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制作物ではなく仕事の過程に画像生成AIを取り入れるなら

画像生成AIをうまく活用できないという相談を受けることがあります。

友人のYouTuberは、映像は自分で撮影するし、サムネも撮影した素材から切り出すため、画像生成AIをどう活かしたらいいかわからないと言っていました。

僕はWebデザイナー・ブロガー・YouTuberとして、画像生成AIを使って生成したAIイラストを最終的なアウトプットとして活用するシーンが多いです。

たしかに仕事の内容によっては画像生成AIを制作物に取り入れることが難しいのも頷けます。

そんな方のために、画像生成AIを制作物ではなく「仕事の過程」に取り入れるアイデアを紹介します。

【目次】

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情報共有をテキストではなく画像でおこなう

例えばデザイナーにロゴを依頼する際、テキストの箇条書きでイメージを伝えることが多いと思います。

  • 会社のコーポレートカラーは〇〇なのでその色を生かしたい
  • サイトで使うためサイズは〇〇×〇〇pxで

といった情報であれば問題ないのですが、

  • クールな雰囲気で
  • スッキリ感のあるデザインで

という抽象的な注文がテキストで送られてくることも少なくありません。

発注者と受注者で「クール」「スッキリ」の解釈が異なっていた場合、最終的なアウトプットにも齟齬が生まれます。

画像生成AIを使って、テキストではなく画像でイメージを共有できたら、このような齟齬が少なくなるのでは、という提案です。

発注者にこそ画像生成AIを活用してほしい

この手法は、受注したデザイナーはもちろん使いこなせたほうがよいですが、発注者が画像生成AIを使いこなすことでより威力を発揮します。

発注時に画像生成AIを活用して自分が思っているイメージをビジュアルで表現できれば、デザイナー側も発注者の意図が汲み取りやすく、その意見を受けてデザイナー視点での意見も伝えやすくなります。

発注者はデザイナーほどデザインに詳しくなる必要はありませんが、言語以外のコミュニケーション手法が一つあるだけでスムーズにことが運ぶと思います。

ちなみに、他社のロゴを引き合いに出して「〇〇社の〇〇というブランドのロゴがカッコいい」と説明するケースもあります。この場合でも「どうカッコいいと思っているのか」がフワッとしてすれ違う可能性が高いです。

プロンプト入力のスキルをある程度まで高める必要はあるものの、画像生成AIを使ったコミュニケーションのほうが、よりイメージを伝えやすいはずです。

例えば「スタバっぽいロゴを作りたい」という依頼があった場合、この画像が添えられていたら「横顔」「色は青系」といった意図が伝わります。

アイデア出しのトリガーとして使う

ここまでの話は「依頼をする」「打ち合わせをする」など、2人以上での使用を想定していましたが、アイデア出しのトリガーとして使う場合は1人でも活用できます。

ChatGPT同様、画像生成AIも壁打ち相手として優秀です。

頭の中にあるイメージを一度具現化して目視することで判断できることもありますし、自分とは視点の異なるアイデアに刺激をもらえることもあります。

手を動かしてラフスケッチするのもいいのですが、画像生成AIの思いもよらないアイデアに助けられることも少なくありません。

吹き出しを作るときの壁打ちの事例です。色・形・立体感の出し方など、参考になるアイデアをもらえました。

画像生成AIの活用は工夫次第でもっと広がる

今回紹介したように、制作物にAIイラストを組み込む以外にも、画像生成AIを活用する事例はいくつも考えられます。

新しい技術と出会うと「使いこなさないといけない」と思いがちですが、もっとカジュアルに画像生成AIを使ってみても良いと思います。

無料で使えるツールもたくさんありますので、ご自身の仕事のどこに画像生成AIが活用できるか探してみてください。

(文:大谷大)





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