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paiza開発日誌

paiza(https://paiza.jp)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

【超基本】就活生必読!企業とのメールで使いたいフレーズ一覧集

新卒/就活

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Photo by Joel Gillman
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

就活生の皆さんは、企業の人事担当者や社会人の先輩達とメールでやり取りする機会が増えてくる時期だと思います。

毎年、就活生とメールでやりとりする機会の多い人事担当者やOB訪問を受けた方々からよく聞くのが「学生から来たメールが失礼すぎる」という話です。

ビジネスメールって慣れないうちは書き方がよくわからないし、面倒だし、時間もかかって嫌ですよね。でも、適当なメールを送って「失礼な学生だなー」と思われる方が面倒なことになるかもしれません。

ビジネスメールでよく使われるフレーズはほとんどパターン化されているので、慣れれば失礼のないメールがさくっと書けるようになります。今回は、就活中に「どう書けばいいんだ?」となったときに使えるメールのフレーズを集めました。

就活生だけでなく、メール慣れしていない転職希望者の参考にもなればと思います。

■就活中、企業に送るメールで気をつけたいポイント

話し言葉とは異なる言い回しが必要

ビジネスメールの相手は友達でもないですし、通販やお店の予約をするわけでもないので、用件が伝わればそれでいいというものではありません。

・できません→いたしかねます・対応が難しいです
・〇〇してください→ 〇〇をしていただけますでしょうか・お願いできますでしょうか・お願いできればと思います

というように、基本的に相手の様子を伺いつつ、「ほんと申し訳ないんですけど、お願いできませんか」という感じを出します。「面接日程を変更してください」みたいな一方的なお願いの仕方は失礼に当たります。

◆読みにくくなるので漢字変換しすぎない

読みにくくなりますので、ビジネスメールでは漢字は多用しない方がいいです。

・事→こと
・致します→いたします
・有難う→ありがとう
・宜しく→よろしく
・御座居ます→ございます

◆よく使うワード

・お忙しいところ恐れ入りますが
・お忙しいところ大変申し訳ございませんが
・大変恐縮ではございますが
・ご多忙中のところ誠に恐れ入りますが

・よろしくお願いいたします。
・引き続きよろしくお願いいたします。

何かと恐れ入ったり申し訳なかったりするのがビジネスメールです。実際、先方もいろいろな仕事があって忙しいなかでメールに対応していますので、「お忙しいところ恐れ入りますが、〇〇の件についてご連絡いたしました」で始めたり、「お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」で締めたりするとスマートです。

■就活中、企業に送るメールで困ったときに使えるフレーズ一覧

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Photo by Morten Liebach

◆面接日時などを変更してほしいとき

・お忙しいところ恐れ入りますが
・大変申し訳ございませんが
・大変恐縮ではございますが

・ゼミでの研究発表会と重なってしまいましたため
・急に授業の予定が入ってしまいまして
・調整を試みましたがどの日程も対応が難しく

・変更をお願いできますでしょうか。
・変更していただけますと幸いです。
・ご調整いただけますでしょうか。
・ご調整いただけますと幸いです。

◆選考・内定など辞退したいとき

・大変申し訳ございませんが
・大変恐縮ではございますが

・内定を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
・今後の選考を辞退させていただきたく存じます。
・辞退させていただきたいと思います。

◆質問があるとき

・お忙しいところ恐れ入りますが
・突然のご連絡にて恐縮ですが

・〇〇についてお伺いしたいことがございまして、ご連絡いたしました。
・××についてお聞きしたいことが2点ございまして、ご連絡差し上げました。

・ご返信いただけますと幸いです。
・ご返信お待ちしております。
・お教えいただけますでしょうか。

◆提出期限などを延長してほしいとき

・大変申し上げにくいのですが
・ぶしつけなお願いで恐縮ですが
・誠に厚かましいお願いとは存じますが

・学内での書類の手続きが遅れておりまして
・〇日には書類が全て揃い、お送りすることができるのですが

・提出期限を〇日まで延長していただけませんでしょうか。
・期日の延長をお願いできればと存じます。

◆書類などを送ったとき

・〇〇を添付してお送りいたしますので、ご確認いただけますでしょうか。
・〇〇をお送りいたしますので、お目通しいただけますと幸いです。

◆先方から日程変更などをお願いされて返信するとき

・面接日程変更の件につきまして、承知いたしました。
・〇〇書類持参の件につきまして、かしこまりました。

◆返信がほしいメールを送るとき

・ご返信いただけますと幸いです。
・ご返信お待ちしております。
・お教えいただけますでしょうか。

■まとめ

フレーズ集を書いておいてなんですが、メールでかなり重要なのが、早め(遅くても24時間以内ぐらい)に返信するということです。長い時間をかけて完璧なメールを書こうとするよりは、よく使うフレーズを参考にして、最低限失礼のないメールをさくっと返信した方がよいでしょう。

