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こんにちは。倉内です。
株式会社SHIFTが2019年1月11日に発表した「IT業界に勤める方の実態調査レポート」では、現在の職場環境や業務内容に「満足している」と回答したITエンジニアは約3割という結果が出ています。
また「現在、転職またはキャリアチェンジをしたいと考えているか?」という質問に「今すぐにでも」もしくは「すぐにではないが、いつかはしたい」と回答したのは全体の約6割と高い値になっています。
「いつかはしたい」と考えている人の中には「もし転職に失敗して後悔することになったら…」となかなか行動に移せない方もいるのではないかと思います。
転職に100%確実な成功法があるわけではありませんが、転職活動において気をつけたほうがいいことというのはあります。そこで今回は転職前・転職中・転職後のシーン別で、転職活動でつまずきやすいポイントとその対策を解説していきます。
転職活動でつまずきやすいポイント
◆転職活動前
・現職が忙しくて転職そのものを諦めてしまう
転職活動も基本的には新卒の就職活動と同様、転職サイトに登録して、求人を探して、履歴書などの書類を提出して、面接して…という段階を踏むことになりますが、現職が忙しいとかなりおっくうですよね。
paiza転職では、コーディングスキルをはかるスキルチェックの問題を解いてランクを取得すると、書類選考なしでカジュアル面談*1に進むことができます。書類の作成や選考に時間をかけたくないという忙しいITエンジニアの方はぜひ活用してみてください。
スキルチェックでプログラミング問題を解いたのが転職活動をスタートさせるきっかけになったという方もいらっしゃいます。
スキルチェックについて詳しくはこちら
・スキルには自信があるが面接に苦手意識がある
「話すのがあまり得意ではない…」と苦手意識を感じている方も多いのですが、人事面接を受けて本当にITエンジニアとして評価されて転職できるのかという疑問を持っている方も多いと思います。
そういった場合はエンジニア採用に特化した転職サイトを利用するというのも一つの手です。paizaに求人を掲載している企業は選考の早い段階から現職のエンジニアが面接官を担当いただくことが多いです。
面接対策をはじめ、paizaが公開している転職成功ガイドには、ITエンジニアが転職で気をつけるべきポイントをまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。
・「転職したい!」という気持ちだけ先走って具体的なビジョンがない
現状がつらすぎる・嫌すぎるから転職して環境を変えたいというのはきっかけとして悪いことではありません。
しかし、それだけだと転職先選びの軸が「とにかく今の会社以外」となってしまい適当に選んだ結果、転職に失敗してしまうということも考えられます。
まずは「今の会社で部署異動などで改善はできないか?」を冷静に判断し、「転職して実現したいことはなにか?」「今後の自分のキャリアをどう築いていくか?」を整理することが大切です。
・自分のITスキルを可視化するのが難しい
ITエンジニアとしての自分のスキルを客観的に示すことはできますか?
アプリケーション開発のITエンジニアであれば、どういったプロジェクトを経験してきて、どんなプログラミング言語を使えて、どんな役割を担っていたか…を経歴書に書くことはできますが、自分のスキルと転職希望先の求めるスキルレベルが一致しているかをすり合わせるのは難しいです。
先ほども紹介した、paizaのスキルチェックを受験すると、コーディングスキルがS~Dランク(Sが最高)でランクづけされ、そのランクによって応募できる企業も変わってくるため企業が求めるレベルに自分が到達しているかどうか分かりやすいという利点があります。
◆転職活動中
・転職市場での自分の価値を正しく把握できていない
現職が大手SIerなど比較的年収が高めで、それなりの地位を築いている方は、自社開発企業への転職でも同等の年収かむしろ高い年収を希望することが多い傾向にあります。
もちろん転職で年収を下げたくない・年収アップを実現したい気持ちは分かります。しかし、まったく実務経験も実績もない領域への転職で、現職と同等の年収を企業が出すとして自分はそれに見合った成果が出せるのかよく考えてみてください。
企業はほとんどの場合、即戦力として中途採用者を求めています。高い年収提示は企業が求めるレベル・価値も高いということを知っておいてください。
どうしても金額を妥協できないのであれば、現職の経験を生かして転職をするほうがよいでしょう。
・就活と同じ気持ちで転職活動をしてなかなか面接を通過できない
20代半ばくらいであればポテンシャルということで経験が浅くても意欲を見せて通過できることもあります。
しかし、年齢が上がると持っているスキルをどのように生かしてくれるのか、現職でマネジメントの経験があるか…など企業が中途入社に求めることは新卒・第二新卒とは違ってきます。就活と同じ気持ちで面接の受け答えをしていると突破は難しいでしょう。
企業側が面接でどういったところを見ているかの解説をこちらの記事でしていますので、参考にしてみてください。
・イメージで有名どころばかり転職先に選んで落ちまくる
「サービスが有名だから」「知っている企業だから」と応募したはいいけど選考に通らない…と嘆く前に、本当に求人票をしっかり読み、その企業で求められていることを把握していますか?
