paiza times

paizaがお届けする、テック・キャリア・マネジメント領域における「今必要な情報」を届けるWebメディア

logo

paizaがお届けする、テック・キャリア・マネジメント領域の「今必要な情報」を届けるWebメディア

なぜ私は、EvernoteからNotionへの移行がハマらなかったのか

Evernoteは、サービスがリリースされたタイミングからずっと愛用し続けてきました。ですが機能やデザインに不満を感じる機会が増え、料金プランの改変も相まって、すこし疎遠になった時期がありました。

そのとき、Evernoteの代わりとして候補にあがったのがNotionでした。あらゆる形式で情報を保存できる「自分用の情報保管庫」として、優秀であり、最適なように思えました。

ですが長く使えば使うほど、EvernoteとNotionの違いを強く感じるようになっていき、結局今は両方を使い分ける形になっています。

Notionは、Evernoteの代わりにはなれませんでした。Evernoteほどのワクワクを、Notionには感じられなかったんです。


<この記事の著者>
ばんか(bamka) - Tech Team Journal

Web制作会社の会社員(Webディレクター)として働きつつ、個人でブログ/メディアライターとしても活動するパラレルワーカー。
ChatGPT等AIを公私で駆使し、ITツール・ガジェットを用いて人々の生活をより豊かにするための活用術を提供するブログも運営。


【目次】

Notionの役割はデータベース

Notionを長く使ってみて、これはメモではなくデータベースなのだと強く感じます。

データベースとはつまり、情報の長期保管と再利用を目的として、使いやすく整理・管理されたデータの集合体。形式やルールを決めて、整理・管理された情報の保管庫です。

そのためNotionを効果的に利用するには最初の設計が大事になります。上下の階層構造や各情報の関連性の紐づけが機能したときに、Notionの便利さを強く感じます。

プロジェクトやタスク管理ツールとして利用できるのも、このような情報同士の連携ができるからですね。

ひとつの情報に様々な属性を付与できて、属性ごとにカテゴライズしたり、属性の状態を変化させたりもできる。カスタマイズにおける自由度の高さ・柔軟性の高さが大きなメリットです。

逆にこれらの情報の管理が上手にできないと、なんだか持て余しているような気持ちになってしまいます。

Notionはなんでもできすぎる


Notionの万能感は魅力的です。保存する情報の形やルールをユーザー自身が自由に決められるので、ユーザーにとっての「最も使いやすいNotion」を作り、育てられます。

ですが自由と不自由は表裏一体。”なんでもできる” は “何もできない” に等しいと、私は常々考えています。

Notionはその典型例のように感じています。Notionはあらゆるツールの代替にもなりうるポテンシャルを持っており、すべてをここに集約できてしまいます。

その万能さゆえに、Noitonを使う目的を見失いがちです。いろんな役割や機能をNotionに頼ってしまうと、方法や手法ばかりを優先するようになってしまい、途端に使いにくいツールになってしまいます。

そして何より、ルールを作らなければ活用できないわずらわしさを強く感じるようになってきたのでした。

整理できない情報を保存しておけないのです。情報一つひとつに意味を持たせて、それをどこに、どうやって保存し、管理するのかを決めなければならない。

これが手間であり、面倒であり、つまらなさの原因でした。


Evernoteはもっと雑でいい


私がEvernoteを愛しているのは、雑に使えるからです。

Notionに比べたら、Evernoteにできることは多くはありません。ノートを作って、ノートブックにまとめる。ノートにはタグを付ける。だいたいそんなものです。

プロパティを作れはしないし、保存の形式も選べない。保存した情報は「作成日順」や「更新日順」でソートしたり、特定の条件でフィルターをかけられるぐらい。ありきたりです。

それでも欲しい情報を引き出せているのは、検索機能が優秀だから。適当に情報をバンバン突っ込んでおけば、あとから検索でなんとでも引っ張り出せる。
そういう安心感があるから、「情報を保存する意味と目的」なんて考えずに、気になったものを手当たり次第に保存しておけるんです。

Evernoteは私にとっては「おもちゃ箱」。自分のお気に入りを適当に放り込んでおける場所。この気楽さが、Evernoteの好きなところです。


EvernoteとNotionの使い分け方


それぞれのツールの使い分け方について、まだすこし曖昧な部分はあるのですが、自分の中の定義はこうです。

意味のある情報はNotionへ。
意味のない情報はEvernoteへ。

Notionに保存する情報は管理しなければなりません。使うべき場所やタイミングが明確で、長期保存しておくべき情報は、Notionに入れます。

毎年行っている確定申告のデータ。仕事の議事録。タスクやプロジェクトの管理。娘の学校の時間割。夏休みの旅行の計画。こうした情報は、何のために保存するのかという理由が明確なので、Notionで整理と管理ができます。

一方のEvernoteは、もっと "なんとなく" な情報を保存しています。

TikTokで流れてきて笑った動画。学びを得たWebの記事。街で見かけた面白い広告のコピー。誕生日にもらったプレゼントの写真。今度家族で行ってみたいレストランなど。

保存という行為自体が重要で、何のために使うものかは曖昧な物たち。なぜか私の琴線に触れて、忘れてはいけないと思った。そういう、子どもの頃に公園で拾った石っころのようなものを溜め込んでおくための箱。

それが私にとってのEvernoteの価値です。

(文:ばんか(bamka))


paizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題を提供しています。

スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

詳しくはこちら
paizaのスキルチェック

paizaのおすすめコンテンツ

CGC codemonster プログラミングゲーム「初恋プログラミング研究会 ~海に行こうよ~」 CGC codemonster プログラミングゲーム「コードモンスター大図鑑 プログラミングでゲットだぜ!」
paiza転職 paiza新卒 EN:TRY paizaラーニング 記事内に記載している情報は、記事公開時点でのものとなります。 Copyright Paiza, Inc, All rights reserved.