就活や転職活動について、メールなどのマナーに関することにまで話が及ぶと「スキルも見ずにそんな細かいことを気にする企業なんか自分とは合わないから好きなように書く」と言う方がいます。強い意志を持ってそう思われるなら仕方ありませんが、これらのフレーズやマナーは、相手に失礼なことをしないための最低限の範囲のことばかりです。

新卒採用担当者は、学生に完璧なビジネスマナーを求めているわけではありません。多少の間違いがあっても、そこで「この人はマナーがなってないからNG!」となるようなことは、まずないでしょう。しかし、単にビジネスマナーに慣れていないだけなのか、敬意や誠意を欠いた失礼な人なのかどうかは接していればすぐに分かります。失礼な人に対して「ちょっとこの人どうなのかな……」「一緒に仕事したいとは思わないな……」と思うのは自然なことです。

(実際に社会人でもビジネスマナーが完璧という人はなかなかいませんので)最初から完璧にしようと思う必要はありませんが、失礼のないように、自分とやりとりをしてくれる相手に誠意が伝わるようにということを念頭に置いておきましょう。


とは言え、企業と直接やりとりをするのは気を遣うし、時間もかかって面倒だと感じてしまう方も多いと思います。

paiza新卒では、応募企業とのご連絡・調整などのやりとりを、全てpaiza新卒が行います。面接の日程・内定受諾や辞退などに関しても、paiza新卒が間に立ってお伝えいたしますので、メールの書き方で悩むこともありません。

ITエンジニアを目指す学生の皆様、ぜひご活用ください!
paiza.jp




paiza新卒」は、ITエンジニアを目指す人たちのための、IT/Webエンジニア求人に100%特化した就職サービスです。プログラミングスキルチェック(コーディングのテスト)を受けて、スコアが一定基準を超えれば、ES選考なしで複数の企業へ応募ができます。
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まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
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また、paiza新卒をご利用いただいている企業や、paiza新卒を使って就職に成功した方へのインタビューもございます。こちらもぜひチェックしてみてください。

paiza新卒:企業インタビュー&就活成功者の声

ITプログラマ・エンジニア向け転職・就活・学習サービスのpaiza

デキる「エンジニアの卵」たちが集結!paiza就活勉強会レポート

イベント告知/レポート 新卒/就活

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18卒の就職活動が本格的に動き出してもうすぐ1カ月が経とうとしています。学生の皆さんは就活に勉強にと忙しいのではないでしょうか。

さて、paizaでは、3月25日にSランク・Aランクの18卒学生に限定したイベント「paizaでpizzaを食べながら!もぐもぐ就活勉強会」を開催しました。今回はいつものブログ記事からは少し内容を変えまして、こちらのダイジェストをお伝えします。

■イベントの概要

ここ数年、ITエンジニアの新卒採用でコーディング問題の試験を課す企業が増えてきました。また、面接時にホワイトボードを使って応募者にコードを書かせたり、アルゴリズムに関する質問をしたりする企業も増加しています。

従来の面接対策などに加え、コーディング試験への対応も必要になってきています。

このような流れを踏まえ、paizaでは18卒の学生に向けた勉強会を企画しました。この日行ったのは、paizaに登録している18卒学生のうち、プログラミングスキルが特に高い「Sランク」「Aランク」(※)のみが参加できる勉強会です。都内の会場には、全国(九州から参加してくれた人も!)からスキルが高い学生たちが集結。そして、paiza新卒に求人票を掲載している企業からも5社にご参加いただきました。

当日は以下のようなタイムスケジュールで行われました。
  午後1時~ 勉強会開始。問題を出題し、1時間で解答提出
  午後2時~ 問題の解説
  午後3時~ 各社による会社説明会
  午後4時~ pizzaを食べながら懇親会!
  午後6時  終了

※paizaではエンジニアのスキルを可視化するために「スキルチェック」を実施しています。スキルチェックの成績をもとにスキルを判定。結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。獲得したランクは就職活動時にスキルの証明となり、企業側が求めるランクを満たしていれば書類選考なしで応募できます。
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■第一部:勉強会