決して有名企業を希望するのが悪いという意味ではないのですが、そもそも求められるスキルが高い傾向にあり、優秀なライバルも多く狭き門です。
有名だからという安易な理由ではなく、転職先で何がしたいのか・自分には何ができるのかということを大事にして転職先を選定したほうがよい結果になることが多いです。
それらを考えるために、転職希望先が使用しているプログラミング言語やフレームワークなどの開発環境のこと、勤務時の服装やディスプレイサイズなど、一般的な転職サイトでは得にくい情報も知っておきたいですよね。
paiza転職ではそういった情報も求人票に記載されており、検索条件にも指定できます。
・現職と並行しての転職活動は時間が厳しい
現職の業務調整ができず「面接に行けなかった…」とか「課題を出せなかった…」となってしまったり、もしくは選考には臨んだけど準備不足すぎてダメダメだったなんていうことになると非常にもったいないです。
在職中の転職活動は思った以上に時間がないことを意識し、スケジュール管理に気をつけてください。
そうは言っても業務都合で日時の変更をしたいことはあると思います。paizaから応募していただいた場合、日程調整や変更はpaizaが企業と交渉しますので、提示された日程が合わなくて変更したいけど自分で伝えづらい…ということはありません。
◆転職活動後
・現職への退職告知で好条件を出されて引き止められる
退職を告げてすんなり辞められることはあまりなく、大体は引き止められ、説得されることになると思います。
その際「給料上げるから!」「残業少なくなるよう調整するから!」などと言われることがありますが、本当に実現されるかは分かりません。
退職は強い意志で告げてください。ただし、同業であればまたいつか関わることがあるかもしれませんし、現職について悪く言うことは避けましょう。
・引き継ぎ時間が足りず直前で慌てる
退職までの期間、プロジェクトに従事しながら引き継ぎもすることになると本当に時間がありません。
そのため退職が決まってから初めて引き継ぎについて考えるのではなく、日頃から手順をマニュアル化しておいたり、自分だけが知ってる作業がないように気をつけたり…といった下準備をしておくと余裕を持って引き継ぎができます。
引き継ぎは有給消化期間も逆算して計画的に対応しましょう。
・内定後に「これでよかったのだろうか…」という不安に襲われる
転職活動中は必死にやっていたけれど、いざ内定をもらって冷静になると不安になることがあります。
こういう状態になったら「自分は何に対して不安を感じているのか?」を整理し、転職先へ質問するなどして解決を図ってみてください。
paizaには内定後の面談(オファー面談)を実施している企業が多いため、そこで承諾前に気になることを質問できます。もし直接聞きにくいことがあれば、paizaが代わりに企業へ聞くことも可能です。
・いざ転職先へ入社して「思っていたのと違った…」となる
求人票や企業の公式サイト、面談・面接で得た情報だけでは分からないことはあります。可能であれば、実際に働いているエンジニア(自分と同じか近いポジションの方だとよい)の話を聞いたり、オフィスを見学させてもらったりということができればギャップは減らせます。
また、こういった状況を防ぐために面接での逆質問タイムを有効活用しましょう。
ただし、提示された就業条件や給与が違ったという場合はまた別の問題なので、それは利用した転職サイトやエージェントに相談してください。
・転職後に適性がないことに気づいた
別の業界・業種からポテンシャル採用でITエンジニアになった、もしくは職種は同じだがやってることが全然変わった…といった場合、転職後に「やっぱり向いてないかも…」と気づくと転職者はもちろんですが、企業にとっても損失です。
開発系のITエンジニアを目指している人は、適性を測るためにもWebサイトやアプリケーションを自作してみてください。手を動かしてものをつくることが楽しいと感じられるかどうかは一つの指標になります。
paizaラーニングでは、Webアプリケーション作成の入門講座を公開しています。動画で学びながらアプリを作ることができますのでぜひ受講してみてください。
ITエンジニアとしての適性についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
転職後すぐに辞めたくなったら
いろいろ理由はあると思いますが、まずは転職失敗と判断する前に冷静になりましょう。
前職に長く勤めていればいるほど、環境や仕事の変化に対応するのは簡単なことではありません。慣れ親しんだ環境を「前のほうがよかったかも…」と感じてしまうこともあるかもしれません。
転職後の3ヶ月間に気をつけたいことは以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
転職活動でつまずきやすいポイントと対策についてお伝えしてきました。
自己実現やキャリアアップの手段の一つと言える転職ですが、同時に生活環境が大きく変わることにもなりますので、勢いだけでなく冷静な判断が必要にもなります。
行動してみなければ分からないことももちろんありますが、転職をきっかけにご自身のキャリアについても考えてみてください。
そうして転職後に「仕事が楽しくなった」とか「残業が減って人間らしい生活ができるようになった」と言えたら最高ですよね。転職大成功です。
もちろん企業選びや面接対策などはpaiza転職もお手伝いしますので、ぜひpaiza転職の運営事務局にご相談ください。
「paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。
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そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。
スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
詳しくはこちら
*1:カジュアル面談とは、「私服OK」「志望動機は固まってなくてもOK」で「企業の自己紹介からスタート」する面談のことです