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2018卒の就活はどうなる?2017卒内定者の後悔からわかった、来年の注意点と動向

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Photo by Stein Magne Bjørklund
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

先日、経団連が18卒の就活解禁日を3月1日採用面接の解禁日を6月1日とする通達を発表しました。
www.nikkei.com

10月に入り、2018卒予定者の中にはそろそろ就活を意識しだした方や情報収集を始めている方、既に夏頃から就活のことを考えてインターンシップに参加してきた方もいらっしゃると思います。特に来年は今年と同様の解禁スケジュールですから、17卒の先輩達の活動結果も大いに参考になるでしょう。

そこで今回は、2017卒の就活動向や、それに伴う2018卒予定者向けの注意点などをお話ししていきます。


【INDEX】

■17卒の先輩に共通する、就活への後悔

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Photo by Flazingo Photos
最近、17卒で内定を獲得して就活を終えられた方とお話しすることがよくあります。

その中で多くの方が共通して言われるのが

「もっと早くから就活を始めておけばよかった」

ということです。

さらに具体的に詳しく聞くと

・経団連の言う解禁時期まで何もせずにいたら、既に応募が始まっていたり締め切ったりしている企業が結構あった。
・もっとインターンに積極的に参加しておけば可能性を広げることができたと思う。
・大学院に進むか就職するかで迷っていた。最終的には就職することに決めたが、迷っている間に何もしていなかったので就活を始めるのが遅くなってしまった。
・正直言って就活をするのが嫌だったので、ずっと後回しにしてしまっていた。もっと早くから始めておけばよかった。

といったお話をよく聞きます。

夏頃までに志望度の高い企業からの内定を獲得していても、就活を終えてなお「動き出すのが遅かった」と感じている人は非常に多くいらっしゃいます。

納得のいく就活を行うには、解禁時期に関わらず早めに動き出すことが重要と言えるでしょう。

■例年の就活スケジュールと注意点

近年、就活の解禁スケジュールは毎年のように変動を重ねてきました。

・これまでの就活スケジュール
2015年卒…説明会開始:3年12月/選考開始:4年4月
2016年卒…説明会開始:3年3月/選考開始:4年8月
2017年卒…説明会開始:3年3月/選考開始:4年6月
2018年卒…説明会開始:3年3月/選考開始:4年6月

こうして見ると、近年は説明開始から選考開始までが近くなったことで、就活期間が短くなり、より早く終わらせることができるようになったと見えるかもしれません。

また、ここ数年の就活は売り手市場となっているため、「どこかは拾ってくれるんでしょ」と強気になっている就活生もいます。

しかし、名目上の短期間化はよいことばかりではありません。また倍率的には売り手市場でも、毎年秋頃になると、就活生は複数社の内定を所持している人とまだ一社も内定がない人にはっきりと分かれてます。(今年もそうです)

◆2018卒予定者の就活における注意点

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Photo by bettyx1138

◇経団連の解禁時期を厳守している企業ばかりではない

下記は17卒予定者の内定率推移です。6月1日時点で既に51.3%が内定を所持していた結果からもわかるように、経団連に加盟していない外資系や中小企業は、例年解禁月より前の段階から採用活動を実施しています。
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「 2016年9月度(9月1日時点) 就職内定状況(2017年卒)」【確報版】-【「就職活動・内定状況」と「就職活動に対する心情」について】- | 就職みらい研究所

こうした企業は、解禁月を待っている企業、特に大手企業・有名企業に学生をとられてしまうのを恐れていたり、近年の解禁時期の変動によって採用活動が難航した経験があったりします。そのため、より早い段階で内定を出しておくことで、優秀な学生をしっかり確保しておきたいと考えます。(ちなみに大手は大手で、選考の解禁を遅らせる分、早期からのインターンシップに力を入れて企業の魅力を深く知ってもらうことで、実質的な採用活動はしないものの、どちらにせよ早くから優秀な学生を囲い込もうとする傾向にあります)

経団連の言う解禁時期とは、新卒採用を実施する日本の全企業に厳守が義務付けられているわけではありません。むしろ今年の内定率だけを見ても、6月1日時点で51.3%が内定を獲得できるほどの数の企業が、解禁前から採用活動を実施していた状況がうかがえます。

◇解禁時期の発表や売り手市場を過信して動き出しが遅れる

近年、就活市場は経団連が毎年のように解禁スケジュールを変更してきました。

そんな中で就活市場を見ていると、「解禁時期はこの月か、じゃあそれまで何もしなくてもいいや」と考える人と「毎年スケジュールが変わって不安定だから早めに動き出して対策をとろう」とする人に結構はっきりと分かれるのです。

これはもちろん、毎年の解禁時期が探り探りになっていてなかなか落ち着けないのも問題なのですが、2017卒以前の先輩達から就活の感想を聞いていると「解禁後の動き出しでは遅かった」と感じている人が非常に多いのが現実です。

また、「最近はずっと売り手市場らしいから応募さえしていればどっかには入れるんでしょ」と考え、適当にいろいろ応募してみるも、事前の対策がとれていないため夏を過ぎても内定が出ず、ようやく真剣に就活と向き合うようになったという人からの相談も、今の時期は多くなっています。

いずれにせよ、就活の動き出しが遅れると、後になって必要以上に苦労をしてしまう傾向にあると言えます。

■既卒採用・通年採用について

企業側も、毎年優秀な学生を一定数採用しなければならない苦労はあるかと思います。ただ、多くの企業がそもそも新卒の人材にこだわりすぎているせいで、採用活動の大変さを増大させている部分もあるでしょう。学生はさらにその影響を受けて、「新卒で何とか就職しなければ」と負担を強いられてしまっています。

優秀な人材であれば新卒一括採用だけでなく、通年採用や既卒採用も考慮するという方針の企業が増えればもう少し学生の負担も減ることでしょう。

例えば、Yahoo!は先日、新卒の一括採用を廃止し、30歳未満であれば通年で採用活動を実施すると発表しました。
www.nikkei.com

楽天は昨年から開発職における通年採用を実施しています。
corp.rakuten.co.jp

サイボウズは、29歳以下の人材を経験者に限定せずに広く募集しています。
http://group.cybozu.jp/news/15060401.htmlgroup.cybozu.jp

■まとめ

日本の就活スタイルは、新卒ブランド重視の一括採用、黒髪スーツ必須……などなど異様な部分が本当に多いですが、ほとんどの業界で根付いている就活スタイルをすぐに根本から崩していくのは、現実的に考えると難しいことかもしれません。

しかし、経団連が本当に学生のことを考えているならば、今後は「"新卒"じゃなくなっても就職には問題ない」という方針の方を主流にするような働きかけが必要でしょう。

我々のような採用や就職に関わる企業も、学生の皆さんの負担が少しでも減らせるような取り組みを考えていかなければならないと思っています。

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