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午後1時の開始を前に、正午には最初の参加者が来場。受け付け開始直後の12時半ごろにはすでにこの人の入り。参加者の意識の高さを感じました。

この日集まった学生は21名。高いスキルを持った優秀な「エンジニアの卵」たちが全国各地から集まりました。


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午後1時過ぎに勉強会がスタート。この日のために用意されたAランク問題が出題されました。


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問題に取り組む参加者たち。中には一度紙に書いて考えを整理した上でとりかかる人も。

問題開始から9分ほど経って、早くも最初の正解者が。これにはpaizaのエンジニアチームからも驚きの声があがりました。なお、一番乗りで解いた人いわく「スピード重視でややごり押し気味のコードを書いてしまったのできれいではない」と反省の弁。残りの解答時間でさらにブラッシュアップを重ねていました。さすがです。

さらに、問題開始から15分ほど経つと、それ以外の参加者からも続々と解答が提出されてきました。さすがにS・Aランクの学生だけあって、Aランク問題では歯ごたえが足りなかったかも?

最初の問題開始から30分ほど経ったところで、問題が解けた人用に今度はSランク問題を出題しましたが、あっさり約10分後には解かれてしまいました。こちらも最初の正解者は、さきほどAランク問題を9分で解いた方。「問題を聞いた時点で、この解き方かなと直感的に思いつき、試しに書いてみたら解けました」とのこと。コーディングの速さもさることながら、問題の本質を見抜く力も高いのでしょう。

結局、Sランク問題も時間内に6名が正解にたどりついていました。うーん、レベルが高い!


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午後2時すぎからは問題の解説タイム。スキルチェックの作問を担当し、このブログでも学習記事を書いている秋山が考え方と解答例を解説しました。解説を真剣に聞く学生たち。


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実際に学生から提出されたコードを見ながらの解説も。

学生たちに問題の感想を聞いてみると「Aランク問題の中では簡単だった」「落ち着いて考えれば解けたと思う」「難しかった。解説をきいてなるほどと思った」など、感じ方はさまざまだったものの、皆一様に問題を解くことを楽しんでいる様子でした。傍から見ていて「本当にみんなプログラミングが好きなんだな」という印象を受けました。

なお、この勉強会で出題した問題、および解答の解説は近日中にこのブログ内で行います。参加された方も参加できなかった方もお楽しみに。

■第二部:企業説明会

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一番手で会社説明をしていただいたビズリーチさん。テレビCMでもおなじみの企業とあって、学生たちの関心も高かったようです。人材サービスの印象が強い同社ですが、説明会ではそれ以外に取り組んでいる分野のご紹介もありました。

午後3時からは会社説明会が開かれました。paiza新卒で求人掲載している企業5社から、それぞれ自社のエンジニア採用や入社後の環境についてのご説明をいただきました。

今回会社説明をしてくださったのは、
  ・株式会社ビズリーチ様(求人票はこちら
  ・株式会社オプティム様(求人票はこちら
  ・株式会社Donuts様(求人票はこちら
  ・株式会社ナビタイムジャパン様(求人票はこちら
  ・株式会社ジーニー様(求人票はこちら

の5社の採用担当の方々です。


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次に説明いただいたのは、IoTプラットフォームサービスなどを手がけるオプティムさん。人事の方だけでなく、現役のエンジニアの方も登場。技術的な話題に学生たちも興味津々でした。


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Tokyo 7th シスターズ』などのゲームや10秒動画アプリ『MixChannel』などで知られるDonutsさん。企業説明もエンタメ色あふれる楽しいものになりました。また、Donutsさんもエンジニアが同席されていました。


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地図やルート検索の「NAVITIME」でおなじみ、ナビタイムジャパンさん。実際に現在使っている学生も多いようで、サービスの仕組みや「中の人」たちの働き方に聞き入っていました。


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トリを務めていただいたのは、アドテクノロジー事業で成長を続けるジーニーさん。スキルを重視した選考をされているためpaiza新卒との相性もよく、17卒採用では内定10人中、6人がpaiza新卒からの応募だったそうです。

■第三部:pizzaを食べながら懇親会!

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企業説明会の途中でピザが到着!

