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燃え尽きは心のSOS!ならない&悪化させないための方法とは【すべてうまくいく 第6回】

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エンジニアの皆さん、今、健康ですか?

一般的に、肉体的にも精神的にもタフな仕事のイメージがあるエンジニア。特にメンタル面の管理で苦労されている人を多く見かけます。スキルアップだけでなく、健康維持もエンジニアを続けるために不可欠なポイントです。

この連載は「すべてうまくいく:エンジニアを続けていくための心得」と題して、元エンジニアで現在はライターの加山恵美さんが、自らの経験や数多くのエンジニアへの取材経験をもとに、健康で充実した日々を送るためのヒントをお伝えしていきます。仕事に疲れたときやキャリアに迷ったときに、ちょっと一息入れるつもりで読んでみてください。(バックナンバーはこちらから)

第6回は、「燃え尽き」について。エンジニアに限らず、仕事を頑張りすぎた結果、気力が尽きてしまうことがあります。それは心や体からのSOSです。それでも無理やり頑張ってしまう人もいますが、時に取り返しのつかないことになることも。少しだけ自分の心の声に耳を傾けてみてください。

こんにちは、ライターの加山恵美です。

若手エンジニアの大きなリスクに「燃え尽き」があります。バーンアウトとも言います。

往年の人気マンガの名場面にもあるように、気力も体力も使い果たした状態です。物語のラストシーンなら読者の心をつかみます。でも現実的にはそうそう燃え尽きるわけにはいきません。

燃え尽きるのはやり尽くした達成感とは違います。誰でも張り切れば疲れることはあります。それでもぐっすり寝て、起きれば元に戻っていればいいのですが、戻れなくなると問題です。木なら幹が折れてしまうようなものです。

緊張や疲労が身体症状に出る場合もあります。例えば急に胃が痛くなるとか、頭痛やめまいなど。そういうときは体が「もうだめ!休んで!」と警告を出してくれていると受け止めて休息しましょう。ただ、人によっては精神的な疲労だと燃え尽きるまで気づかない、あるいは燃え尽きたことに気づかないこともあります。ここが怖いところです。疲労が取れなかったり、体の異変を感じ取ったら、無理をせず休むことが大切です。

もしそのまま無理をして燃え尽きてしまうと大変です。生活や仕事などの日常をこなす意欲がなくなります。気持ちのパワーがゼロになるような感覚です。頭が働かない、職場に行く気になれない。何もする気になれないなど。いろんなことが中断してしまいます。現実的に休める間に復帰できればいいのですが、場合によっては長期の休職などが必要になるかもしれません。

全く気力がなくなるほどの燃え尽きではなくても、部分的な燃え尽きのようなものもあると思います。精神的なストレスは見えない形で心の奥に蓄積します。スタンプカードみたいなものです。スタンプカードとは「スタンプが20個たまったらラーメン1杯サービス」のように、ある程度たまったら何かと交換するものです。

心のスタンプカードはいくつたまったか本人には分からず、あるとき満杯になり、何かと交換するかのように表に出ることがあります。何かが限界を超えてしまい、頑張ることを諦めてしまう。それまでできていたことができなくなってしまうということです。エンジニアなら「もうやめた。この会社やめる」となる場合もあります。このような燃え尽きによる離職は、時にはしてもいいと私は考えています。

状況によってはキャリアに不利になるかもしれませんが、燃え尽きの原因が仕事なのであれば、真剣に今の仕事を続けられるかを考えてください。さまざまな変調は、その先の深刻な状態になる前に心の安全装置が働いたと考えることもできます。仕事を続けるにしても離職するにしても、何かを変えて改善しないと、取り返しのつかないことになりかねません。

いずれにしても燃え尽きないようにするには適度に休むことです。これにつきます。燃え尽きや心の限界に気づかなくなるのは、自分の気力を把握する余裕がなくなるからです。余裕のない状態が続くと、あるとき突然燃え尽きてしまいます。これはキャリアや人生にとって大きなリスクと考えていいでしょう。

仕事にはどうしても達成しなくてはならない目標や期限などプレッシャーがあるものです。それでも立ち直れないほど燃え尽きることがないように、自分の状態には気を配るようにしてください。そして、もし燃え尽きを感じたら、何よりも自分の体を最優先して休むようにしてくださいね。(つづく)


著者プロフィール

加山恵美
フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関の子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。
Twitter:@emiekayama
site:http://emiekayama.net

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