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「ピンチはチャンス」は本当か?ピンチとの正しい向き合い方とは【すべてうまくいく 第7回】

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エンジニアの皆さん、今、健康ですか?

一般的に、肉体的にも精神的にもタフな仕事のイメージがあるエンジニア。特にメンタル面の管理で苦労されている人を多く見かけます。スキルアップだけでなく、健康維持もエンジニアを続けるために不可欠なポイントです。

この連載は「すべてうまくいく:エンジニアを続けていくための心得」と題して、元エンジニアで現在はライターの加山恵美さんが、自らの経験や数多くのエンジニアへの取材経験をもとに、健康で充実した日々を送るためのヒントをお伝えしていきます。仕事に疲れたときやキャリアに迷ったときに、ちょっと一息入れるつもりで読んでみてください。(バックナンバーはこちらから)

第7回は、「ピンチ」についてです。多くの人は避けたいであろうピンチの場面。しかし、そこで「ピンチをチャンスに変えられる人」もいます。変えるためにはどうすればいいのか。ピンチとの付き合い方を考えます。

こんにちは、ライターの加山恵美です。

「ピンチはチャンス」って聞いたことありますか?どう思いますか?

過剰にポジティブにも見えますね。「ピンチがチャンスになるわけないだろう!」と危機を甘く見ており、軽率に見えるかもしれません。

あなたが実際にピンチに陥ったら、「チャンスだ」と前向きに考える余裕があるでしょうか。多くの人は目の前のピンチにすくんでしまいます。乗り越えられずに潰れてしまうかもしれません。やはりピンチは怖いものです。

でもね、ピンチがチャンスになるときもあるのです。
どういうことだと思いますか。

「やべー。死ぬかも。人生、終わるかも」って本人は思います。

「このままでは、キャリアが終わる」と思えるほどの失敗。
「このままでは、死ぬのでは」と思えるほどの体調不良。

怖いですよね。相当のストレスです。内心では「絶対やだ!起きてほしくない!」と拒絶します。

こうした危機的な状況に直面すると、人間には火事場の馬鹿力が生まれます。普段出すことのないエネルギーが湧き上がってくるのです。普段の自分から想像ができないような底力を見るかもしれません。

そのエネルギーでピンチを乗り切ることもあります。このままでは終わりたくないから、いろいろと手を尽くす。このままでは死にたくないから、病気を治そうとする、生活習慣を変える。この踏ん張りで人生が転換するかもしれません。

危機感がなかったらできなかったことです。普段の自分を超えた行動力が発揮できて問題を克服できると、結果的に「(あの)ピンチはチャンス(だった)」となります

しかしピンチがチャンスになるかどうかは賭けです。結果がよければいいですが、いつもいい結果になるとは限りません。ピンチが思ったほど大きくなくて、自分の奮起が大きければいいのですが。それに人間はそう何度も火事場の馬鹿力を出せません。

毎日ピンチだったらどうでしょうか。毎日奇跡のようなエネルギーを出せるでしょうか。おそらく体力も気力も持たず、疲弊してしまいます。特に「このままではキャリアが終わる」レベルのピンチは、まれなタイミングであるはずです。それが毎日のように続くような状況は避けなければいけません。

もしそんな状況になっているのなら、そのピンチのうしろに何か根本的な問題を抱えている可能性があります。まったく仕事への適性がないからかもしれませんし、勤める企業の構造に問題があるからかもしれません。いずれにせよ、異常な状況ですから一刻も早く環境を変えるなり対策を講じましょう。具体的には配置転換を申し出たり、転職も視野に入れてみてはどうでしょうか。

現実的に考えると人間が長期にわたり、安定的にいいパフォーマンスを出せるようにするには、ある程度の安心感が必要です。多くの人にとっては、安心できる環境だからこそ、仕事に打ち込めていい結果が出せるのです。普段はできるだけ自分が安心できる環境で仕事ができるほうがいいですし、そういう環境を求めたほうがいいでしょう。たとえピンチがなかったとしても、チャンスを見つけられる人だっています。ピンチがないならそれに越したことはありません。

それでも、もしピンチに直面してしまったら……。そのときは最善を尽くすことに専念しましょう。そのピンチがチャンスになるかどうかは分かりませんが、少なくとも奮起した人にしかチャンスは来ないのですから。(つづく)


著者プロフィール

加山恵美
フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関の子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。
Twitter:@emiekayama
site:http://emiekayama.net

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