizaの営業活動を行っていると、それまで抱いていた課題感を解決するために「市場にはどんな課題があるのか→どんなサービスがあれば解決するのか?」といったプロセスで事業機会を探すくせがついてきました。

そんな中で「これなら新しいカタチで市場の課題を解決できる!」という新規事業のタネを見つけて、中途向け転職サービスだったpaizaから、新卒求人に特化した「paiza新卒」を立ち上げることになったのです。

ここからは、実際に事業機会を発見するまでに踏んでいったステップについて、下記のような形で順序立ててご紹介していこうと思います。

1.市場が何を求めてるのか、課題を探す・話を聞く
2.集めた情報をもとに、何が言えるのかを整理する
3.整理した情報をもとに、仮説を立てる
4.仮説の検証(実際にやってみる)

paiza新卒立ち上げのタネ

f:id:paiza:20161130161100j:plain
Photo by the yes man
paizaはもともと中途エンジニア向けのサービスです。もちろん最初は中途でエンジニアを採用したい企業への営業を担当していました。

しかし、お客様の話を聞く中で、「中途もいいけど、新卒を採用したいんだよね」という声が多いと感じるようになりました。

さらに、多くのお客様から共通して「技術的にレベルの高い学生の採用が難しい」という課題が挙がりました。

paiza新卒を立ち上げる以前から、paiza会員には数千人の学生ユーザーがいました。

(当初のpaizaは中途向けでしたが、新卒OKな求人なども掲載しており、学生の方にも登録していただける状況でした。当時はまだブラウザでプログラミング問題を解けるサイトはそんなに多くなかったので、問題目当ての学生さんの登録も多くあったのです。)

次第に

新卒の場合、プログラミングができる・できないにかかわらず、同列の採用選考を受けなければならないことが多い
paizaならスキルランクがあることで、画一的な新卒採用に風穴を開けられるんじゃないか?

と考えるようになりました。

ただ、もちろん会社としてすぐに「やりたいです→じゃあやろう!」となったわけではなく、当初は下記の点が問題視されていました。

◆当初考えられていた問題点

・転職市場と比べると新卒は市場小さそう。少子化だし。
・新卒って入金が4月のみ?→スタートアップとしてはキャッシュフロー的に辛い。
・事業が1年タームでしか改善できない?→中途と比べてスピード感的に辛そう。


当然ですが課題を見つけるだけでなく、経営的な問題もクリアしないと実際の事業立ち上げに至ることはできません。というわけで、前述のステップを踏んでいきました。

■1.課題を探す・話を聞く

paizaはもともと中途の市場しか知りません。もっと詳しく企業や学生が抱えている課題を知るために、各所でヒアリングをしまくりました。学生向けの就活対策やプログラミング学習のイベントも開催しました。

◆ヒアリングをして大まかに共通していたこと

f:id:paiza:20160824155323p:plain

↓ちなみにpaizaが開催した勉強会イベントの様子を一部ご覧いただけます。
paiza.hatenablog.com

■2.ヒアリングで聞いた情報から、課題として言えることを整理する

◇企業の課題

・プログラミングスキルのある学生を確実に採用したい
→しかしどうやったらいいかわからない・従来の採用方法ではスキルのレベルが見えにくい

◇学生の課題

・プログラミングができても書類や面接で落とされてしまう
・新卒向けのプログラミング試験の対策って、どうやってとればいいのかわからない

◇世の中(市場)の課題

・新卒一括採用の闇
f:id:paiza:20160824160625p:plain

調査を進めるほどに

・ものすごーくプログラミングができてITが大好きな学生さんが就活では苦労している
・プログラミングスキルがあってもなぜか面接のしゃべりで勝負しなければならない

という課題が明らかになり、

プログラミングスキルのある優秀な学生さんも、結局スキルと全く関係のない土俵で就活せざるを得ない状況に置かれている」のが、学生にとっても企業にとってもすごく無駄でミスマッチを生みやすいおかしな状態だと考えていました。

何が何でもこの問題を解決できるようにして、学生と企業の両者をハッピーにするのが自分の使命なんじゃないかという気がしていました。

ここから、ヒアリングした情報から見えてきた課題をもとに仮説を立てていきます。

■3.仮説を立てる

前述の課題と今まで中途でやってきたpaizaができることをまとめると以下のようなことが言えます。

f:id:paiza:20160824162330p:plain

一見、この時点で立ち上げる意義はありそうですが、まだ問題は残っていました。

【残っている問題】

ギノ株式会社は当時まだ立ち上げて2年のスタートアップでしたので、事業性を検討する中で
・市場規模が小さそう、早期の収益が見込めないと経営的なリスクが高い
・年に一回(4月)しか入金がないのはキャッシュフロー的に厳しい
という点がクリアできず、経営チームにも問題として指摘をされていました。自分としても考えが至らず、挫折しそうなほど悩みました。

当然、経営的に成り立ちそうにない事業であれば、当時まだ立ち上げて2年だったスタートアップ企業がリスクを冒してまでやる意味はありません。

幸い、経営チームには「事業性の検討には協力するし、リサーチにも時間をかけてもらって構わない、自由にやってみて」と任せてもらえていたので、地道にリサーチと計画・検討を続けていくことにしました。

