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空前の超売り手市場でも転職に失敗するエンジニアは何が足りないのか

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Photo by Christopher Cook

IT関連職の中でも、特にエンジニアは深刻な人材不足です。

パーソルキャリアによる転職概況レポート(※)では、2018年11月時点でIT/通信系の技術職は求人倍率(求職者1人あたり何件の求人があるか。高いほど求人が多い)が8.02倍の「超売り手市場」となっています。全職種の平均2.36倍(同時点)と比べても、非常に多くの求人があることが分かると思います。

実際にpaizaでも、1社への応募だけで内定を勝ち取り、キャリアアップしていくエンジニアが多くいらっしゃいます。

一方で、エンジニアがみんなサクッと転職できているのかというと、そんなことはありません。なかなか内定が出ず苦戦している人もおられます。

あっさり転職できる人と苦戦する人、彼らの差はどこにあるのでしょうか。今回、paizaで採用している企業に、採用者のどういう点を評価したのか伺ったところ転職できない人の傾向が見えてきましたのでご紹介しようと思います。

※:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/data/ より

 

■ あっさり転職できる人の共通点

paizaで転職活動が順調に進んだ人のどこが評価されたかをまとめてみると、以下のような共通点がありました。

  • 転職時点で高い技術力を持っている
  • 経験分野・スキルと求人要件がかみ合っている
  • 面接で経験・スキルや転職理由をきちんと説明できている

「それができる人ならそりゃ内定するだろう!」と思われるかもしれませんが、もし求人倍率が低いときであれば、たとえ上の3つができていても内定を取れない人が出てくるでしょう。

求人倍率8倍の現在は「対策さえきちんとすれば非常に高い確率で決まる」状況といえます。

裏返すと、転職できない人はこの3つのうちいくつかができていないことになります。

それでは、ここからは3点について、それぞれ詳しく見ていきます。

・転職時点で高い技術力を持っている

当然ですが、エンジニアとして評価されるために、技術力はとても大きな要素です。

実際に、採用企業からも「大前提として技術力があるかを確認し、そのあとでキャラクターを見ていく」という声を多く聞きます。エンジニアが転職によってキャリアアップを目指す場合、技術力は不可欠です。

特に自社サービスを提供する企業では、マネジャークラスでも自分で手を動かすことが多く、マネジメントに専念するのは稀です。ポジションにかかわらず一定以上の技術力が求められます。

もちろん、まだ実力がついていないからといって転職できないわけではありません。しかし、実力相応のポジションでの採用となることがほとんどですので、キャリアアップという観点から見ると、いい転職になるかは微妙なところです。


逆に言えば、技術力が高ければ高いほど選べる求人の幅は広がります。周りと比べて技術力が高いエンジニアであれば、よほどこだわりが強い人でなければ次の仕事探しに困ることはないでしょう。

とはいえ、自分の技術力がエンジニア全体の中でどのあたりにいるかというのは、なかなか客観的には分からないものです。


そこでpaizaではエンジニアのプログラミングスキルを可視化するためにスキルチェックを実施しています。実際のコーディング内容をもとに、各エンジニアのスキルをS、A、B、C、D、Eの6段階で判定。ランクごとに応募できる求人が変わり、企業が設定するランクを満たしていれば書類選考不要で面接に進めます。

スキルランクの高さと転職活動の成否には高い相関があり、1社応募→内定で決まるのはたいていSランクかAランクの人、たまにBランクの人といった傾向です。

転職活動がはかどらない人は、まずは自分の実力を調べ、そのうえで自分に合った求人を探していくのが内定への近道となるでしょう。

 
paizaのスキルチェックについて、詳しくはこちら

paizaのスキルチェック

 

