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paiza開発日誌

paiza(https://paiza.jp)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

書類選考で落ちる人へ、面接官が会いたくなる職務経歴書の書き方

ITエンジニアの転職

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Photo by Caitlin Childs
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

私は現在、ITエンジニア向け転職サービスの運営に携わる一方でライターもしているのですが、職業柄、転職志望者の方の職務経歴書や履歴書を拝見することが多くあります

そういう時は僭越ながら、ついついライター目線で「読み手に伝わる文章になっているかどうか」を気にして応募書類を見てしまいます。

実際、目にする書類の多くが、応募者自身の経験やスキルはよいのにそれが伝わりづらく、その方のよさがわかりにくい文面になっているということがよくあるので「もったいないな」と思ってしまいます。ですので、今回は「どうしたら採用担当者に伝わりやすい文面の書類にできるか」というポイントを、ライター目線で伝授していきたいと思います。

■応募に必要な「職務経歴書」って何?

転職活動に必要な応募書類において新卒の就活と一番違うのが、履歴書に加えて「職務経歴書」が必要であるということです。

職務経歴書は、あなたが「前職でどんな業務をしてきたのか」「仕事に対してどのように取り組んできたのか」「どんなスキルがあるのか」等といったことを、より詳細に説明するためのものです。

「面倒くさい!履歴書にも経歴を書く欄があるんだからそれで充分だろ!」と思うかもしれませんが(私も最初はそう思っていました)、履歴書には、せいぜい例えば「〇〇株式会社××部でECサイトの開発を3年経験」程度のことしか書けませんから、企業が一番知りたいであろう「この応募者の開発経験やスキルはどれぐらいあるの?何ができるの?」「どうして転職をするの?転職してどうなりたいの?」といったことまでの説明はできません。そのような読み手が知りたいであろう情報を伝え、自分をアピールすることができるのが職務経歴書なのです。

また履歴書では記入欄が狭かったりする自己PRや志望動機も、職務経歴書にしっかり書いておく必要があります。

採用担当者の多くは「まずは職務経歴書を見る」「職務経歴書でダメだと思ったらその時点で落とす」と言います。これは逆に言えば、職務経歴書がしっかり作れていればあまり思い悩む必要はないということです。

■もったいない書類に共通して言える一つのこと

書き方がもったいないがために選考を通過できずにいる書類のほぼ全てには

読み手のことを考えて書かれていない

という一つの共通点があります。

求人を出している企業では、新しく採用する人にやってもらいたい業務は大体決まっていますし、それに伴うスキルや経験といった欲しい人材のイメージも固まっています。

もしあなたが応募企業での業務にふさわしいスキルを持っていたとしても、企業はあなたのこれまでの仕事っぷりやスキル等は全く知らないわけですから、企業に刺さる書き方をしなければならないわけです。

例えば、あなたがJavaでの開発経験が最も豊富だったとしても、「Rubyエンジニア募集!!」という企業に、Javaでの経験とアピールポイントを延々と書いた書類を送っても「うちはRubyで開発してくれる人がほしいんですけど、何で応募してきたの?」ということになってしまいます。

しかし、「プログラミングの初歩やグループで開発する手法はJavaを通して学びました。Rubyでの業務経験はありませんが自分で勉強してこのようなシステムを作りました。」という書き方ができていれば、「なるほどね、こういう開発経験があった上でRubyの勉強もこれだけしているなら、うちの業務もやってもらえそうかな」と思ってもらえるかもしれません。

ここからはよくある悪い例や良い例を見ながら、どう書けば相手に刺さる職務経歴書にできるかを考えていきましょう。

■もったいない職務経歴書によくあること

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Photo by Mark Evans

◆志望動機が志望動機になっていない

「志望動機なんかないわ」「募集出してるから応募してるのに、志望動機とか聞くなよ」という気持ちは分かります。私もそう思いますし、転職活動中は本当にそう思っていました。

しかし今になって分かるのは、やはり企業としても「応募者が何でうちを選んで応募してきているのか」ということは知りたいですし、応募者の希望と自社がマッチしているかどうかも見たいわけです。

また、これはどの項目でも言えることなのですが、同じようなスキルの応募者が複数いて、志望動機が「うちにマッチしてるな」という人と「動機がうちの業務とずれてて、何で応募してきたのかよくわかんないな」という人がいたら、マッチしてるなと思われた方の人を通すのは当然のことだと思います。

実際によくあるのが、下記のような志望動機です。

Macを使って開発ができるので応募しました。

Rubyで開発がしたいので志望しました。

このような志望動機……極端な例だと思いますよね、実際に結構あるんですよ。企業の採用担当の方に「志望動機が『Macが使えるからです』って一文だけなら、書いてない方がいいいです……逆効果です……」と言われたことさえあります。

「何でや!立派な志望動機やろ!」「それ以上の動機なんてないわ!」「そもそもは入れたらどこでもいいんですけど……」と思われた方もいるかと思いますが、Macが使えるから」「Rubyが使えるから」というのは、正直言って志望動機以前です。

