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こんにちは、谷口です。
面接って、口下手な人や内気な人にとっては苦痛なものですよね。エンジニアの中でも「面接が大の得意」という人は少ないかと思います。
でも、paizaを運営していると、一人で何社も何社も内定をもらっているような人が一定数いるんです。
今回は、そんな内定獲得者の人たちと、実際に企業で面接官を担当している人たちに、「すぐできて効果の高い面接対策」を聞いてきたので、まとめていきたいと思います。
※前提としてエンジニアは技術力が必須ですが、今回はそれ以外の話です。
主に技術的な話をする面接官は、現場のエンジニアとか開発チームのリーダーだと思います。ただ、面接で「技術力しか見ていない!」という企業はなかなかありません。実際にはその他にCTOや役員なども面接に参加し、人物面、例えば「きちんと話を聞けて会話ができる人なのか」などといった部分も見られます。というか、それができないと、たとえ相手が現場のエンジニアでも「この人と一緒に仕事するのしんどそう…」と思われてしまいかねません。
ですので、どんな面接でもこういった対策は面接前に頭に入れといて損はないかと思います。
【目次】
■質問の受け答えに関して
◆緊張しがちなら、先に「緊張しています」と言っちゃう
緊張してしどろもどろになりがちな人は、先に「緊張しているのでお聞き苦しい点があるかもしれませんが、よろしくお願いいたします」などと伝えてしまったほうがいいです。
言ってしまったほうが自分の緊張もほぐれますし、もし何かミスがあっても「あ、緊張してるんだな(≒普段からこんな感じというわけではないんだな)」と思ってもらえます。「緊張している」と感じる人は、先に相手に知っておいてもらったほうがいいでしょう。
◆「簡単に」と言われたら長々と説明しない
「経歴も含めて簡単に自己紹介をしてください」とか「簡単に説明してください」と言われたら、その通り簡単に説明してください。詳しいことは、後から突っ込んで聞いてもらえます。最初から長々と説明されても聞いてる側は覚えられませんし、「簡単にって言ったのに聞いてなかったのかな」「要点をつかむのが下手な人なのかな」と思われてしまいます。
◆反論されても否定から入らない
何か指摘を受けたとしても、「でも」「いや」「しかし」「だって」といった否定的な言葉で話し始めるのはやめてください。かわりに「なるほど」「そうですね」といった肯定的な言葉で、一旦相手の意見を受け入れる態度を見せましょう。
どんな仕事でも周りと意見がぶつかるときってありますよね。「そういうときにどんな態度をとる人なのか」も、面接で結構見られています。自分と異なる意見にすぐ反論や否定をしたりすると、「自分の考えが正しいと思い込んで曲げない人」だと思われてしまいます。
◆志望度が高いなら素直に「本日の面接でさらに志望度が上がりました」
最初から志望度が高い企業はもちろんですが、会社説明を聞いたり、面接を受けたりして志望度が上がった場合は素直に「本日のお話を聞いてさらに志望度が上がりました!」と伝えたほうがいいでしょう。
面接官も人間なので「話を聞いて志望度上がりました」と言われたらうれしいですし、「うちへの志望度が高いんだなー」ということも素直に伝わります。
面接で「志望度の高さ」を伝えるというのは結構重要です。基本的に企業側は、内定したら確実に入社してくれそうで、入社したらもりもり働いてくれそうな人に内定を出したいと思っています。ですから、同じぐらいのスキルの人が2人応募してきたら、ほぼ間違いなく志望度が高そうな方に内定を出します。
実は、面接後に
応募者「志望度が高いのでぜひ次の選考に進みたいです!」
企業側「志望度が低そうで何で応募してきたのかわからなかった…」
と、それぞれ相反するフィードバックが出てくることは珍しくないんです。
心の中でどれだけ「ここに入社したい!」と思っていても黙っていては伝わらないので、素直に伝えておきましょう。
■課題に関して
◆面接で課題を出されて「3案ぐらい考えてきてください」と言われたら5案以上持っていく
本気で入りたい企業があるなら、いろいろ考えていったほうが志望度の高さや本気度が伝わりますね。あとは課題が出ていなくても、その企業のサービスを使って、勝手に改善点や施策を考えていくのもいいです。
応募先のサービスを使ったり調べたりしていると、そういったことを思いついたり、「ここ、何でこんな作り方してんの?」「ここはこうしたらもっと使いやすくなるんじゃないの?」と思うことがあるはずなので、そのあたりを忘れずにメモっておいて面接で聞けるようにしておくといいでしょう。
■逆質問に関して
◆質問がどうしてもない時は「説明を受けて理解できた」と伝える