企業説明会が終わった後は、お待ちかねの懇親会タイム。立食形式で学生たちと採用担当者が楽しい時間を過ごしました。静かな雰囲気で進むかと想像していましたが、意外にも(?)学生はみんな積極的。各企業の担当者を質問攻めにしていました。


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予定の2時間があっという間に過ぎるほど濃密な時間となりました。すべてのスケジュールが終了した後にも、さらに個別に質問する人もちらほら。熱冷めやらぬといった感じでした。


イベントを終えて、学生さんから感想を聞きました。今日の勉強会どうでした?
「楽しかった!」
「ためになった」
「勉強になりました」
「企業だけでなく、同じ立場の学生と交流できたのも楽しかった」

などなど、好意的な意見が続々。「同じようなイベントがあったら参加したい?」との質問には、なんと全員が「また参加したい」と答えてくれました。皆さんに楽しんでいただけたようでよかったです。学生の皆様、ご来場いただきありがとうございました。これからも勉強&就職活動頑張ってください!


そして、各社の採用担当者からもご意見を伺いました。
「エンジニア志望の学生に絞ったイベントはあまりなかったので参加してよかった」
「話し足りなかった。もっと学生と話す時間があってもいいくらいだった」
「プログラミングが好きな学生が集まっていた」
「気になる学生が何人かいた」
「全体的にスキルは高かったし、中でも特にスキルが高い人が何人かいた」
「スカウトを出してみたい学生がいた」
「今後も同様のイベントがあったらぜひ参加したい」

などなど、ありがたい言葉をいただきました。各社のご担当者様も本当にありがとうございました! この就活勉強会をきっかけに、いいご縁があることを願っております!




今後もpaizaではエンジニアを目指す学生たちを応援していきます。paiza新卒paizaラーニングを通じて就職や学習のサポートをするほか、今回のようなイベントも引き続き開催していく予定です。

もしこのレポートを見て「私も行けばよかった」と思ったあなた。ぜひ次は参加してくださいね。お待ちしています!

そして、プログラミングスキルの高い学生を採用したいと考えていて、次回以降のイベントにご興味がある採用担当の方がおられましたら、ぜひご相談ください。また、paiza新卒では、スキルの高い学生に絞った求人を出すことも可能です。筋のいい学生がなかなか見つからないとお困りであれば、ぜひ一度こちらからお問い合わせください。お待ちしております。




paiza新卒」は、ITエンジニアを目指す人たちのための、IT/Webエンジニア求人に100%特化した就職サービスです。プログラミングスキルチェック(コーディングのテスト)を受けて、スコアが一定基準を超えれば、ES選考なしで複数の企業へ応募ができます。
paiza.jp
まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
paiza.jp
また、paiza新卒をご利用いただいている企業や、paiza新卒を使って就職に成功した方へのインタビューもございます。こちらもぜひチェックしてみてください。

paiza新卒:企業インタビュー&就活成功者の声

ITプログラマ・エンジニア向け転職・就活・学習サービスのpaiza

PMが炎上プロジェクトや残業地獄からメンバーを救うためにとるべき対策5つと心がけ

ITエンジニアのキャリア ITエンジニアの転職

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Photo by Alex Dawsons
高村です。

最近、労働基準法改正案で残業時間の上限が「100時間未満」となったニュースが話題になっていますね。残業に関する東京商工リサーチの調査では、残業時間を減らす努力について「努力している」と回答した企業が79.7%、「努力していない」が12.4%、「不明」が7.8%だったそうです。近頃は世間の「残業は悪!」といった声も大きくなってきたため、働き方改善に取り組んでいる企業も多いのかなと思います。
moneyzine.jp
ただ、この「努力」が本質的な残業削減につながっているのかどうかはまた別の問題です。

例えば一般に残業が多いとされるIT企業の開発現場ですと、「残業削減(禁止)令」を出された経験がある人もいるのではないでしょうか。私も前職で経験がありますが、ただ「残業はダメ、でも納期に遅れるのもダメ」と言われただけでは業務量に対する根本的な解決にはならないどころか、下記の記事のように逆効果となってしまう場合もあります。
itpro.nikkeibp.co.jp
こうした「残業削減令」が出たときに、プロジェクトを管理するPM(プロジェクトマネージャー)はどうすべきかについて、前職での経験や心がけていたことなどから考えていきます。

■私の簡単な経歴

大学(情報工学)→メーカー系の大手SIer→paiza(ギノ)

入社1年目はテスターから始まり、2年目ぐらいから開発チームのサブリーダーとかマネジメント役を担当するようになり、最終的にはPMが別にいるのになぜか自分がPM的業務をやっている状態になっていました。

