Photo by Nicola Sap De Mitri
「未経験からエンジニアになりたい」「アプリをつくってみたい」「大学では情報系の学部ではないが、プログラミングを勉強したい」という方が増えています。paizaが運営する学習サイト「paizaラーニング」のユーザー数も増え続けており、特にここ数年で伸びが急速に高まっています。
一方で「プログラミングは難しそう」「学習を始めるまでの準備が面倒そう」「どこまで勉強すればエンジニアになれるのかが分からない」といった声が多くあります。さらに学習を始めた人からも「最初の環境構築で挫折してしまった」「結局何か形にするまでは続けられなかった」といった悩みを聞くことが少なくありません。
特に独学で勉強をしたいと考えている方は、高等専門学校や大学でプログラミングを学べる環境にある方と違って、周りから得られる情報が圧倒的に少ないため、不安も大きいのではないでしょうか。
そこで、この記事では、独学でプログラミングを学ぼうと思っている方へ向けて「学習でつまずきがちなポイントとその対処法」についてまとめました。学習したいけど不安を感じている方、実際に壁にぶつかっている方などへのヒントになればと思います。
目次
学習を始めるまで
準備が大変だったのは過去の話
以前のプログラミング学習では、最初に大きな壁がありました。
学習するPCに、開発をするための環境を作らなければいけなかったからです。これが面倒かつ複雑だったため「よく分からないがスタートできない」「エラーが出ているが何がおかしいのか分からない」といったことが続出していました。学校で学んでいる人であれば、先生がどこがおかしいか見抜いて対応してくれますが、独学だとそれもできず、自分で解決するしかありません。これがかなりの難関でした。
しかし、それはあくまで過去の話。Webサービスの進歩により、その問題は解決しています。Webブラウザだけで使える実行環境が増えており、PC+インターネット環境さえあればすぐに学習が始められます。もし以前に環境構築周りで挫折した経験がある方は、使ってみることをおすすめします。
paiza.io
学習方法も多彩に
以前は高校・大学や高等専門学校以外でプログラミングを学びたければ、プログラミングスクールに通うか、本を使って学習するかがほとんどだったと思います。現在はネットサービスの発達やSNSなどの発展により、Webの学習コンテンツや有志による勉強会も多くなりました。
学習方法にはそれぞれ長所・短所がありますので、自分の学習スタイルに合わせて決めるといいでしょう。何より自分が続けやすいと思うものを選ぶことが大切です。
経験ゼロからプログラミングを習得!自分に合わせて選べる4つの学習法 - paiza開発日誌
学習を始めてから
疑問点を誰に聞けばいい?
スクールや勉強会に通っている人は先生など周りの詳しい人に聞けばいいのですが、本やWebコンテンツで学習している人は、聞きたくても聞ける人がいないですよね。
そういうときはTwitterなどSNSで聞いてみるのも1つの手です。誰か詳しい人が答えてくれるかもしれません。また、日ごろからそういう人をフォローしておくと日々の学習のヒントになる情報が自然と入ってくるようにもなります。
そのほかの方法として、スポットで勉強会を活用して疑問点を聞いてみるのもいいでしょう。今は多種多様な勉強会が盛んに開催されていますし、それを探すためのサービスも充実しています。
具体的には以下のサービスなどで探してみるといいでしょう。
connpass - エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム
Peatix: Tools for Communities and Events | Peatix
なお、Webの学習コンテンツだと疑問点を聞けるようになっているサービスもあります。paizaラーニングでは中の人(学習コンテンツ担当のエンジニア)に質問ができますので積極的に活用してください。
自分のスキルを測定する
学校では定期的にテストがあるので、自分がどれくらい理解できているかを確認しながら学習できますが、独学だとそうもいきません。自分の現在地が分からないと不安になるものです。
paizaでは、各ユーザーのプログラミングスキルを測るためのスキルチェック問題を用意しています。難易度別に問題が用意されており、それらの解答コードからスキルを6段階で判定します。学習の到達度を測るためにぜひ挑戦してみてください。
また、スキルアップしたい人向けの問題集も用意しておりますので、問題を解きながら実力を高めていきたい方はこちらを使うといいでしょう。
息抜き
まじめにプログラミングを学習する時間はもちろん大切ですが、それだけでは疲れてしまいます。時には息抜きも必要です。今はプログラミングを使ったエンタメコンテンツも充実しているので、勉強に疲れたら遊んでみてはいかがでしょうか。
脱3日坊主!初心者でも、プログラミング問題を楽しくたくさん解いて学習できるサービス8選 - paiza開発日誌
何かを作ってみる
なんとかコードが書けるようになってきたら、次はそれを使って何かを作ってみましょう。最初は簡単なもので構いません。明確に作りたいものがイメージできなければ、自分の趣味に絡めたものを作ってみるといいでしょう。
何を作るかが決まれば、次に何を学習すればいいかが明確になりますし、モチベーションの維持もできます。詳しくは下の記事を読んでみてください。
プログラミングの勉強は「作りたいもの」があれば初心者でもうまくいく - paiza開発日誌
学習のゴールは?
プログラミング学習を重ねていった先に、何をゴールにするかを決めておくとモチベーションが維持しやすいでしょう。多くの場合、具体的には「エンジニアを目指す」「趣味として何かを作り続けていく」のどちらかになっていくかと思います。
エンジニアになりたい人は
プログラミングが楽しく、ずっと続けていきたいと思える人であれば、エンジニアは天職であると言えます。とはいえ、ミスマッチが起きたら自分も転職先もお互いに不幸になってしまいますので、挑戦する前にこの記事を読んでみてください。それでもやってみたいなと思えた人はエンジニアの世界へ飛び込んでみましょう!
趣味で作り続けるのも1つの道
もちろん、エンジニアになるだけがゴールではありません。「自分の生活を便利にしたい」「周りに縛られずに好きなものを作りたい」といった気持ちから、趣味としてプログラミングをやっている人もいます。
【PaizaCloud利用者インタビュー】PCや場所を選ばず 気軽に個人開発ができるようになった | ITエンジニア向け転職・就活・学習サービス【paiza】
また、エンジニアにならなくても、簡単なプログラムを作って日々の業務に生かしている人もいます。
今はエンジニアになる気がなくても、プログラミングを続けているうちにやりたくなるかもしれません。そう思うときがきたらそのときに考えればいいでしょう。
まとめ
ここまで、プログラミングで挫折しないための情報をまとめてきました。
今は学習への前提知識のハードルが大きく下がりましたし、コスト的にもずいぶん安価で学べるようになりました。2020年からはプログラミング学習の必修化も始まりますので、さらに環境は整備されていくでしょう。
とはいえ、最後は本人がどれだけ前向きに学習に臨めるかが成否を左右します。その点は昔から変わっていません。この記事でご紹介した情報をもとに、少しでも自分を奮い立たせながら、プログラミングに向き合ってみてください。
なお、paizaラーニングでは教育機関向けに新サービスの「学校フリーパス」も開始しました。日本国内の各種学校の学生・生徒さんであれば、学校(教員)からの申請でpaizaラーニングの全講座が無料で見放題になるサービスです。気になる方はぜひ学校の先生に聞いてみてくださいね。