ITエンジニアを目指す就活生の中には、「面接は苦手だし、技術があれば特にしゃべらなくていいだろう」と、あまり多くを語りたがらない人もいますよね。
でも、面接は、自分のことを説明する場です。どんなに技術や熱意があっても、内に秘めたままでは伝わりません。
それに、技術的に同じくらいの応募者が数人いたら、面接で「話がよくわからなかった」「人間性に不安が残る」という人よりは、「話がわかりやすくて、人間性も問題なさそう」な人が採用されてしまいます。
個人で応募をしていると、お祈りメール一通で落とされて改善点がわからないケースが多いと思いますが、paiza新卒では、企業に「応募者の落選理由」をヒアリングしています。
今回は、技術面以外で多い、新卒の落選理由と改善策を、ランキング形式でご紹介します。
【目次】
■企業に聞いた、エンジニアを技術以外で落とした理由ランキング
◆1位:技術的な取り組み・技術探究心
エンジニアを目指している人なら、少なからず技術に興味はあるかと思います。重要なのは「どんな理由でどんな技術に興味を持っているのか」を明らかにしておくことです。エンジニア志望者として、「きちんと技術へのアンテナが立っている」ということをアピールしましょう。
◇よくある悪い例
- 「プログラミングさえできればよい」と考えている人
例:「Pythonでプログラミングさえできればいいので、サービスに興味はありません。どんなサービスを作りたいかという希望も特にありません」
◇改善策
これは「技術志向」をはき違えて考えている方に多いケースです。面接で「プログラミングさえできればどんな仕事でもいい」と言っても、「プログラミングが好きで技術への意識が高い人だな」と思われることはありません。エンジニアというのは、モノ作りのスペシャリストです。「技術に対してどんなこだわりがあるのか、技術を使ってどんな不便を解決したいか」といった考えが話せないと、むしろ「単純に好きなコード書いていたいだけで、技術的に広がりのない人だな」とマイナスに思われてしまいます。
技術志向・技術探究心で落ちてしまう人向けの詳しい面接対策アドバイスはこちら
◆2位:自己表現(プレゼンテーション)力
話すのが苦手で、面接に苦手意識を持っている人は多いですよね。ただ、面接で必要なのは「社交的に明るくうまく話せる力」ではありません。面接は自分のよさをプレゼンする場ですから、重要なのは「要点をまとめて伝える力」です。
◇よくある悪い例
- 回答が端的すぎる人
例:(「なぜエンジニアになろうと思ったのですか?」と聞かれて)「楽しそうだからです」だけで終了
◇改善策
- 結論から話すのはいいですが、その結論に至った経緯もきちんと話しましょう
ビジネスコミュニケーションにおいては、結論から端的に話すことが重要だとされています。しかしそれは、「結論から話せば、後から話す過程も理解されやすくなる」からです。決して「結論のみ話せばよい」ということではありません。
自己表現(プレゼンテーション)力で落ちてしまう人向けの詳しい面接対策アドバイスはこちら
◆3位:志望意欲・やる気
多くの就活生を悩ませる志望動機ですが、「面接で聞かれるからそれっぽい動機を作らなきゃ」と考えてしまうと失敗しがちです。
◇よくある悪い例
- 調べた企業理念をひたすら志望動機として話す人
例:「御社の〇〇という企業理念に共感し、志望しました」
◇改善策
企業理念を理解しておくことは重要ですが、志望動機を聞いてきた面接官が知りたいのは「今までどういう勉強(研究)をしてきて、何がきっかけでやりたいことを見つけて、その上でなぜこの会社を志望してくれたのか」ということです。企業理念に共感したとしても、自己分析の結果や将来やりたいこととひもづけた話ができないと「企業理念に共感しましたと言っておけばいいと思ってるんだろうな...」と思われてしまいます。
志望意欲・やる気で落ちてしまう人向けの詳しい面接対策アドバイスはこちら
◆4位:行動力、実行力、自主性
「行動力」は物事を始める力で、「実行力」は物事をやり遂げる力です。これらは、仕事をする上で非常に重要であり、面接でも重点的に確認されるポイントです。面接官に「仕事を任せた時に、自ら行動を起こし、やり遂げてくれる人」だと思ってもらえるように対策しましょう。
◇よくある悪い例
- 実行理由が外的要因ばかりの人
例:(「卒業研究ではなぜこの分野の研究を選んだのですか?」と聞かれて)「教授や先輩にすすめられたので何となく…」
◇改善策
「なぜこうしたのか」「なぜこれを選んだのか」と聞かれて、「周りに指示されたから」「先輩が同じようにしていたから」などとしか答えられない人は要注意です。自分で「こうしよう」と考えたわけではなく、教授や先輩といった外的要因がないと行動できない人は、「指示待ち人間」だと思われてしまいます。
行動力、実行力、自主性で落ちてしまう人向けの詳しい面接対策アドバイスはこちら
◆5位:論理的思考力
質問の意図をしっかり理解した上で、筋道を立てた分かりやすい説明ができれば、「論理的思考力のある人」と評価されます。逆に、何度も的外れな受け答えをしたり、話が脱線したりすると、「論理的に思考できない人」と思われてしまいます。
◇よくある悪い例
- とにかく自分の考えていることを話そうとする人
例:(「PHPを使った経験はありますか?」と聞かれて)「PHPを使った経験はありません。ですが、研究ではRubyをメインで使っていました!また、Rubyではこのようなアプリを作った経験もあり……」
◇改善策
「簡単に説明してください」と言われているのに長々と説明したり、「はい」か「いいえ」を聞かれている質問に全然違う答え方をしたりするのも、「論理的に考えて話せない人なんだな」と思われてしまいます。面接官が何を聞きたいと思ってその質問をしているのか、「質問の意図」を把握して答えるように心がけましょう。
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■まとめ
就活生の中には面接が苦手な方も多いかと思います。だた、本当に技術が好きな人なら面接でよく聞かれることをしっかり話せるようにしておけば、通過率は絶対に上がります。
今回書いた落選理由や改善策は、ほんの一部にすぎません。paizaの面接アドバイスでは、さまざまな落選理由や悪い例、改善のためのアドバイスなどを公開しています。実際にpaizaから応募をされた多くの方から「参考になった」という声をいただいています。面接に苦手意識のある方は、ぜひごらんください。
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