■残業削減令が出たらすべきこと

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Photo by Concerned Reader

◆まずは残業削減令の背景を把握する

上から残業削減令が出た場合、大きく分けてこのどちらかの理由があります。

  • 原価的な理由(残業のせいで利益を下げたくない)
  • 倫理的な理由(社員の健康面も考慮して労働環境を改善したい)

まず、どちらが背景にあって「残業するな」と言われているのかを明らかにしましょう。

背景によってPMの動き方は変わりますし、そもそもプロジェクトのメンバーたちにも「こういう理由で残業削減に取り組んでいきたいから協力してくれないか」と説明する必要があります。「上から言われたから」だけではダメです。

◆別のプロジェクトに起因する「残業禁止令」が出た場合

同じ部内の別プロジェクトが炎上している場合に、これ以上ほかのプロジェクトまで炎上したら部内の利益が下がっちゃう……といった理由で、上から「君んとこのプロジェクトは残業禁止で頼むよ」と言われる場合もあります。(特に売上高が大きいプロジェクトから言われます)

大きなSIerだと部内でこうした利益やリソースの取り合いになってしまうパターンはよくあります。この場合、PMは「それだとうちのプロジェクトも炎上して共倒れになっちゃって、結果的に利益はさらに下がる可能性が高いです」などと言って、ときには上と戦う必要も出てくるでしょう。上から言われたことをノーモーションでホイホイ受け入れるだけでは、PMとしての役割を果たしているとは言えません。

■見積もりの段階ですべきこと

◆リスクを考えてスケジュールやリソースに余裕を持たせる(ことができるようがんばる)

そもそもプロジェクトが走り出してから、それこそ炎上してる最中に「残業を減らそう、なくそう」などと言われてもどうしようもありません。本来であれば見積もりの段階で対策をとっておく必要があります。

なるべく余裕のある工数を確保するために、例えば導入したら開発スピードを上げられそうな便利ツールなどの技術選定をしておくとか、その上で使わない前提のスケジュールを引いておくとか。

また、リソースに関しても余裕を持たせる必要はあります。私が過去に初めてサブリーダーをやったプロジェクトは、PM未経験者がPMを務め、私を含む2人のサブリーダー未経験者がサブリーダーを務める……といったひどいプロジェクトでした。こんなメンバー構成でプロジェクトを問題なく進めていくのは現実的に無理です。

本来であればPMは、単価に対して求められる生産性がマイナスになりそうなメンバーはなるべく入れない方向に持っていった方がよいでしょう。それでも会社ですから、上からどうしても「この人をプロジェクトに入れろ」と言われる場合は、「この人を入れると利益が減る可能性が高いです。それでもよいでしょうか」といったことをきちんと言っておく必要があります。

■プロジェクトが始まったらすべきこと

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Photo by secretlondon123

◆お客さんの運用方法をちゃんと把握しておく

根本的なことというか、そんなの当たり前じゃんと思うかもしれませんが、お客さんがこのシステムを「どんな目的のもとにどうやって運用するのか」を把握できていれば、例えば「A機能は最優先で必要」「B機能は一部ができていればよい」「C機能は来期のプロジェクトに回しても大丈夫そう」といったことがわかりますよね。

プロジェクトのメンバーは、タスクが多すぎるから残業しているわけで、当たり前ですが無策のまま残業を禁止してもただ納期が遅れるだけです。

例えば医療系のカルテを管理するシステムのプロジェクトで、お客さんが「カルテを便利に管理したい」と言っていたとしましょう。一言で「便利に管理する」と言っても、お医者さんが診察時に入力しやすくしてほしいのかもしれませんし、そうではなくて看護師さんが後から参照しやすくするのが最優先なのかもしれませんよね。こうしたお客さんの持っている課題を正しく把握できれば、要件やスケジュールなどを調整できそうなポイントが導きだせるかと思います。

◆無駄を削る

残業を減らそうとか炎上を鎮めようとか思ったら、とにかくあらゆる無駄を省いて工数を確保する必要があります。

例えば最初に引いたスケジュールに余裕を持たせていた場合はそこを詰めたり、見栄えや使い勝手向上のためのちょっとした要素は後回しにして調整できないか検討しましょう。

また、おそらく回数や参加メンバーを減らしても構わない無駄な会議や打ち合わせがあると思いますから、それも検討する必要があります。切羽詰まっているときの無駄な会議は害悪でしかありません。

