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面接で「リモートしたい」と言うエンジニアが落とされる理由

こんにちは。谷口です。

最近はリモートワークが推奨され、特にITエンジニアの方は実際にリモートで働いている、もうほとんど出社していない、という人も少なくありません。

また現在転職活動をしているエンジニアの中には、企業選びの条件で「リモートOKであること」を優先している人も多くいます。

ただ、転職活動の面接で二言目には「リモートの求人を探している、リモートOKの企業がいい」という話をする応募者は、企業にとってあまりよい印象にはなりません。これは別に「なるべく出社してほしい」企業だけではありません。既存の開発チームが、ほぼフルリモートになっている企業でも同じです。なぜだかわかりますか?

今回は、最近増えてきた面接ですぐ「リモートしたい」と言うエンジニアが落選しやすい理由について解説します。

なぜ面接ですぐ「リモートしたい」と言うエンジニアが落ちるのか

最近はリモート勤務を希望するエンジニアが非常に増えています。それはそうでしょう。今やエンジニアにとって、リモートの可否は企業選びの最低条件のひとつになっていると言っても過言ではありません。私自身もリモートで勤務していますし、出社かリモートか選べと言われたら絶対リモートのほうがいいです。

では、なぜ面接ですぐ「リモートしたい」と言うエンジニアが落とされるのでしょうか。

ざっくり言うと

  • それだけでは転職理由にならない
  • なるべく働きたくない人に見えてしまっている
  • リモートのエンジニアに求められる要件がわかっていない

からです。

どういうことか、もっと詳しく説明していきます。

「リモートしたい」は転職理由にならない

面接で転職理由を聞かれたときに「現職はリモートできないから、リモートできる会社に転職したい」という話をする人がいますが、これだけでは転職理由になりません。

もちろん、リモートが絶対条件で転職を考えている人もいるでしょう。ただ、それは「転職理由」ではなく「退職理由」です。

面接で聞かれている「転職理由」というのは「今回の転職で叶えたいこととその理由」です。

答えるべきは、「今回の転職でどんな仕事ができる会社に入りたいと思っているのか、どうしてそう思うようになったのか」です。これは業務の内容や今後のキャリアについての話であって、リモートがどうとかいう条件的な話ではありません。一旦そっちの話をするようにしてください。

なるべく働きたくない人に見える

「リモートができないから転職したい」「リモートがしたいから転職したい」という話をされると、本当に面接官が知りたい「転職理由」が見えないだけでなく、「他責思考の人」だと思われてしまいがちです。

加えて、なるべく出社したくないというネガティブな姿勢でいると、面接では「なるべく働きたくない人」に見えてしまいます。

リモートを望む人の中には、もちろん家庭の事情など明確な理由がある人もいます。ただ大体そういう方は、例えば「子供が小さいので基本的にはリモートで働きたい、必要があれば月○回程度なら出社できる、ただその際も保育園のお迎えがあるため残業はできない」といった明確な説明と可能な範囲を説明されます。その範囲でお互いの条件が合うかどうかなので、企業側も特に不審を感じることはありません。

ただ、特に何もなく二言目にはリモートがいいという人は、面接では「なるべく働きたくない人」に見えてしまうということです。実際そういう人もいると思いますが、面接で企業側はしっかり働いてくれる人を探しているので、なるべく働きたくなさそうに見える人を採用したいとは思わないわけです。

リモートで働くエンジニアに求められる要件とは

リモートで働きたいのはよいのですが、転職先の業務にリモートで入っていく大変さは理解されていますか?

出社とリモートでもっとも大きな違いが出るのは、従業員間のコミュニケーションです。対面でコミュニケーションがとれないぶん、「顔をあわせてちょっと聞く」なんてことはしづらくなりますし、企業側も社員同士も探り探りで大変な場面も多いでしょう。

これが以前から一緒に働いていた相手ならそれほど問題はないかもしれませんが、リモートでの新たな人材の受け入れは、お互いがお互いをよく知らない状況から進めていかなければなりません。

また、リモートで新たな環境に入っていく場合、誰かのサポートを待っているだけでは進んでいきません。会ったこともないメンバーに対して、自分から細かくアラートをあげたり、質問したり、成果をアピールしたり、コミュニケーションをとっていかなければなりません。

最近は企業もリモートでの受け入れは大変だとわかっているので、細かな教育が必要なレベルの人ではなく、今までの経験や実績があってスキルが高い人、自走できて何かあれば適切にアラートをあげられる人、つまりリモートでも問題ないレベル感の人を採用したいと考えています。

以上を意識せずに、「リモートしたいので転職したいです」という感じの人は、「えっこの人をリモートで受け入れて大丈夫かな(大丈夫じゃないだろうな)」という印象になってしまいます。

リモートがしたいのであれば、基本のこれまでの経歴・経験やスキル、できることをしっかり伝えるのが、「私をこの会社でリモートで働かせても絶対大丈夫ですよ」という一番のアピールになるでしょう。

なんでそこまでしないといけないの?

ここまでリモートに観点を置いてきましたが、これは例えば給与などの条件面に関しても同じことが言えます。

もちろん転職において条件は大事ですし、ミスマッチが起きないよう、入社前にしっかり確認したり、すり合わせておく必要はあります。

ただ、一定の条件を求める場合、選考段階でその根拠を見せる必要が出てくるということです。

極端な話、例えば「私は年収一千万を希望します」という人は、面接で一千万に値する実績やスキルをアピールする必要がありますよね。じゃないと企業側も「その価値がある人だから、一千万出して雇おう」とはなりません。リモートも同じです。

そして、条件が合わない企業に対しては、どこかのタイミングで辞退すればよいだけの話ですが、逆に選考を受けて「ぜひ入社したい」と思う企業があったとしても、その回の選考で落とされてしまったら、もうその企業には入社できません。当たり前の話ですが…。

だからリモートをしたい人は「リモートじゃないから退職したい」「条件はリモートであることです(他はとくに考えてません)」で終わるのではなく、それよりも「私はリモートでも問題なく活躍できるスキルがあります」ということをいかにアピールできるかを考えて面接に臨んでください。

まとめ

今回はリモートに観点を置いて書きましたが、これは転職活動の採用選考におけるあらゆる質疑においても当てはまるところがある話です。

もちろん面接はお互いが選び合う場ですから、応募者が企業側に無理に迎合する必要はありません。

ただ、paizaを運営していると「すごく入社したいと感じていた企業に落とされてしまった」というご相談を受けることも多いので、そういった方々のために今回の記事を書きました。

面接でご自分のよさをしっかり伝えれば、応募先からも「労働環境にかかわらず活躍してくれそう」と評価してもらえるはずです。


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