こんにちは。谷口です。
転職活動を始めると、面接対策が気になってきますよね。どんな質問をされるのか、どんな答え方をしたらよいのか、調べて対策する人も多いでしょう。
では、技術面接についてはどうでしょうか? ITエンジニアの採用選考では、一般的な面接の質問だけではなく、技術的な質問や試験を実施する企業がほとんどです。
技術面接の準備ができていなくて、焦って回答に詰まったり、実力を発揮できずに終わってしまうともったいないですよね。
そこで今回は、ITエンジニアの採用選考において
- 技術面接とは何か、どんなことを聞かれるのか
- どんな対策をとっておくと技術面接を通過できるのか
についてお話しします。
転職に興味があるエンジニアの方、転職活動中の方、面接が苦手な方の参考になればと思います。
エンジニアの採用選考における技術面接って?
「技術面接」と言われると、新卒の採用選考で学生が得意分野や研究内容などについて発表するプレゼン形式の面接をイメージされる方もいるかと思います。
それも技術面接の1つですが、その他にも、中途の採用選考で技術的な質問をされたり、コードを書くような問題が出題されたりする選考試験を「技術面接」と呼ぶ場合もあります。(「技術面接」ということばに明確な定義はなく、企業によって実施内容に幅があります)
新卒や未経験者と違い、経験者としてエンジニア求人に応募する場合、まず求められるのは開発スキルや知識です。まともな企業であれば、選考中にまったく技術的な質問が出てこない……なんてことはあり得ません。
エンジニア経験者向けの求人に応募するのであれば、技術面接の対策はほぼ必須と言ってよいでしょう。
実際によく実施されている技術面接の内容
プログラミング問題
面接とは別に筆記試験の形式で解く場合もあれば、面接の中で話しながら問題を解いたり、解き方やアルゴリズムの説明を求められる場合もあります。
また、問題を解くツールも
- その場でホワイトボードなどにコードを書く
- ペーパーテスト形式
- Web上で解く形式
などさまざまです。
こうした試験を通して、企業はまず応募者の「プログラミングやアルゴリズムに関する基礎知識」を見極めようとしています。少し複雑な問題になってくると「論理的に考える力」「プログラミングをするときの考え方」「コードの書き方」なども見られます。
Web試験ならまだしも、エディタのないホワイトボードや紙の上にコードを書かされるのは、やり慣れていないと予想外に苦戦するかもしれません。ただ、そういった形式の選考では、企業が気にしているのは、細かいコードの正しさよりも考え方や解き方なので、落ち着いて取り組むことを心がければ大丈夫です。また、後で「どうやって考えて解いたのか」説明を求められることがほとんどですので、解きながら「どこがポイントなのか」「何を見られているのか」を意識しておくといいでしょう。
技術面接でプログラミング問題を出されてあわてないために、paizaのスキルチェック問題などを利用して、プログラミング問題に慣れておくのもよいでしょう。
paizaのスキルチェック問題について詳しくはこちら
質問に対して考えや知識を説明する形式
エンジニア経験者の面接では、
- こういうサービスを開発していてこんな不具合が起きたら、どこに問題があると考えますか、どこを調べてどんな対応をとりますか
- 前職ではどんな技術的なトラブルにあったことがありますか、そのときどんな対応をしましたか
といった質問をされることもあるでしょう(実際にはもっと具体的な条件なども提示されるかと思います)。
実際に手元にシステムがあるわけではありませんから、このような技術的な質問には、明確な正解があるわけではありません。
冷静に「ふだんの開発業務だったらどうするか」を考えて、「自分ならまずこの順番で原因を調べる」「こんなトラブルが起きたときはこんなふうに解決した」といったことを説明しましょう。会話の中で、詳しい状況や判断材料を質問してもかまいません。
こうした質問を通して、企業側は実際に同様の経験があるか、完璧な対応ができるかよりも
- 開発や調査の基本的な手順を理解しているか
- どんなことを考え、重視して開発しているか
を知りたいと考えています。どんなエンジニアでもすべての分野の経験や知識があるわけではありません。落ち着いて自分の考えや経験、知識を整理して説明できれば大丈夫です。
今すぐできるエンジニアの技術面接対策
プログラミング問題の練習をする
日頃からプログラミング問題を解いていると、採用選考で試験があった場合も焦らずに済みます。
前述の通り、paizaのスキルチェック問題は、レベル別のプログラミング問題に誰でも・何度でも挑戦できます。また、問題には制限時間もありますので、限られた時間の中でコードを書く練習にもなります。
また、プログラミングが動画で学べるpaizaラーニングの「アルゴリズム入門編」「スキルチェック入門編」でも、技術面接でよく出るようなプログラミング問題のアルゴリズムや効率のよい解き方を解説しています。プログラミング問題に興味がある方はぜひごらんください。
これまでのキャリア、経験、スキルを棚卸ししてみる
転職活動を始めると、あらゆる場面で自分のこれまでの経歴や身につけたスキルなどについて聞かれます。早めに自分のキャリアを棚卸ししておくと安心ですね。
即戦力が求められる中途エンジニアの採用選考では、「何ができるかとそれを証明するエピソード」が求められます。技術面接でも、「過去の業務でどんな課題にあたったか、その課題に対してどんな取り組みをしたか、どんな結果が出たか」といった質問はよく聞かれますから、すぐに話せるように思い出して整理しておきましょう。
ふだんから業務に対する課題感を明確にするくせをつける
エンジニア経験者を募集している企業は、言われたことをこなすだけの新人ではなく「積極的に課題を見つけて解決策に取り組んでくれる人」を求めています。ふだんから課題感を持って積極的に開発業務に取り組んでいない人が、なぜか面接だけうまく突破できる…なんてラッキーは起こりません。
今からでも、目の前の業務に対して
- この仕事を通してどんな課題を解決すべきか
- どんな手順で取り組めばうまくいきそうか
といったことを考えながら取り組んでみるのが、一番の技術面接対策になるでしょう。
まとめ
何の準備もなしにいきなり面接を受けるよりも、「こういった技術面接が実施されるかもしれない」と知っておけば心の準備ができますよね。
エンジニア経験者の採用選考であれば、技術面接的な選考が一度も実施されないということはまずあり得ません。エンジニアとしての転職を目指す方は、自分のスキルをアピールするためにも、普段から上記のような対策を意識しておくとよいでしょう。
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