画像生成AIサービスを使い始めたばかりのころは、イメージしている画像をつくるためのプロンプトの入力に苦労しました。
「このテイストの画像を生み出すためにはこの単語を入れると良い」という情報を調べては試してを繰り返し、試行錯誤を繰り返しているうちに月間利用枚数を超えてしまったり…。
今では2つのツールによって大きく失敗することは減ってきまして、ゼロからプロンプトを書くよりもクオリティの高いAIイラストを作れるようになりました。
というわけで、画像生成AIを仕事でもプライベートでもよく使っている僕が普段活用している「ChatGPTのPhotorealistic」「Midjourneyのdescribe」を紹介します。
どちらの方法も課金が必要ではありますが、画像生成AIを使って思うようにAIイラストをつくることができないという方にはぜひ試していただきたい方法です。
【目次】
- Photorealisticで日本語の画像生成AI用プロンプトを作る方法
- Midjourneyのdescribe機能で画像からプロンプトをつくる方法
- サンプル画像がある場合はdescribe、ない場合はPhotorealisticがオススメ
Photorealisticで日本語の画像生成AI用プロンプトを作る方法
一つ目は、ChatGPTのプラグイン「Photorealistic」を使った方法です。
Photorealisticは画像生成AIサービスの一つである「Midjourney」のプロンプトを作り出してくれるプラグインで、日本語で文章を書くだけで、いい感じの画像が作れるプロンプトを出力してくれます。
ChatGPTのプラグインにPhotorealisticを設定して、日本語で指示を出します。
たとえば、「おしゃれな喫茶店のテーブルに置かれたコーヒーカップ」と入力してみると、プロンプトが2パターン出力されます。
このプロンプトをMidjourneyに入力してみます。
出力されたAIイラストがこちら。映り込んでいるものや空間の雰囲気など、それぞれ違った解釈で描かれた4枚ですが、間違いなく「おしゃれな喫茶店のテーブルに置かれたコーヒーカップ」です。
もしイメージと違っていた場合は、Midjourneyでプロンプトを書き換えて再生成してもいいですし、ChatGPTに戻って日本語の言い回しを変更し、プロンプトをゼロから作り変えてもいいと思います。
ちなみに、Photorealisticというプラグインの名前通りリアルな描写が得意なプラグインなので、イラスト調の画像がほしい場合にはうまくいかないことも多いですが、プロンプトのたたき台として十分に活用できます。
「photorealistic image」というキーワードや、カメラの型番・設定などが実写表現を強調するプロンプトなのでこれらを削除して、一部のプロンプトを生かしてカスタマイズしましょう。
不要なキーワードを削除した上で、たとえば「Anime Style Illustration」などのキーワードを追加すると、実写風とは違った雰囲気の画像をつくることもできます。
Midjourneyのdescribe機能で画像からプロンプトをつくる方法
さきほど紹介した方法は、日本語で画像生成AIのプロンプトをつくる手順でした。
次に紹介したいのは、画像をもとにプロンプトを生成する方法です。
Midjourneyのdescribeという機能を使うと、アップロードした画像からその画像を構成する要素を解析して、プロンプトを提案してくれます。
僕が撮影したコーヒーカップの写真をMidjourneyにアップロードすると、4パターンのプロンプトを提案してくれました。
1パターン目のプロンプトをクリックし、画像を生成したものがこちらです。アップロードした元画像のイメージとかなり近いAIイラストが生成されました。
サンプル画像がある場合はdescribe、ない場合はPhotorealisticがオススメ
サンプル画像があればMidjourneyを開いてdescribe機能を使うのが手っ取り早いです。画角や雰囲気を汲み取ってくれやすいのがメリットで、調整するにしても近道になることが多いです。
しかし、サンプルとなる画像を見つけられないこともあり、少なくとも僕の場合はPhotorealisticの使用頻度はかなり高いです。
慣れてくると、画像生成AI用のプロンプトを生み出すための日本語表現がうまくなってくるので、徐々にコントロールできるようになりますよ。
画像生成AIを使い慣れていない初心者の方にも、これから活用していきたい方にもオススメの方法です。ぜひご活用ください。
(文:大谷大)
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