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コミュニケーション力に自信がない人が面接に受かるための対策まとめ

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Photo by Amtec Photos
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

みなさんは面接を受けるのは得意ですか?

paizaを運営していると、就活や転職活動をされている方から「自分はコミュ力がないから面接が苦手です」「口下手なので面接でうまく話せる自信がありません」といったご相談をよく受けます。

しかし、面接で求められるコミュニケーション力とは、初めて会った人とも仲良くなれるとか、誰とでも明るく話を広げられるとか、そういったものではありません。

コミュニケーション力に自信がなくても、口下手でも、面接は通過できます。

今回は、面接で求められるコミュニケーションとはどんなものなのか、コミュニケーション力に自信がない人は面接でどのような受け答えをするとよいか、解説します。

面接で求められる「コミュニケーション能力」って?

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一口に「コミュニケーション能力」といっても、コミュニケーションにはさまざまな種類があります。

エンジニアの面接で見られているのは、明るく誰とでも話を広げられたりするような力ではありません。

面接で見られているのは、「伝える力」「聞く力」「協調性」です。

この中のどれが自分に足りていないかを知って改善をすれば、面接の通過率はぐっと上がるはずです。よくあるパターンとともに詳しく説明します。

「伝える力」が原因で落ちる人の傾向

自分のことを適切に伝えなければ、面接官に自分のよさは伝わりません。

実際に面接で応募者を落とした企業からのフィードバックをもとに解説します。

経歴を細かく説明してしまう人

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面接では今までの経歴をよく聞かれますが、経歴のすべてを細かく説明する必要はありません。話が長くなってしまいますし、聞いているほうも理解しきれなくなってしまいます。

「とりあえず、今までの経歴を全部説明すればいいんでしょ」とだらだら話してしまうと、面接官に「結局のところ、どんな経験を経てどんな強みを身につけてきたの?」と思われてしまうでしょう。

「要点をまとめて伝えるのが苦手なんだろうな」「この調子だと、仕事上のコミュニケーションもとりづらそうだな」と判断される可能性すらあります。

対策:経歴などを話すときはまず概要から話す

わかりやすく話すには、「概要から詳細へ」話を進めていくとよいでしょう。

「経歴を教えてください」と聞かれたら、いきなり詳細まですべて話そうとせず、先に概要だけを話すようにしましょう。面接官が気になった部分があれば、後からさらに質問をして深堀りしてくれますから、詳細はそこで話せば大丈夫です。

たとえば「私は大学を卒業後、2社での勤務を経験しています。大きく分けて、1社目では○○、2社目では○○の仕事をしていました。1社目では主に○○を担当し...」という感じで、数字を入れつつ概要→詳細の順で話すようにすれば、経歴の全体像が伝わりやすくなります。

端的な回答で終わってしまう人

頭の回転が速い人に多いケースですが、「質問の回答が結論の一言だけ」など端的すぎると、面接では評価されません。初対面の面接官には、その結論に至るまでの考えがわからないからです。例えば、「A=Bで、B=Cで、C=Dだから、A=Dなんです」という話なら、A=Dだとすぐに理解できます。しかし、いきなり「A=Dなんです」とだけ言われると、「A=Bで、B=Cで、C=Dだから」という説明が省略されているので、聞いている方は混乱してしまうのです。

こうした説明不足な受け答えを続けると、企業に「仕事で説明が必要なときも、自分の中だけで完結して、うまく伝えられないんだろうな」「自分にしか理解できないコードを書いて満足してしまいそうだな」と思われてしまいます。

対策:結論を伝えた上で、結論に至った経緯を説明しましょう

ビジネスコミュニケーションでは、結論から端的に話すことが重要だとされています。しかしそれは「結論から話せば、後から話す理由やプロセスを相手が理解しやすくなる」からであって、決して「結論のみ話せばよい」のではありません。結論を述べたら、そこに至るまでの過程や自分の考えもきちんと話せるよう、日頃から意識しておきましょう。

下を向いて話す人

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「人と話すときは目を見て話しましょう」とよく言われますが、そもそも顔を上げて前を向いていないと、声は前に飛んでいきません。下を向いて話をされると、面接官はあなたの声を聞きとれませんし、聞きとれなければ、その内容を評価することもできません。

対策:目を合わせられなくてもよいので、前を向いて話しましょう

普段から人と話す機会が少ないと、面接での声も小さくなりがちです。前を向いていないと余計に声が届かなくなってしまいますから、しっかり前を向いて話しましょう。

目を見て話すのが苦手なら、面接官の額やあごのあたりなどを見るとよいでしょう。また、履歴書や職務経歴書などを見ながら話す場合は、特に下を向きがちになってしまいます。机の上に置いたまま見るのではなく、書類を軽く持ち上げたり、ときどき確認するだけにしたりして、なるべく顔を上げて話すようにしましょう。