【問題をクリアする】

そんな感じで悶々としていたある日、お昼にカレーを食べているときに急に「中途ユーザーだって全員が転職するわけじゃないし、むしろ新卒ユーザーは毎年ほぼ全員が就職して入れ替わっていくじゃないか」という考えが頭をよぎりました。(急に何なんだという話ですが、カレーは人の脳を活性化させる働きがあるそうです)

そこからは、当時の中途転職事業の数値と、新卒事業で予測される採用率の調査・比較をすると図のようなことがわかり、中途と市場規模がそこまで変わらないことも見えてきました。
f:id:paiza:20160824163456p:plain
キャッシュフローに関しても、競合サービスなどを調査してみても、4月にしかマネタイズできないようなサービスはむしろ少ないとわかりました。

将来的にプログラミング未経験の学生がpaizaで学習を始め、徐々にスキルアップをしていき、最終的に就職にまでたどり着けるサイトに作り上げていければ、paizaをさらに社会貢献度が高く、マネタイズも確実にできるサービスへと成長をさせていけるという話も出ました。

余談ですが、この将来の話は、当時は正直言って夢みたいな話でしたが、現在、paizaの学習コンテンツは徐々に充実してきており、未経験からpaizaで学習を始めて内定を獲得できたユーザーも発生しているので、徐々に理想の形へと近づいてはきていると思います。

経営チームの皆さんとともに、このようなリサーチをもとに問題をクリアにしていき、晴れてpaiza新卒の立ち上げに至ることができました。

■4.検証ということでpaiza新卒開始

f:id:paiza:20160822154443p:plain
2015年夏、ようやくpaiza新卒をスタートできました。

paizaオンラインハッカソンツイッター大喜利などの初学者向けイベントを同時開催したりして、ユーザーの拡充をはかったり、LPを作ったりしました。

paiza.jp

togetter.com

paiza.jp

サイト自体の基本的な作りは中途の方と変わらないので、入り口を分けていただいたり、掲載企業の求人票も、中途の方でご掲載いただいている企業に「新卒もどうですか」とお伺いして求人数を増やしていったりしました。

◆やってみてわかったこと

・スタートが夏からだったので、就活サイトとしては遅すぎ?と思っていた
→実際には夏からのスタートでもすぐに何人か内定までのお手伝いをさせていただくことができ、意外と通年にわたって一定の就活生が就活している


もちろんまだまだ課題はたくさんありますが、最近では事業としても軌道に乗り、ようやく企業と就活生の課題を解決できるようになってきたと感じます。

登録者数もかなり増えてきました。

業績も、今期は前期比で売上も800%超まで成長させることができました。

これからも企業と学生の架け橋となるサービスの展開・運営を頑張っていきます。

■まとめ

新規事業開発の経験を書いてみましたが、改めて考えると、新規事業立ち上げで経験できる業務内容はかなり広範囲にわたりますね。実際に、業務の幅も事業を考える視点も、大幅に広げられた実感があります。

今回自分の経験を思い出してみたきっかけは、ギノ株式会社で事業推進マネージャーを募集することになったからです。paizaでは、さらにこの事業を伸ばしていくためのメンバーを募集してます。

ギノには
①無くてはならないサービスを作ろう
②フォーカスして素早く進めよう
③チーム一丸となって事を成し遂げよう
④常にプラスアルファを考えよう
⑤好奇心を持ち、学び、実践しよう
という行動指針があります。

迷いが生じたときは初心に戻ってこの指針に基づいて行動することで事業立ち上げに至りました。ぜひ、私たちと一緒に一丸となって世の中になくてはならないサービスを作っていきましょう。

自分で事業を立ち上げたい方は多いですが、一方で、「いきなり自分で起業するのは怖い」「何をどうしたらいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現在の業務に対して課題や改善点を感じているけど組織が大きくてなかなか実現できない人、起業に興味はあるけどいきなりやるよりもまずは社内の新規事業で経験を積みながら学びたいと考えている人、新規事業開発・事業推進にご興味のある方はぜひこちらまでご応募ください。「とりあえず話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です!!

日本No.1のITエンジニア就活サービスをつくる事業企画責任者候補|企業概要 - ギノ株式会社




paizaではスキルのあるエンジニアがきちんと評価されるようにし、技術を追い続ける事が仕事につながるようにする事で、日本のITエンジニアの地位向上を図っていければと考えています。特にpaizaではWebサービス提供企業などでもとめられる、システム開発力や、テストケースを想定できるかの力(テストコードを書く力)などが問われる問題を出題しています。

テストの結果によりS,A,B,C,D,Eの6段階でランクが分かります。自分のプログラミングスキルを客観的に知りたいという方は是非チャレンジしてみてください。

http://paiza.jp


プログラミング入門講座|paizaラーニング

PHP入門編Ruby入門編Python入門編Java入門編JavaScript入門編C言語入門編C#入門編アルゴリズム入門編