paiza開発日誌

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クライアントに振り回される、ダメなWebディレクターの特徴とは

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Photo by tablexxnx
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

Webサイトやコンテンツ制作において、案件を統括するWebディレクター。彼らの仕事次第で、成果物の質や、デザイナー・エンジニアなど制作側の業務に大きな影響を受けます。

ディレクターをしていると特に悩まされるのが、クライアントからのフィードバック対応ですよね。

フィードバック指示を受けて、何も考えずに「クライアントがこう言ってきたから、その通りに直しといて」と伝えるだけでは、ディレクターの仕事ができているとは言えません。「その案件の目的を叶えるために、ふさわしい指示なのか」を考えずに、そのまま制作側に伝えるだけでは、ディレクターではなく、言われたことを伝えるだけの伝書鳩になってしまいます

また、クライアントはフィードバックに対して適切な提案が受けられないと、いつまでたってもイメージ通りの成果物が上がってこなくて困ってしまいますし、制作する側も振り回されて、疲弊してしまいます

今回は、そういったダメなWebディレクターに共通する特徴について考えてみました。

■ダメなWebディレクターに共通する特徴

ダメなWebディレクターに多いのが
「クライアントからのフィードバックを言葉通りに受け取ってしまう」
ということです。

クライアントに「この画像を変えて」「このボタンを赤くして」と言われたからといって、そのまま制作側へ「画像を変更」「ボタンを赤く」と伝えるだけでは、ただの伝書鳩です。

前提として、クライアントはWeb制作については素人であるケースがほとんどかと思います。(玄人であれば自分たちで作ってますよね)それなのに、素人から来た指示を検討もせずに反映させていくだけでは、成果物の質は一向に上がりません

フィードバック通りに作るだけであれば、ディレクションの仕事自体をクライアントに任せることになってしまいますから、それだけではディレクターの仕事ができているとは言えませんよね。

■フィードバックは「イメージと違う」というメッセージ

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Photo by Web Summit
前述の通り、クライアントから「画像を変えて」「ボタンを赤くして」といった具体的なフィードバックが来たとしても、言われた通りに修正すれば、クライアントのイメージに近づけるわけではありません。

クライアントからのフィードバックは、主に以下の3種類に分類されます。

◆1.イメージと違うという違和感の表明

例えば、「ボタンを赤にして」というフィードバックを受けたけど、クライアントの真意は「ボタンを赤にしたい」ではなく、「このボタンをもっと目立たせたい」だった……というケースは非常に多いかと思います。

クライアントが「大きな方向性としては間違っていないが、現状の成果物だと、要件が達成できなさそうに思える」と感じているパターンです。

この場合、必要なのは「言われた通りにボタンを赤くする」ことではなく、「今よりもボタンが目立つデザインパターン」を再検討することです。

◆2.言葉通りの具体的な指示

「この文章はクライアントの企業側で決められた文言に変えてほしい」とか「社内ロゴと色を合わせないといけない」といったケースです。

例えば、「この部分を赤にして」というフィードバックが来たとして、「会社のロゴなどに使っているイメージカラーが赤なので、赤で揃えなければならない」ということであれば、これはそのまま言葉通りに従うべき指示です。

このように、同じ「赤にして」というフィードバック指示でも、前述の「違和感の表明」と「言葉通りな指示」では、意味合いがまったく異なります。

◆3.要件変更

要件変更は、「やってみたら全体的に思っていたのと違ったから一旦ストップしたい」とか「目指す方向性自体をがっつり変更したい」といったケースです。

例えば、アイドルグループのWebサイトを作る案件で「アイドルなんだからポップにするのがよいだろう」とポップでキラキラなページを作って見せたら、「いや、うちのグループは硬派さがウリなのでイメージと全然違います」と言われてしまうようなケースです。

この場合は、成果物全体が作り直しになってしまいます。上記は極端な例ですが、そもそも事前の要件定義が甘かったり、方向性や目的の詰め方・進め方が間違っている場合に起きてしまうため、こうしたフィードバックを頻繁に受ける人は、そもそもディレクターとしての仕事が最初からできていません。


では、クライアントからのフィードバックを言葉通りに受け取らずに正しく把握し、制作側に適切な指示を伝えたり、提案をしたりするには、どういった点に注意すべきなのでしょうか。

■Webディレクターが注意すべきこと

◆制作前の要件定義

「要件定義なんて当然やってる」と思う方もいるかと思いますが、フィードバック地獄に陥る原因の一つは、「事前の要件定義が甘いから」です。

クライアントのもとには、依頼内容に関する情報が豊富にあります。しかし、クライアント側は自分たちが当然のように情報を把握しているからこそ、発注先に対しては、関係情報や前提事項の説明を省きがちです。また、クライアントがWebコンテンツや制作にうとい場合、「どこからどこまで説明して、どんな情報を提供する必要があるかわからない」というケースもあるでしょう。

こうした情報を適切に引き出し、「どんな目的があって依頼してるのか」「何を実現したいのか」といった目的を握っておかないと、「こういう目的を達成するために、どんな方向性で制作するか」というディレクションはできませんし、フィードバックを受ける度に方向性もズレてしまいます。

ビジュアルイメージを言葉だけで理解しあうのは難しい場合もあるので、先方にムードボードやポジショニングマップを用意してもらうとか、それが難しければイメージに近い別のWebサイトなどを用意してもらうと、イメージも共有しやすくなるかと思います。

◆フィードバックを分類してかみ砕く

フィードバックが来たら、それが「イメージと違うという違和感の表明」なのか「言葉通りの具体的な指示」なのか「要件変更」なのかを分類する必要があります。

特に「イメージと違うという違和感の表明」を「言葉通りの具体的な指示」だと受け取らないための注意が必要で、ここを間違えるとフィードバック地獄を引き起こしてしまいます。

前述の通り、事前の要件定義がしっかりできていれば、この分類はそう難しくはないはず(そして「要件変更」になるケースもないはず)です。

そして、例えば「ボタンを赤くして」とフィードバックが来たときに、「なぜ赤なんだ?」→「赤がいいわけではなく、ボタンを目立たせたいのだろうな」→「赤くするよりも適切な方法があるぞ」といったことに気づき、「現状よりボタンが目立つ適切なパターンを提案する」といった対応がとれます。

■まとめ

というわけで、Webディレクターの仕事は、クライアントの真意をつかむことと、ディレクターの役割を考えた上での対応が重要です。

もちろん、それさえできていれば全ての案件がスムーズに進むわけではありません。ディレクターの業務は非常に多岐にわたるため、ほかにも考慮すべき点は多いですよね。

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