「傾聴力」が原因で落とされる人の傾向

面接で求められる「傾聴力」には、ただ面接官の話を聞いているだけでなく、「聞いたあとの反応や発言(理解力)」も含まれます。

「面接ではとにかく自己アピールをしなきゃ」と考えている人

面接での自己アピールは重要です。しかし必要以上にアピールをしようとすると、面接官の質問の意図と回答がずれてしまう場合があります。

面接で必要なのは、あくまで「質問で聞かれた範囲」でのアピールです。どんな質問もすべて自己アピールにつなげればよいというものではありません。

質問とずれた受け答えばかりになってしまうと、「何を聞かれているのか理解できない人」「自分の話したい内容だけを話す自分本位の人」と思われてしまいます。

対策:面接は「面接官が知りたいことに答える場」

「やりたい」「できる」という自己アピールは、面接官に聞かれた質問をベースに話すことで、初めて意味のあるアピールになります。質問の意図から外れて、自分がアピールしたい内容ばかりを話しても、意味のあるアピールにはなりません。

何を聞かれているのか質問の意図がよく分からない場合は、「○○というご質問でよろしいでしょうか」と確認してもかまいません。質問を理解しないまま的外れな回答をしないように心がけましょう。

「質問はありますか」と聞かれて「特にありません」と答える人

一口に「質問がない」と言っても、「質問はあるけど聞きづらい」「その企業に興味がないから質問がない」「説明を受けて聞きたかったことは理解できたので質問がない」など、いろいろなケースがありますよね。「特にありません」の一言だけだと、面接官はあなたがどんな状態なのかが分かりません。

また、面接官からの「質問はありますか?」という質問には、「こちらから説明した内容は理解できましたか?」という意図も含まれています。「特にありません」だけでは、「こちらの意図をくみ取れない人なんだな」「本当に理解できたのかな?」「うちの会社には興味ないんだろうな」などと思われてしまいます。

対策:特に質問がない場合は、「理解できた」旨を伝えましょう

これから入社するかもしれない企業に対して聞きたいことがまったくないということはないでしょうから、「質問はありますか?」と聞かれたら、なるべく何か質問をしましょう。ただし、「御社の企業理念は何ですか?」「どんなサービスを作っているんですか?」など、企業の公式サイトなどを調べればすぐにわかることを聞いてしまうのは逆効果です。

聞きたかったことはすべて説明してもらえて理解できたので、質問がなくなってしまった場合は、「特にありません」で終わるのではなく、「○○や○○について知りたいと思っていたのですが、先ほどのご説明で理解できましたので、特に質問はありません」と、理解できた旨を伝えましょう。

「協調性」が原因で落とされる人の傾向

組織(チーム)で仕事をする以上、協調性は必要です。「エンジニアに協調性は必要ない」と考えている人もいるかもしれませんが、面接で「協調性がない」と思われると大きなマイナスになってしまいます。

自分から意見を発信しない人

「協調性」を「波風を立てないこと」だと思っている人も多いですが、それは間違いです。

協調性とは、「人と違う意見があっても飲み込んで、円滑に進めること」ではありません。「違う意見を言ったり言われたりしながら、同じ目標を目指して進めていく」のが仕事で求められる協調性です。自分の意見を言わなければ波風は立ちませんが、よりよいサービスやシステムを追求することは難しくなってしまいます。

対策:協調性は「周囲と仲良くする能力」ではない

協調性は、誰とでも仲良くできる「社交性」とは別のものです。周りと仲良くするのが得意な人でも、仕事で意見を言わない、目標に向かって行動できないなどの場合、「協調性がない人」という評価になります。

仕事で求められるのは、所属するチームや部署、会社が目指す目標に向かって考え、実践できる「協調性」です。逆に「周りと仲良くするのが苦手」な人でも、組織の中で目標を持って取り組んできた経験を話せば「協調性を持って仕事できる人なんだな」と思ってもらえます。

対策:誰かと意見が対立した経験は、協調性をアピールできるポイント

これまで仕事をしてきて、誰かと意見が対立した経験はありませんか。そのときに自分がどんな対応をしてきたか振り返ってみましょう。

「自分は、この目標を達成するには○○が必要だと考えていたが、相手の○○という意見も理解できた。優先順位を考えて話し合った結果、○○という落としどころを見つけて、相手とも和解できた」などといった話ができれば、「仕事で必要なコミュニケーションができて、協調性のある人だな」と思われます。

コミュ力に自信がない人は面接の練習を

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面接が苦手な人、ふだんあまり人と話す機会がない人に必要なのは、面接に「慣れる」ことです。

できれば友人や家族相手に模擬面接をして、面接形式で話す練習をしたり、「この話し方で自分のよさは伝わるだろうか?」と聞いてみたりするとよいでしょう。

「そんなの無理」という人は、一人でも練習できます。事前に声を出して、想定質問の答えを読み上げる練習をしておくだけでも慣れることができます。特に当日は、初めて声を出すのが面接の場だったりするとうまくいかなくて当たり前なので話す練習をしておきましょう。

メモを用意して練習をしておけば、当日も答えに詰まったときは「緊張しているのでど忘れしてしまいました、メモを見てもよろしいでしょうか?」などとつなぐことができます。

まとめ

「コミュ力に自信がない、面接が苦手」と言う人は多いですが、今まで問題なく仕事をしていた人なら、落ち着いて面接官の話を聞き、伝わりやすいように整理して話せば、それほど悪い結果にはならないはずです。

「いつも面接で落ちてしまう」という人は、一度これまでの面接を振り返ってみつつ、上記の事例に当てはまっていないかどうかを考えてみてください。

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