あと、メンバーについては見積もりの段階でも言いましたが、メンバーによってスキルの差があるのはある程度仕方ないにしても、あまりにも生産性が悪い人は入れ替えを検討する必要もあります。これ、社内ならまだしも協力会社の人の場合はめちゃくちゃ言い方を選ぶ必要があります。でも言わなければならない。じゃないとちゃんとできるメンバーに負担がいってしまいます。

この辺の無駄削りに努めまくるだけで、炎上がボヤ程度でおさまる場合も多いです。ノーモーションでホイホイ受け入れるだけでは、PMとしての役割を果たしているとは言えませ(以下略)

■そもそもPMが普段から心がけるべきこと

◆基本のスケジュール管理

基本中の基本ですが、スケジュールを引いたら「この日までにここまで終わらせる」という管理をしっかりやること。そのためには、予定と実績に差異が出だしたら、誤差の段階から軌道修正していく。誤差は誤差、予兆は予兆で済むうちに潰しておく。これができずに炎上するのは、現場で作っている人じゃなくて、管理できていないPMが悪いです。

そのためには、例えば進捗ミーティングで下から上がってくる報告をいい意味で鵜呑みにしないというか……早い段階で「90%できてます」と言われて安心しきっていたら、いつまでたっても残りの10%ができてこない、調べたらその人の手に負えないレベルの複雑な10%だった→炎上とかいうパターンもありますよね。

上としては「何で早めに正しい報告をしないんだ!」と思うかもしれませんが、そういうことを言う前に、普段から新人でも「誤差の範囲で済むかもしれませんが、遅れそうな予兆があります」と言いやすい空気を作っておくのがPMの大事な仕事です。

そのためには「最近あの人よく残業してるっぽい」と思うメンバーがいたら早めに声をかけてみるとか、プロジェクトのメンバーにとって「何でも言っていいんだよ」な相手になっておかないと、予兆の段階で潰してスケジュールを本当に管理していくのは難しいと思います。

もちろんただ話を聞くだけではダメで、「実はこんなことで悩んでます」と言われたら、しっかり解決策を講じて行動で示す必要があります。悩みや不満を聞いてくれて「うんうん君はよくがんばってくれていると思う!」とは言ってくれるけど、それだけで特に何か改善策をとってくれるわけではない……といったPMもよくいますが、このタイプのPMは「話しやすいけど結局何もしてくれない人」として、だんだん信頼されなくなっていくと思います。

◆技術の選定ができるレベルの知識

「便利そうな開発環境や新しい技術を導入しよう!」となるプロジェクトは多々あると思いますが、有識者もいないのに新しいものを導入すると大体まずい結果になります。

前職で有識者がいないのに新しいフレームワークを導入して大炎上したプロジェクトの助っ人に行った経験がありますが、「見よう見まねの突貫工事で作ったせいで、いざテスト工程に入ったらバグだらけ」といった状態だったため、「この技術がいい感じらしいから、よくわかんないけど導入しちゃおう」というのはよくないです。

ライセンスの問題とか、プロジェクトが成立するレベルですぐにみんなで使えそうかとか、最低でもリスクをはかれるレベルの知識は持っておく必要があります。導入してからリスクが発覚して炎上しても後の祭りです。

◆管理者として、エンジニア目線に立ちすぎない

あくまで管理に注力するために、PMがエンジニア目線に立ちすぎるのはよくないですね。

開発が好きだった人に多いのですが、PMが「遅れが出たら俺もコーディングするからOK!」とか言っているようではダメです。(こういうPMだと大抵は最終的にPMが手を動かしても終わらないレベルで炎上してしまう)「俺が手を動かさなくても予定通り進んで行く」のが正しいプロジェクト管理のはずですから。

■まとめ

プロジェクトメンバーの負担や不利益になりそうな事態が発生した場合、本来であればPMがきちんと「こういう理由でそれは厳しいです」と各方面に言って働きかけなければなりません。また、会社なのである程度不利な条件を飲むことになったとしても、その背景や原因を把握しておいて、実際に開発を担当するメンバーに説明しなければなりません。

「上に言われたからこうします」というだけでは、メンバーからの信頼も失いますし、モチベーションも下がってしまいます。

ただ、あまりにもヤバい案件しか回ってこない場合は、そもそもその会社に問題があったりするので……転職を考えるのもよいかと思います。


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paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。

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