Photo by Tim Regan
paiza(ギノ)に入社して3ヶ月くらいのWebデザイナーです。
デザイナー歴は8年くらいで、一応それなりにやってきた…つもりの人間ですので、今回はアシスタントの頃から早く一人前になるためにやっていたことや、今も引き続きやっていて役に立っていることなどを思い出して書いてみます。
一デザイナーの個人的な話ではありますが、エンジニアの方にも通じる部分はいくつかあると思いますので、これからデザイナーやエンジニアになりたい方や、なりたての方にとって参考になることがあれば幸いです。
私の簡単な経歴
経歴:デザイン系専門学校→デザイナーとして複数の制作会社に勤務(8年くらい)→paiza(ギノ)に来て3ヶ月くらい
デザイナーがアシスタントから一人前になるためにやったこと
思考プロセスについて
考えを言語化して整理するくせをつける
経験や知識が足りない状態だと、課題解決や発想がうまくできません。
で、そのままなんとなくデザインをしてしまうと、
- 夏のイベントの告知サイトだからとりあえず夏っぽいモチーフを並べておく!
- 目立たせたい情報だからとりあえず赤く・大きくしておく!
みたいなことになりがちです。
なんとなくで作った成果物には「なぜここをこうすべきか」という理由づけがありません。理由がないと説明ができないし、上司やクライアント、ひいてはユーザーにも意図が伝わらないものができあがってしまいます。(多分そういうものはレビューなどの段階で通らないと思いますが…)
ちゃんと伝わるものを作れるようになるには、「なぜこう作るか(≒どう作れば伝わるか)」を考える訓練を積む必要があります。
何か作ることになったら、なんとなく作るのではなく、基本となる5W2Hのフレームワークやマインドマップを用いた思考の整理をしてみましょう。直感でなんとなく作るのではなく、直感の中身を言語化するのが大事です。
インプット・アウトプットについて
他人のアイデアやクリエイティブをインプットをしまくる
アイデアはゼロからは生まれないと言われています。突然よいアイデアをひらめいたように感じても、それは経験と思考の積み重ねがもとになっています。
- 作者:ジェームス W.ヤング
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
よいアイデアを生むには、情報をたくさんインプットしておく必要があります。デザイナーであれば、よいクリエイティブをたくさん見て、それらの事例を自分の中にたくわえておくということですね。
今はインターネットのおかげで、世界中のすぐれたクリエイティブに触れられます。すぐれたクリエイティブを見続けることは、必ず自分のデザインの役に立ちます。
ちなみに私はこのようなサイトをよく見ています。
また、アイデアをまとめたいときはPinterestがおすすめです。
インプットをすることは、自分の引き出しを増やすことです。
引き出しを増やし続ける習慣づけができている人は、引き出しの中に入っている情報の掛け合わせで、作れるものもどんどん増やしていけます。
よいデザインをひたすらトレースする
上の続きのような感じですが、よいと思った実際のデザインをトレースしてみて、その表現技術を学んだり分析したりすることをよくやっていました。
デザインを仕事にするのであれば、よいクリエイティブを見つけたら、ただ全体を眺めて「すごいなー」だけでスルーしてはなりません。
たとえば文字の組み方、色の選び方、シャドウのかけ方、余白の開け方など、よいデザインを自分の手でも再現してみると、ざっくり見ていただけでは気づけない、細かい技術や意図などを知ることができます。
また、よいデザインにたくさん触れておくと、自分の中でOKなデザインの基準が上がります。
たとえば、パワポで作られたワードアートやポップ体満載のポスターしか見たことがない人が「ポスターというのはそういうものである」と思ってしまうのは当然ですよね。そんな人がポスター作りを頼まれたら、同じようなポスターを作るでしょう。
でも、よいデザインのポスターをたくさん知っている人であれば、それらがポスターの基準になります。
だから、よいクリエイティブにたくさん触れて、自分の中で基準を引き上げておくのはデザイナーにとって非常に大切なことなのです。
トレースではない自主制作をしてみる
もちろんトレースだけではなく、自分で考えて作ってみるのも大事です。
よい素材やアイデアを知っていても、実際に自分でモノとして作ってみたら「なんか思ってたのと違う」「想像よりハマらないな…」という結果になることはよくあります。
自分の知見やアイデアを最大限に引き出すには、日頃から表現技術をきたえておく必要があります。
自主制作は、どんなデザインも組み合わせも自由に試せてきっと楽しいはずなので、どんどんやってみましょう。
すると、意外とこの方法はいいぞ・よくないぞとか、実は自分はこういうのが得意・苦手なんだとかいうこともわかってきます。
また、あえてさまざまなトーンのデザインや苦手なテイスト、自分とは違うターゲットに向けたデザインに挑んでおくと、その経験は実務で必ず役に立ちます。
プログラミングも同じだと思いますが、デザインも、自分で手を動かしてモノを作らないと技術を身につけることはできませんから、たくさん実践しましょう。
できた成果物は、転職や就職をするときのポートフォリオにも使えます。
まとめ
というわけで、8年目のデザイナーが、見習いから一人前になるためにやっておいてよかったことでした。
今もやり続けていることも多いですが、それは見習い時代にちゃんと習慣づけができていたからかなと思います。
新人の方は今のうちにたくさんいろいろなものを見て吸収して、それだけではなく自分で手を動かして積極的にアウトプットをしましょう。
多分これはエンジニアの方でも同じですよね。思考もインプットも重要ですし、何より自分で手を動かしてプログラミングをしないことには始まりませんので、やっていきましょう。
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