そもそも、これから入社するかもしれない企業に対して「聞きたいことは何もない」ということはないかと思います。あと、質問がないと面接官にも「うちの会社興味ないのかよー」と思われてしまいます。
だからといって、何でもいいからとりあえず聞いておけばいいというものではありません。「どんなサービスを作ってるんですか?」「御社の〇〇って何のサービスですか?」などといった「調べたらすぐわかる(≒そんなことも知らずによく応募してきたな)」系の質問なら、ないほうがまだましです。(逆質問とはズレますが、応募先が作っているサービスなどはどんなものがあるのか最低限調べて触っておきましょう…)
質問が思いつかないときは、「特にないです」で終わりじゃなくて、「面接前はこういう点が気になっていたのですが、先ほど事業内容のご説明を受けて疑問が解消できましたので、質問はありません」という言い方をするといいでしょう。
「ないです」だけだと「うちの会社に興味ないの?」「話聞いてなかったの?」と思われやすいですが、上記のように質問がない理由をつけておくと、それを防げます。
◆どんな企業でも聞けて役に立つ逆質問例
自分の中で鉄板の質問がある人はよいのですが、逆質問が苦手な人は、入社後の仕事について聞くのが一番いいんじゃないでしょうか。
例えば「もし入社させていただいたら、最初はどんなお仕事からスタートしますか?」といったことを聞いてみてください。
この質問のメリットは以下です。
- 「そちらの開発チームは何名ぐらいのチームでどんな方がいますか」「こういうことを勉強しておいた方がよいでしょうか」などとさらに質問と話が広がりやすい
- 入社後のことを具体的にイメージしようとしていることが伝わって好印象
- 他社でも同じことを聞いておけば、後から仕事内容が比較できる
というか、普通に一番気になるのって入社後の仕事のことだと思うので、聞いておいて損はないですよね。
◆「事前に質問を考えてきたのでメモを見てもよいでしょうか」
事前に思いついた質問は書き出しておいて、当日はそれを見ながら質問するのはいいですね。
単純に質問漏れやど忘れを防げるというのもありますが、事前にちゃんとその会社について調べて考えてきたということも伝わります。
■最低限のマナーに関して
以下のことができてないと、わざわざ「マイナスの印象から面接を始める」ことになっちゃいます。ほとんどの方は言われるほどのことでもないと思いますが…。
◆遅刻はNG、早すぎもNG
初めて応募先企業に行く場合、まあほとんどの人は迷います。「ちょうどいい」ではなく「早すぎるかな~」と思うぐらいの時間に出発しましょう。
また、「約束の時間に遅れそう」という場合は、なるべく早めに連絡しましょう(直接応募の場合は企業に、paizaやエージェント経由の場合はその担当者に…)。迷っているなら道を教えてもらえますし、間に合ったらそれはそれでいいことですし…連絡せずに遅れるのは絶対にNGです。
そして「早すぎもNG」というのは、企業も通常業務の合間に面接時間や面接場所を確保しているため、「約束の時間までは面接官も面接スペースも他の予定で埋まっていて、早く来られても待っていてもらう場所がない」というケースが多いからです。5分前くらいの訪問がベストですね…。
◆初対面の相手と話すに当たって最低限のことに気をつける
- あいさつをする
- 下を向かない(姿勢を正す)
- 声を張る
- ときどきでもいいので相手の目を見て聞く・話す
- 相手の話に相槌を打つ
これはできていない人のほうが珍しい、と言いたいところですが、実は意外といます。
面接官側も「あいさつが返ってこない」とか「下を向いていたり声が小さすぎたりして話が聞こえない」とか「反応がなさすぎたり目が合わなかったりして話を聞いてもらえているのかわからない」と感じるのは精神的なリソースをゴリゴリに削られます。繰り返しになりますが、このあたりの基本的なことができていないと、わざわざ「マイナスの印象から面接を始める」ことになってしまいます。
■まとめ
割と常識レベルの対策も多かったですが、これらのことが全部できている人って、意外と少ないんですよね。実際、面接慣れしていない人だと、「あいさつはしましょうね!」から始まる人もいるので…。
最初にも言いましたが、本来、エンジニアは技術力を見られるべきで、それは間違いありません。ですから、これらのことが全部できていたからといって、必ず採用されるとは限りません。
ただ、技術レベルが同じくらいの人から応募があったとしたら、このあたりのことができている人のほうが選ばれます。できていないと、面接が最初から「マイナスの印象」で始まってしまいますから、どうしても不利になります。
上記のことは頭に入れておいて損はないですから、面接の際は少し意識してみてください。
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