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超簡単!Pythonを使って中学・高校レベルの数学問題を解いてみた

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秋山です。

PythonはNumpyとかSympyとか、数値計算が得意なライブラリが充実しています。もちろん中学・高校の数学で習うレベルの計算もすぐにできちゃいます。

というわけで今回はPythonでプログラミングをして、中学・高校で習う数学の問題を解いてみました。

Pythonが使えるようになれば、中学・高校レベルの数学では困らずに済む。かもしれない。

■中学2年生レベル

◆連立方程式

◇問題

x + y = 3
x + 3y = 13
のとき、xとyを求めよ。

Numpyを使って、連立方程式を行列計算で解いてみました。

■中学3年生レベル

◆2次方程式

◇問題

x^2 - 10x + 24 = 0
のとき、xを求めよ。

昔の授業では
(x - 4)(x - 6) = 0
x = 4 , 6
このような解法を習ったと思います。

この問題は、NumpyのPolynomialを使って式を作り、roots()で結果を得ることができます。

なお真面目に(?)学校で習う公式を実装してみると、こんな感じです。

■高校数学レベル

◆順列と組み合わせ

これはNumpyなどを使わなくても、Python組み込みのitertoolsで計算できます。

◇問題

・それぞれ異なる色のボールが3個ある。
1.3個から2個を選んで並べた場合、何通りのパターンがあるか求めよ。(順列)
2.3個から2個を選んで取り出した場合、何通りのパターンがあるか求めよ。(組み合わせ)


3P2とか3C2とか、そのままですね。

◆集合

集合はsetを使います。setオブジェクトとしていろいろな演算が可能になります。
問題例

・A(1,2,3,4,5)とB(1,4)という集合がある。
1.BはAの部分集合であるか否か答えよ。
2.AとBの和集合を求めよ。
3.AとBの積集合を求めよ。


◆虚数・複素数

Pythonでは虚数が簡単に表現できます。 10j とすると虚数部10の数値として表現できます。数学では i を使うのが一般的で、 j を使うのは電気工学などの分野が多いから、Pythonでは j ということなんでしょうかね。

10j * 10j などとすると、 -100 と結果を得ることができます。
また、 .real で実数部、.imag で虚数部を取り出せます。

◆微分、積分

Sympyという記号計算用の便利なライブラリを使います。paiza.ioには入っていないのですが……。

pip install sympy

でインストールをして、下記のコードで計算できます。

import sympy
sympy.var("x")
f = x**2-10*x+24
print(sympy.diff(f, x))
print(sympy.integrate(f, x))

f = x**2-10*x+24 を微分、積分した場合、下記の結果が出力されます。

2*x - 10
x**3/3 - 5*x**2 + 24*x

極限なども求められます

import sympy
sympy.var("x")
f = x**2-10*x+24
print(sympy.limit(f, x, sympy.oo))

Sympyはこういう処理でかなり強力なので、使えるようになっておくと捗ります。

■まとめ

というわけで、Pythonを使ってこの辺の解き方を応用していけば、数学で困らずに済む。かもしれない。

もちろん学校の試験などではプログラミングできるはずがないので、学生の方はきちんと解き方を理解しておきましょう。試験大事。

エンジニアになって機械学習を始めた大人にとっては、Pythonがあれば面倒な計算もすぐできるのが便利ですね(それでも多少の数学の復習は必要ですが……)。


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