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32歳で転職を考えているエンジニアがつまずきやすい3つの落選理由

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Photo by Ted Eytan
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

30歳前後で転職を意識する人って、本当に多いです。

20代のうちに転職に踏み切れなかった人がもう一度転職を考え出す、もしくは20代で初めての転職をした人が二度目の転職を目指す…というケースが、32歳ぐらいになると非常に多くなってきます。

ただ32歳ともなるとエンジニアとしてすごく若い…というわけでもないので、新人気分で転職活動を始めると、面接で企業側の要望と合わない受け答えをすることになってしまいます。

「32歳ぐらいの応募者は企業側にどう見られているのか」を知っておかないと、思わぬところでつまずいてしまいかねません。

そこで今回は、32歳ぐらいで転職を希望する人が、企業にどう見られているのか、転職活動で何に気をつけるべきかをお話しします。

■32歳ってどんな年なのか

32歳ともなれば新卒から10年ぐらい働いてきたわけですから、業務にもだいぶ慣れて、成功体験もできて、部下もできたりして、脂がのっている時期だと思います。

ただ、一方で

  • いい意味でも悪い意味でも仕事に慣れて、今ある知識だけで業務を回せるようになり、新たな知識や技術に目が向かなくなる
  • 10年間で手にできた成功体験にしがみついてしまいがち
  • 年齢とともに素直さがなくなってきて、かわりに不要なプライドを持ち始める

といった時期でもあります。もちろん全員がそうではありませんが…。

上記のような面が選考中もにじみ出てしまうと、企業からの評価にも影響しかねません。

業界転向などは何とかいける

paiza転職では、転職希望者の方に転職理由をアンケートでお聞きしていますが、「新しい技術や専門性の高い技術を身につけたいから」という理由は、30代で一番多く選択されています。

今はエンジニア不足なこともあって、32歳ぐらいなら、興味を持った専門性の高い分野への転向もなんとか叶えられるゾーンです。(もちろん20代のころに積み上げてきた経験値やスキルがあるという前提にはなりますが)

企業によるかとは思いますが、一般的に30代半ばに差し掛かってくると、それまでの身につけてきた専門性や、仕事で上げてきた成果に加えてその再現性(=転職先でも同じように成果を上げられそうか)、また20代のチームメンバーをまとめるリーダー的なポジションなど、企業側に求められることが一層増えてきます。

32歳ぐらいで転職をするのであれば、20代までに積み上げてきた経験やスキルを活かしつつ、さらなる専門性を身につけたり成功体験を詰んだりできそうな転職先を選ぶことが重要になってきます。

■32歳ぐらいに多いNG理由

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1.年齢の割にキャリアに対する考えが浅い

言われた経験がある人もいるかもしれませんが、これ本当に多いです。

「年齢の割に考えが浅い」ってどういうことかを噛み砕くと、企業側に「もう新人みたいな年齢でもないのに、自分がこれからやりたいことや将来のキャリアについてちゃんと考えてないんだな」と思われてしまったということです。

だいたいこういった人をヒアリングしていくと「現職が嫌すぎて辞めたい(入れれば次はどこでもいい)」「機械学習とかWeb開発とかイケてる・流行ってるやつをやってみたい(やったことないけど)」みたいなところで考えが止まっていて、「20代の頃に積み上げたものを活かして今後どんな感じでやっていきたいか」といった話は出てきません。

2.変化に対応できそうな素直さが感じられない

どんな仕事でも転職したら業務内容や労働環境はガラッと変わります。そうでなくても、エンジニアは技術情報を追いかけて知識をアップデートしていかなければなりませんよね。

「変化に対応できること」「素直に受け入れられること」は、エンジニアの中途採用で非常に重視される部分です。

それこそ32歳ぐらいで転職したら、20代の若いエンジニアが上司になるケースも十分あり得ます。

ここで変なプライドを持たず年下からも教えてもらえるか、そしてそれを柔軟に受け入れて吸収・対応できるか…といったことは、企業側からしても懸念点なので、面接でもいろいろ聞かれると思います。

「現職と開発手法がガラッと変わってしまいますが、ついていけそうですか?」「年下のエンジニアが上司になりますが抵抗はありませんか?」みたいな直接的な質問だけでなく、「前職で〇〇の技術を使っていたそうですが、最新の△△を導入しようとは思わなかったですか?」みたいな技術的な話でも、「指摘すると全然認めずに反論してくる」「否定的なことばっかり言う」といった反応をしていると、「変化にうまく対応できなさそう」「素直に教わることができなさそう」といった評価になってしまいます。

3.転職理由がよくわからない

中途転職の面接で、転職理由は必ず聞かれます。はっきり言って志望動機より聞かれます。

それなのに転職理由を明確にしないまま転職活動を始める人が本当に多いです。

もっと言うと「私の転職理由は、前職がこ~んなにブラック企業だったからです!」といった話しかできず(それは「転職理由」ではなく「退職理由です」)、肝心な「今回の転職で叶えたいこととその理由」をきちんと考えられていない人が非常に多いです。

転職活動で必要な転職理由とは、「今回の転職でどんな仕事ができる会社に入りたいと思っているのか、どうしてそう思うようになったのか……」であって、「前職のこんなところがダメで……」といった退職要因ではありません。

転職理由の考え方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
paiza.hatenablog.com

■32歳ぐらいの転職希望者がやるべきこと

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なかなか選考を通過できない人とお話をしていると、「すぐできる面接対策を教えてください!!」とよく言われます。

しかし上記の落選理由を見ていると、「これまでやってきたこと」と「これからやりたいこと」を明確にしておくことが、非常に重要になります。これが「特にない」「なんでもいい」「うまく言えない」といった状態のままだと、面接対策のしようがありません。

「何社も受けているけどなかなか通過できない」という方は、まず一度自分の原点に立ち返り、自分の今後のキャリアについてしっかり考えて答えられるようにしておきましょう。

「正直、現職が嫌だから転職したいってだけでやりたいことなんかないんだよね」という方も、たとえば「そもそも自分は何で現職が嫌なんだろうか?」から考え始めてみると

残業が多いのもあるけど、大きなシステムの一部を作る仕事ばっかりでサービスの全貌や使う人が見えないのが嫌だな

B2Cのサービスならこの不満が解消されるかもな

そんなB2Cサービスを作っている企業を探してみよう

どんな技術や知識が必要なのか調べてみよう

使ったことない技術があったからちょっと自分でも触ってみよう

…といった感じで、自分を深掘りして考えたり情報を調べたりしてみれば、自分の方向性や足りない部分が明確になってくるかもしれません。

一度自分を客観視して、今の自分の立ち位置と、これから進みたい方向を確認してみるのがよいかと思います。

■まとめ

最近は、「エンジニア不足だからどっかには入れるでしょ」と、自分のキャリアや転職活動について深く考えていない人も少なくありません。ただ、それで通用するのは新人レベルの給与レンジになってもいいとか業務内容は選ばないとかいう場合だけです。業務内容は選びたい、年齢相応の給与もほしい、という場合は、前職で身につけてきたスキルや成果の再現性は絶対に求められます。(そして面接で聞かれます)

32歳ぐらいだとまだまだ十分新しい挑戦も可能ですが、自分を客観視できていないまま動き出してもなかなかスムーズには進まないと思うので、まずはそこから意識して考えてみるとよいかと思います。

もちろん企業選びや面接対策などはpaiza転職もお手伝いしますので、ぜひpaiza転職運営事務局の担当者にご相談ください。




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