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企画や営業など非エンジニア職がSQLを勉強したらメリットばかりだった話

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f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

あなたの会社ではSQLを使える人の割合はどれくらいでしょうか?

ITエンジニアであれば多くの人が日頃から使っているSQLですが、それ以外の職種では「SQLを使えないので、データがほしいときはエンジニアにお願いしている」という人も多いかと思います。

ただ、自分でSQLを使えないと、今すぐデータがほしいのに確認できるまで時間がかかったりして不便なことも多いですよね。また、エンジニアにとっても、開発中にちょっとしたデータ取得がいくつも差し込まれたり、「データが思っていたのと違った」と言われてやり直しになったりするのはストレスになってしまいます。

paiza社内でも、かつてはそんな状態でしたので、社内で非エンジニア職向けにSQLの勉強会を実施するようになりました。現在は、営業・企画・事務局など、さまざまな職種の人たちも自分でSQLを使っています。

非エンジニア職の方は「エンジニアじゃないんだからSQLなんてわかんないよ!」と思われるかもしれませんが、既に運用中のデータベースから基本的なデータ取得をするのであれば、それほど高度なスキルは求められません。むしろ自分で基本的なSQLの使い方を覚えたほうが業務もはかどるかと思います。

今回は、弊社の事例を参考にエンジニア以外がSQLを使えない場合のデメリットと、エンジニア以外もSQLを使える場合のメリットをお話ししたいと思います。

■そもそもSQLって?

SQLとは、簡単に言うとリレーショナルデータベース(RDB)のデータを操作するための言語です。私たちはSQLを使うことによってRDBMS(リレーショナルデータベースマネジメントシステム)に命令を出して、必要なデータをRDBに格納したり、格納したデータを取得(表示)できます。

中でもMySQLは、世界中で最もよく利用されているオープンソースのRDBMSの一つです。無償でインストールできる上、高速で使いやすいのが特徴です。

SQLが使えると、「サイト訪問者数の推移を見たい」「毎月の売り上げを一覧表示させたい」という時なども、すぐに希望通りのデータを取得して閲覧することができますので、ITエンジニアだけなく、営業や企画・マーケティング等さまざまな職種の方にも、「ビジネスでの数値分析に役立つスキル」として需要が高まっています。

■エンジニア以外にSQLを使える人がいなかったときに起きていたこと

paizaでは、SQL勉強会を始める前、つまり非エンジニア職の人たちがほとんどSQLを使えなかった頃は、このような問題が起きていました。

◆細かいデータ取得の依頼が次々来る

企画「このデータとこのKPIとこのページの訪問者数を取得してください」
営業「それが終わったらこの売り上げデータとこのデータを取得して~」
事務局「この数値とあれとこれと~」
エンジニア「」

◆特にテーブル設計をわかっていない人がむちゃくちゃなデータ抽出を依頼してくる

企画「今月このコンテンツに来たユーザーのデータとあのKPIとそのDAUとあれとこれとそれの数値を紐づけたデータがほしいんですけど~」
エンジニア「どのデータもテーブルの中で全く紐づいてないから無理ですね!!」

◆企画ごとにログツールを作る必要が出てくる

エンジニア(ログツールの開発がなければもっとサービスの開発に注力できるのにな……)
エンジニア(SQLを覚えてくれたらな……)


そこで、paizaラーニングの「DB/SQL入門編」を使った社内勉強会を定期開催したところ、非エンジニア職でもSQLを使える人が大幅増加して、以下のようなメリットがありました。
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■非エンジニア職もSQLを使えるようになり生じたメリット

◆それぞれの手元で必要に応じて数値の抽出から分析までができる

データ取得が完全にエンジニア任せだと、「こういうデータがほしい」と依頼して、開発の手を止めて取得してもらう…足りないデータがあると気付いたからまた依頼して、手を止めて取得してもらう……といった具合で、肝心のデータ分析へたどり着くまでに時間がかかってしまうことがよくありました。

今はSQLを習得して、数値を追っている人が取得から分析までワンストップでできているので、「他の人にとってもらったデータが思ってたのとちょっと違った…」「見たい数値が取得できていない!」ということも起こりませんし、「今月だけこっちのコンテンツのデータとも比べてみたいな」という場合も必要に応じて各々で対応できるようになりました。

◆どこにどういうデータが保存されているかがわかるようになり、エンジニアとの仕事もスムーズになる

SQLが書けるようになって、見たい数値を取得できるようになると、例えば「自分が企画をしたゲームコンテンツに対し、来訪ユーザーの情報や行動遷移はどこまで細かくログとして取得できるか」など、担当事業の何が可視化されているのか、どんなデータが出せるのか・出せないのかといったことがわかるようになります。

どんなログがあるのかしっかり理解できているので、非エンジニアでも、数値をもとにした分析や改善が的確にできるようになりました。

◆エンジニアがより開発に集中できる

これが一番のメリットかもしれません……。

■まとめ

SQLはITエンジニア以外のさまざまな職種の方にも、「ビジネスでの数値分析に役立つスキル」として需要が高まっていますので、学んでおいて損はありません。

プログラミングをしたことがない方は「難しそう…」と思われるかもしれませんが、既に運用中のDBから特定のデータを取ってきて表示させるような基本のSQL構文は、そこまで難しいものではありません。

まずはオンライン上の環境でSQLを書いて実行し、「どう書くとどんなデータが表示されるのか?」といったことを試してみると、気軽に学習を始められるかと思います。

かつてはSQLの勉強をしようと思うと、一から環境設定をして、練習用のDBを構築し、ようやくSQLを書いてみる……といったステップが必要だったため、環境構築で挫折してしまう人も多かったですが、最近は基本のSQLの読み書きがすぐに学べて、オンラインで実行できる学習コンテンツが増えています。


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