・経験分野・スキルと求人要件がかみ合っている

いくら超売り手市場だとはいっても、企業は誰でもいいと思っているわけではありません。

特に中途採用では、できる限り即戦力になる経験者を求めています。業務遂行に問題ないだけの経験やスキルを証明できなければ、内定にたどりつくのは難しくなります

「エンジニア経験があるのだからあっさり内定が取れるだろう」と高い専門性や技術が求められる求人に応募したところで、多くの場合は跳ね返されるでしょう。

例えば、それまでにJavaで企業の業務システムなどを作ってきた人が、いきなり「Pythonを使う機械学習のエンジニアになりたい」と応募しても、面接官から「本当にこの人は即戦力で活躍できるのだろうか」と思われるのは避けられません。

ポテンシャル重視での採用をしてくれる企業もありますが、その場合はやはり技術力や素養がカギになってきます。未経験の分野であれば、それを補えるだけの技術力を示すか、業務外で必要な勉強をしておくなど、経験者と比べてもそん色ないパフォーマンスが出せると企業側に見せることが必要です。


一方、1社応募で内定・転職する人は、応募前に「この会社のこのポジションは自分の経験が生かすことができ、かつ今後やりたいことにつながりそうか」を真剣に吟味したうえで応募しています。自分が即戦力だと言いきれる材料を持って応募しているので、当然企業の評価は高くなりますし、本人も内定後に迷いなくその企業に入社しています。

あなたは自分に合った仕事選びができているでしょうか?


なお、paizaではスキルごとに選べる求人が変わるだけでなく、求人票の中もエンジニア視点で作られており、開発言語・フレームワーク別で検索できるほか「どういう経験を求めているか」なども詳しく書かれているので、仕事選びで迷ったら参考にしてみてください。

詳しくはこちら

paiza転職

 

・面接で自分の経験・スキルや転職理由をきちんと説明できている

スキルがあって経験分野が合っていたとしても、それを相手にきちんと伝えられなければ意味がありません

また、実力の証明とともに、転職理由がきちんと言えるかどうかも非常に重要です。

単に「今の会社はきついから辞めたいです」と言ったところで、それは退職理由でしかありません。面接官は応募者に業務遂行能力があるかと同時に、ミスマッチにならないかどうかも見ているので、多くの場合「この人はうちに来ても不満を溜めて、すぐに辞めてしまうのではないか」と思われ、敬遠されてしまうでしょう。

転職理由とは、大まかには流れが決まっていて、
 

仕事を通じてやりたいことがある

現職では達成できそうにないから転職しようと考えた

この会社なら達成できそうだと感じたから応募した
 
というストーリーが成立していなければ、面接官は納得してくれません。たとえ退職のきっかけはネガティブなものだったとしても、転職理由ではどうやって自分のキャリアや目的を達成していくかまで話せるようにしておきましょう。

転職理由については、詳しくは以下の記事をご覧ください。
paiza.hatenablog.com


スキル・経験の説明にしろ、転職理由にしろ、面接で殊更にうまく話そうとする必要はありませんが、話すことに自信がないのであれば準備をしておくべきです。

特に、転職活動時に作っておきたいのがポートフォリオです。これまでに自分が何をしてきたか、何ができるかを説明しやすいのでできる限り作っておきましょう。

ポートフォリオを作るメリットや作成に役立つサイトなども過去にご紹介しておりますので、詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。
paiza.hatenablog.com


さらにpaizaからの応募であれば、スキルチェック時に書いたコードを面接官に見てもらえるので、それを使って技術的な話題をしやすいメリットがあります。面接が苦手な方にはおすすめです。

paizaでは面接対策を中心とした転職成功ガイドのコーナーも公開しております。しっかり面接対策をしたいという人はこちらもぜひご覧ください。

 

■ まとめ

超売り手市場といっても、誰でもエンジニアとして好きな仕事に転職できるわけではありません。

しかし、きちんと準備をして、適切な仕事選びをすれば転職できる可能性は非常に高い時期であるといえますので、上の3つのポイントを押さえていい転職活動にしてもらえればと思います。

また、いずれ転職しようと考えている人も、転職活動時にあわてるのではなく、日ごろから次に目指す仕事を見据えて、業務外の勉強や目指す業界で求められることの下調べなど、準備をしておくといいでしょう。



 

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