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転職したいエンジニアがやらかしがちな面接の落選理由と対策

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f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

paiza転職では、応募者の方が面接で落選されたとき、企業側に落選理由をお聞きしています。

今回は、その落選理由の情報をもとに、エンジニアに多い落選理由とその対策について解説します。

  • 転職活動をしているけど、面接をなかなか通過できない
  • なぜ落とされるのか、どこをどう変えるべきなのかわからない

という方は、以下のどれかひとつには当てはまっているかと思われますので、参考にしてみてください。

よくある落選理由と改善策

コミュニケーション上の問題

エンジニアの面接の場で見られている「コミュニケーション力」とは「誰とでも友達になれて明るく話せて…」みたいな能力ではありません。

そのような社交性は業務では特に必要ありませんが、企業に入ってチームで開発をおこなう以上、個人開発ではないのですから、コミュニケーションは必ず発生します。

だから、面接官は常に「この人が開発チームに入ったとして、円滑に開発業務を進めていけるだろうか」ということを気にして見ています。(これはエンジニアに限らず、どんな業種や職種でもそうだと思いますが……)

協調性がなさそうに見える

中途採用の場合、新人ではないのですから、入社したらすでにできあがっているチームに入って開発業務についていく必要があります。新しく覚えること、聞かなければならないことがたくさんあるのはわかりますよね。

「この機能はどうしてこんな作りになっているのですか」と聞くこともあれば、「どうしてこう作ったの?」と聞かれることもあるでしょう。「こうしたほうがいいんじゃないかな」と言われることもあれば、「どうすればいいと思う?」と提案を求められることもあるでしょう。チームでものづくりをしていくには、積極的なコミュニケーションを取らなければならない場面が常につきまといます。

面接官は応募者と話しながら「そういったコミュニケーションがスムーズにできそうな人だろうか」と常に考えています。

面接は誰だって緊張するものですし、うまく話せなくてもよいですが、「コミュ障なのであまり話したくない」「エンジニアだから話せなくていいだろう」「履歴書や職務経歴書があるのに説明したくない」と思っていると、話の内容や態度で伝わります。「コミュ障」という言い訳を業務と面接に持ち込む人は、敬遠されてしまいます。

我が強すぎる・こだわりが強すぎる
  • 前職・現職の企業やそこで働く人、特定の技術などをバカにした発言をする
  • 退職・転職の理由が「労働環境が悪かった」「周りのレベルが低かった」など他責思考が強い
  • これはやるけどあれはやりたくない・使いたくないなど、特定の技術や業務に対するこだわりが強すぎる

このような発言や態度をとっている人は、「一緒にやりにくそう」と思われてしまいます。

中途の経験者でも、転職先では新しいことや知らなかったことを吸収できる素直さが必要となります。

たとえば、プログラミング試験で自分が解いたコードに対して「これってこんな解き方もあるんじゃない?」と言われたとしましょう。ここで「いやいや、私の解き方が絶対に正しいですから!それはないですよ!」で終わりの人よりも、「たしかに私は気付きませんでしたがその解き方もありますね。私は自分のコードにはこういった利点があると思って書いたのですが、その解き方だとこんな利点がありますね」などと言える人のほうが一緒に働きやすそうですよね。

ほかにも、たとえばAndroidとiOSアプリを開発している企業を受けに行って、「私はAndroidの開発しかやりたくありません!iOSの方を作る気はありません!」という人よりも「経験があるのはAndroidですが、iOSのチームに入っても大丈夫なよう勉強しています」という人のほうが採用したいと思われそうですよね。

強いこだわりがあって「これが通らない企業には入りたくない」という条件であれば仕方ないかもそれません、そこを曲げて、入社後に「やっぱり耐えられない……」となってしまっても意味がないですし。

しかし、志望度の高い企業の面接にもかかわらず、意外と自分を客観視していなかったり、「エンジニアだからこれぐらいいいだろう」と甘えを持ったまま面接に臨んでいる人も多いようです。

コミュニケーションの問題で落ちてしまう人の対策

多少の難があっても、新卒・第二新卒などの若い人で、学生時代から情報系の知識を積み上げてきた人であれば、「若くて将来性もあるから教育していけばなんとかなるかな」と思ってもらえる可能性はあります。

しかし、これが20代後半以降くらいの経験者となってくると、「今の年でこんな感じだと、もう直らないだろうな」と思われてその時点で終了というケースが増えてきます。

よほどスキルのあるスーパーエンジニアで、適切なポジションがあれば、それでも受け入れてくれる企業はあるかもしれません。が、普通に開発チームメンバーの募集求人に応募しているのであれば、「チームでうまくやるのが難しそう」と思われそうな言動は避けましょう。

いろいろ言いましたが、そこまで難しく考える必要はなく、面接対策として以下の点を見直してみるとよいでしょう。

  • 自分の考えや行動の理由を説明できるか

なぜこの仕事をしたいのか、なぜこの技術が好きなのか、前職で困難に直面したときどう考えてどう行動したか

  • 「これはやりたくない」「他者が悪かった」ではなく、「自分がどうしたいか」が話せるか

転職理由が退職理由止まりになっていないか

  • 話の筋が通っているか、転職理由ややりたい仕事などに一貫性があるか

やりたいことと企業の事業内容や使っている技術がずれていないか(これがずれている場合、企業選びの方向性からずれている可能性が高い)

