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中高年で低スキルの「名ばかりエンジニア」が淘汰される時代

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Photo by Sarebea
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

最近、パナソニックによる中高年社員の早期退職募集が話題になりました。少し前には富士通やNECといった企業も同じような大規模な人員整理を実施していましたし、大企業の雇用や経営状況に関するニュースは依然として絶えません。

エンジニアの中には、「言うてもIT業界とかエンジニアは大丈夫だろう、人員不足だし」と考えている方もいるかもしれません。が、新型コロナウイルスの流行が依然としておさまらず、景気の回復も見込めない現在、そんな悠長なことは言っていられないかもしれません。

ノースキルの中高年エンジニアは不要

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「もう終身雇用制度の時代は終わっている」という話を聞いたことがある人は多いでしょう。ただ、実際に自分の会社でリストラがあったとか、給与が大幅に下げられたといった経験がない限り、身をもって実感している人はまだまだ少ないかと思います。

むしろ、前述の通り「言うてもIT業界やエンジニアは大丈夫だろう(≒自分は大丈夫だろう)」と思っている人のほうが多いのではないでしょうか。

日本はやはり仕事とは「終身雇用で一生ひとつの会社に勤めるもの」「キャリアは勤め先が引いた道を歩いていくもの」という考えが結構残っているわけですが、もう終身雇用が崩壊しているわけです。

かつて高度成長期の時代は、働いていれば社会の経済成長に伴い昇給していくことができました。加えて、企業の言う通りに仕事をしていれば終身雇用で一生面倒を見てもらえるので、定年まで一社で働き続ける人がほとんどでした。それこそ大手企業に入社して順調に出世していくのは、理想のキャリアでした。

ところが現在はどうでしょう、誰もが知っている大手企業が大規模な人員整理を実施しています。

前述のパナソニックで対象とされたのは50代以降の中高年社員ということですが、人員整理で対象となるのが、年功序列で給与が高い割に、特に秀でたスキルがあるわけでもない中高年社員というのは、客観的に見れば納得できるかと思います。

若手であれば教育する余地もポテンシャルもあるし、新しい仕事にも順応できるし、給与も安い。若くなくてもスキルがある人は力を発揮してもらう。そのどちらもない人は、高度成長期でもない現在、企業側にとってありがたい存在ではありません。

エンジニアも他人事ではありません。

むしろIT技術は日進月歩で進化し、求められる内容がどんどん高度になっているので、働く人の量だけではなく質(技術)の不足が問題になっています。

加えてIT業界以外でもIT化・DX化の波を受けて、最近はエンジニア以外でもプログラミングを学んでいる人が多く、「プログラミングがちょっとできる」レベルの人はかなり増えています。

こうなってくると、「若くもないけど、スキルは初心者に毛が生えた程度から成長していない」レベルの名ばかりエンジニアの市場価値はほとんどなくなってしまいます。

自分のキャリアは自分で考えるしかない

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じゃあ、いま現在若くもないし、スキルに自信もない人は何ができるのか。

paizaを運営していると、将来に対する漠然とした不安を相談を受けることもありますが、そもそもみなさんは、自分のキャリアについてきちんと考えたことはあるでしょうか。

キャリアもスキルアップも会社任せにしておいて、何かあったときにようやく「これはまずい」と思っても手遅れです。

上記のように終身雇用が崩壊している以上、自分のキャリアは自分で考えたほうがよいでしょう。

paizaを運営しているから言うわけではありませんが、エンジニアが自分のキャリアアップ・スキルアップについて考えるなら、転職は常に選択肢として視野にいれておいたほうがよいでしょう。むしろ最近は、そして特にエンジニアは、転職しないことによって汎用的なスキルを身につけるチャンスを逃したり、自分の市場価値を知らないまま何年もすごしたりしてしまう可能性のほうが高いです。

市場に合わせてキャッチアップできる態勢を整える

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時代が変わっても普遍的に言えることがひとつあって、それは「ひとつの会社に頼らなくても生きていけるように、個人の能力を高める習慣を身につけておく」ことです。

たとえばエンジニアの場合、「プログラミングが多少できる」だけではなく、そこから一歩進んで複数領域にわたる知識があるとか、エンジニアの組織づくりをしていたとか、プロダクトマネジメントの経験があるとか…。複合的なスキルがある人は重宝されますが、市場に求められるスキルは時代とともに変動していくので、「どんな分野に関してもある程度キャッチアップできるような態勢でいる」のが大事なのだと思います。

汎用的なスキルや付加価値を磨いておけると、市場価値も上がって、時代が変わっても企業からの需要があって転職先に困らない(=ひとつの会社に頼らなくてもすむ)人になれるはずです。

まとめ

誰もが知っている大企業が大規模な人員整理をせざるを得ないということは、中小企業、ベンチャー企業なんてもっといつどうにかなってしまうかわかりません。

エンジニアでも、スキルに年次が伴っていない人は近い将来同じような目に遭うかもしれません。

「汎用的なスキルを磨き」つつ、「自分の今後のキャリアについて考える」ことは、将来への投資および保険になるはずです。何かあったときに選択肢を増やして自分を救ってくれるのは、ほかでもない自分のスキルと経験です。

自宅ですごす時間で、いま一度自分の経験やキャリアについて、振り返ってみるのもよいかと思います。


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