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こんにちは、谷口です。
2020年卒業予定者の皆さん、インターンシップには参加しましたか?
インターンに参加しておくと、先々の就活をスムーズに進めやすくなります。就活生や内定者の方で「もっと早くからインターンに参加しておけばよかった…」と後悔している人は毎年少なくありません。
とは言え、「インターンで何ができるのか」「どのようにインターン先を選ぶべきか」などがわからないまま応募するのは難しいですよね。
そこで今回は、インターンとは何なのか、参加するとどんなメリットがあるのか、インターン先はどのように選べばよいのかなどについてお話しします。
■インターンとは?
インターンとは、学生が企業などの中で一定期間働き、就業体験ができる制度です。日本では、大学であれば主に3年の長期休暇中、就活が本格化する前あたりの時期における実施が一般的です。
◆主なインターンの形式と得られるもの
インターンの内容は企業ごとにさまざまですが、主に以下の形式のものがあります。
◇説明会形式
インターン説明会の場合、その名の通り説明会形式で、企業の事業内容や職種ごとの業務内容、実際に働いている人のお話などが聞けるインターンになります。
下記の実務やチーム開発を伴うインターンの前に開催される場合も多く、通常一日(数時間)で終わります。
【得られるもの】
- 業界や企業情報、事業内容や業務内容に関する情報など
説明会がメインのインターンは、気軽に参加をして、企業情報を集めることができるため、
- IT業界やエンジニアの仕事についてよくわかっていないのでまずは情報収集をしたい
- ゲーム開発企業とWebサービス開発企業で迷っている・自社開発と受託開発で迷っているなど、興味のある分野が複数ある
- 興味のある企業が複数あるけど、比較できる情報がない
といった方に向いています。
インターン説明会で情報を集めておくと、企業ごとにどんな事業や業務をおこなっているのか、そのなかで自分がどんな仕事に興味を感じるかを考えるのに役立ちます。そのため、なるべく複数社に参加した方が、情報の比較・検討がしやすくなります。
◇ハッカソンやゲームジャムなどのチーム開発形式
たとえば「参加者同士でチームを組んで、課題に沿ったゲームを作り上げて発表する」などといった内容のインターンがこれに当たります。
期間は一日で終わるものから、一週間やそれ以上かけるものもあります。
【得られるもの】
- チームでの開発経験と成果物
学生のうちはチームで開発をするような経験はそれほどないかと思いますが、エンジニアとして就職をしたら、ほとんどの企業ではチームでモノ作りをすることになります。
そのため、少しでもチーム開発経験があることは就活でも強みになります。また、完成した成果物も、採用選考で実際に見せながらアピールポイントにできます。
◇実務参加形式
実際に現役エンジニアの人と一緒に実務に参加する形式のインターンです。アルバイトと同様に賃金が発生する場合もあります。
期間は一日で終わるものから、一週間や一ヶ月以上じっくり実務に取り組めるものもあります。
エンジニアとして実際の開発現場で実務に取り組んでもらうため、受け入れられる人数には限りがあります。また、ある程度の開発スキルを持った学生を求める企業が多く、インターンの段階から採用選考が行われるケースも珍しくありません。
注意点としては、インターン選考では、今まで勉強してきた内容やその企業のインターンへ参加しようと思った動機などを、現時点で言える範囲でよいので明確にしておく必要があります。
また長期のインターンになる場合はスケジュール管理が必要です。
【得られるもの】
- 実務に関する情報
- チーム開発や実務に携わる体験
説明会とは違い、就職前から実務を経験できるのはこのインターンだけです。
企業から一方的に話を聞くだけでなく、開発現場の雰囲気やどんな人がいるのか、どんなフローで開発が進んでいくのか、どんな開発環境を使っているのか、どんな知識が必要な仕事なのか…といった実務に関する内容を、身をもって経験できます。
■インターン参加時に重要なこと
◆目的を持って参加する
インターンというのは「どこでもいいから参加さえしておけばよい!」というものではありません。大事なのは、自分なりに「このインターンで何を得るか」を明確にしておくことです。
「なんか就活で有利になるんでしょ?」「友達がみんな参加しているみたいだから……」と何も考えず参加だけしても、目的意識がないと結局何も得られず時間の無駄になってしまいますし、得られたものがなければ、就活本番でのアピール材料にもなりません。
- まずは広く情報を集めたい
- ゲーム業界に行きたいからゲーム開発について知りたい
- ゲームとWebサービスで迷っているから情報を集めて比較したい
- A社とB社とC社に興味があるから求人応募前に比較したい
- 実際の開発業務を経験して雰囲気をつかみたい
- チーム開発をした経験がないのでやってみたい
など、自分なりにどんな目的でもよいので、どんな情報や経験を得たいか、今後にどう活かすかを明確にしておいた方がよいでしょう。
◆目的に沿ってインターン先を選ぶ
インターン先は自分の目的に合わせて選べばよいわけですが、「まだ何も思いつかない」と言う人も、例えばエンジニアとしての就職を考えているのであれば「憧れのあの企業を覗いてみたい」「実際のエンジニアがどんな業務をしているのか知りたい」といった興味は少なからず感じているかと思います。そこから、さらに業界・職種・経験できそうな内容、加えて期間と場所で条件を絞って考えていけば、インターン先候補の企業は見えてくるはずです。
もう少し具体的に考えると…
- どんな業界・企業・職種に興味があるのか?
例:IT業界の中でもゲーム業界がいい、研究開発をしている企業がいいなど…
- インターンを通して何を知りたいのか?
例:ITエンジニアの具体的な仕事内容を知りたい、憧れのあの企業の開発チームが具体的にどんなものか知りたいなど…
- インターンを通してどんな経験がしたいのか?
例:ITエンジニアになるか、ほかの職種を目指すか迷っているので業務内容を経験してみたい、実際にITエンジニアの業務についていけるか体験したい、インターンを通じて自分のスキルをレベルアップさせたいなど…
- 時期はいつ頃なら参加できるのか?
長期インターンに参加できれば、企業や業務内容についてもより深く知ることができますが、研究や教育実習、授業やアルバイトなどとの兼ね合いを考えましょう。特に複数企業へのインターンを検討している方は、スケジュールが重ならないように気をつける必要があります。
- 場所はどのあたりなら参加できるのか?
夏休み等を利用して地方から東京のインターンに参加する方も多いですが、参加時期と同様に場所も無理のないように検討しましょう。「地方在住だけど、気になるのは東京の企業が多い…」という方は、うまく長期休みを使いましょう。
上記のような項目を考えてみると、具体的な応募先を選びやすくなります。
■まとめ
インターンは、就活の方向性を考えるための有効な機会です。
インターンに参加した経験があると、就活が始まってからの面接でも実体験をもとにした説得力のある話ができますし、アピールもしやすくなります。
特に理系の場合、4年になってから研究などで忙しそうな人ほど、3年のうちにインターンに参加しておくことで、早めに就活の方向性を定めたり情報収集をしたりできます。また、インターン経由の選考を受けて、早いと3年の10月頃に内定を獲得される方もいるぐらいです。
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