  • 必要以上に否定的・消極的な発言をしない

「やりたくない」「特にない」といった発言、嫌いな技術や前職の悪口は面接では悪い印象を与えるだけ

  • 緊張するのはよいけど、おどおどしすぎたり質問されているのに黙ったりしない


特に話すのが苦手な人は、事前に声を出して想定質問の答えを読み上げる練習をしておいたほうがよいでしょう。また、答えに詰まったときは「緊張しているのでど忘れしてしまいました、メモを見てもよろしいでしょうか?」などと言っても失礼ではありません。(何もせずに黙って終了するほうが失礼です)

また、事前に企業やサービスに関する情報を調べておいて、そこで感じた疑問などをまとめておいて、逆質問として聞けるようにしておくとよいでしょう。「うちに興味を持ってくれているんだな」といったことが伝わりやすくなります。

転職理由や何がやりたいのかが不明確・話に一貫性がないパターン

たとえば

  • この分野でよく使われている技術や開発の進め方を全然調べていないようだった
  • この分野への興味が薄そうで、なぜ転職したいのかよくわからなかった

といった理由で落ちる人はこのパターンです。

たとえば受託開発→自社開発とか、Webサービス→ゲームとか、違う分野への転職となる場合は「なぜ違う分野に転職したいのか」はほぼ必ず聞かれます。で、その答えが「前職が嫌だから」「なんか人気があるから」といった程度だと、「その程度の動機と知識レベルだと、やっていくのは難しいのでは」と思われてしまいます。

ここで「できそうだな」と思ってもらうために伝えたいのは

  • やりたいと思う動機・できると思う根拠
  • 早くできるようになるために自分で勉強している姿勢

です。

「調べていく中でWebサービスの開発ではこういうマインドや開発手法が必要だと知り、前職よりも自分のやりたいことに近いと感じています!」「業務経験はありませんが、転職先で早く活躍できるよう、自分でこんな勉強や調査をしています!」といったことは積極的にアピールしましょう。

ここをきちんと伝えることができれば、経験のないポジションでも通過できる可能性は上がります。

自分の市場価値とずれているパターン

一般に、転職では年収は50~100万円ほど上がれば大成功と言われています。

充分な経験と実績をもって、同業の企業へ転職するのであれば、成果の再現性も期待できますから、希望年収を高めに設定するのもわかります。ただ、明らかに未経験分野への転職を希望する場合、年収は前職と同等程度か、下がるケースが多いです。

また、もし特定の分野で高いスキルを持った人でも、特に応募先で求められているスキルでなければ、企業も給与を大幅に上げるのは難しいでしょう。(この場合、年収が絶対条件であれば、自分の今までの成果を再現できそうな企業を選び直して応募したほうがよいです)

給与が高ければ高いほどうれしいのは誰だって同じです。で、より高い年収を希望するにはそれだけの根拠が必要です。ここは熱意だけではどうにもなりません。「転職というリスクをとるからには年収を上げたい」「とにかくがんばりますのでお願いします」という自分本位な理由は、企業にとっては関係ありません。

自分は今までこれだけのことをやってきたので、御社でもこんな成果が出せるでしょう。だから年収はこれぐらいを希望しています」といった感じで、客観的に誰が見ても納得できる理由と交渉材料を用意しておきましょう。

基本的なマナーに問題があるパターン

これ以降は、今まで問題なく仕事をしてきた方であれば普通にできていることだと思いますので読み飛ばしていただいて大丈夫です。

基本的なマナーでNGになる理由として最も多いのが「遅刻やキャンセルをするのに連絡を入れない」です。

仕事の都合で遅刻してしまう場合や、やむをえずキャンセル・リスケをしたい場合もあるかと思います。現職がある以上、応募先の企業もそこはわかってくれますから、遅刻やキャンセルの際は必ず連絡を入れるようにしてください。

企業も時間を調整して面接のセッティングをしています。無断の遅刻やキャンセルは、面接の内容以前の問題です。

まとめ

転職活動は、自分がより活躍できる場を探すための活動です。

前職でまともに開発ができていた人、それなりに知識や経験がある人で、自分のスキルの棚卸しや今回の転職でかなえたいことについて考えることができていたら、必ず乗り越えられます。

「なかなか面接を通過できない……」という人は、一度自分を客観視して、上記の項目に当てはまっていないかどうかを考えてみてください。


なお、paiza転職からの求人応募であれば、面接時のフィードバックやアドバイスを受けられて、面接における具体的な改善点や評価された点を知ることができます。

また、paizaの転職成功ガイドでは、採用選考におけるさまざまな落選理由や悪い例、改善のためのアドバイスなどを公開しています。実際にpaizaから応募をされた多くの方から「参考になった」という声をいただいています。転職活動に苦手意識のある方は、ぜひごらんください。

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