この場合で言えば、MacRubyは他の多くの……かなり多くの企業で使えます。そこで「Macが使えるから」「Rubyが使えるから」と言われたら「それが使えたらどこでもいいんかい」と思われてしまいます。たとえ実際にそうだとしても、採用担当者にとっては心象が悪い……というのもありますが、応募者自身が「なぜMacを使いたいのか」「Rubyを使ってどんな開発をしたいのか」そして「応募者は何ができるのか」といったことが全く見えてこないので、志望動機以前ということになってしまうのです。

志望動機では、何も「御社のこういうところが素晴らしくて!共感したんです!」というふうに企業をほめたたえることが求められているわけではありません。

それよりも「この企業に入ったら自分は何がしたくて何ができるのか」「それによって企業にどんな貢献ができるのか」を具体的に考えてください。

例えば、ソーシャルゲームの制作会社がRubyエンジニアを募集していた場合

前職ではECサイトを開発していましたが、子供の頃からゲームが好きで、最近は自分でもゲームアプリを自作していました。前職では、Rubyを使ったサイトの起ち上げ時から開発・運用に携わっていたので、貴社でもこの経験を活かしてRubyを使った新規ソーシャルゲームの企画から開発・運用に至るまでお役に立ちたいと考えています。

といった感じにすると、具体的で入社後がイメージしやすい志望動機になると思います。

◆アピールしたいポイントがわかりにくい

企業にアピールできる経験やスキルがあっても、初めて説明する相手にとって「分かりにくい」「イメージしづらい」文章を書いているために、選考に通らないというという方も多くいます。

幅広いWeb開発の経験があるので、大体の業務には対応できると思います。

これはかなり極端な例ですが、具体的なイメージが全然わいてきません。自分がアピールしたいポイントを書く時は抽象的な表現を避け、なるべく具体性がある数字等を使って表記するようにしましょう。できれば先に「あのプロジェクトには何年いたっけ?」「どれだけの利益が出たっけ?」というようなことを書き出してみてから、正式な書類にまとめていけるとよいと思います。

Rubyを使ったECサイトの起ち上げから開発・運用に至るまでを3年間経験してきました。2年目の時に自分が中心となって開発ツール〇〇を導入し、××機能を提案・開発してサイトに追加することができました。これにより、前年度に比べてサイト閲覧数が何%、登録者数が何人増え、売上も何円アップしました。

このように「幅広い」「高い」「早い」等といった曖昧な表現ではなく、事実や実績をベースに数字を用いた記述がされることで、より実績や仕事への熱意が具体的にイメージしやすくなります。

◆経歴がわかりにくい

経歴:私は20××年に株式会社○○に入社し、3ヶ月間RubyとHTMLの研修を受けた後に、●●というECサイトの開発プロジェクトに配属されました。私はここで人とシステム開発をしていく上でのコミュニケーション力と自己管理能力を身につけ……

職務経歴書のフォーマットというのは応募者に委ねられている場合がほとんどですが、このように、経歴の全てをだらだら文章で書き連ねたり、さらにその中に自己PRまで盛り込んでいるような、全部を読まないと要点が分からない職務経歴書はよくありません。

経歴の部分は表を使い、5W1H(期間・プロジェクト内容・開発環境・チーム構成等)で項目を分けて書き、自己PR等はその後に改めて項目を設け、別の文章として書きましょう。

paizaでも職務経歴書のフォーマットを配布しております(中身もサンプルとして全て記入されています)ので、よろしければぜひご利用ください。

履歴書と職務経歴書、書き方のポイント | ITプログラマー・エンジニア転職のpaiza


◆再読、修正をしていない

書いた職務経歴書や履歴書は、推敲できていますか?

意外と多いのが一度書き上げたら満足して、あるいは疲れきって、そのままの書類を提出してしまっているパターンです。

一度書き上げたら(できれば一晩ほど時間を置いてから)再び全文を読み返して「わかりやすい書き方ができているか」ということを改めて確認し、おかしな部分があれば修正していきましょう。一度書いただけで完璧な書類が出来上がることは、まあありません。

また、可能であれば家族や友人など第三者に見てもらって、「これで自分の仕事の内容やアピールポイントが伝わるかな?」と聞いてみることをおすすめします。恥ずかしいですけど。

これはできることなら、エンジニアの仕事をよく知らない人と、エンジニアとしての業務経験がある人(こちらには応募企業の求人も一緒に見てもらうと良いでしょう)に見てもらって、「この書き方で自分のことを分かってもらえるか?」「この職種にふさわしいアピールができているか?」を客観的に見てもらうと良いでしょう。

■ところでそもそも書類選考って必要?

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Photo by Lech Karol Pawłaszek
応募書類の書き方についてずっとお話ししてきた上で言うのもなんですが、実は最近、最初の書類選考をなくした形式での採用活動を行う企業や求人サイトが増えてきています。

例えばWantedlyは、「気になる会社に、遊びにいこう」というコンセプトの転職サービスです。

転職サービスといっても具体的な求人情報はなく、提供されるのは企業と人が実際に会うきっかけです。

企業の詳細ページを見ると、企業が何をやっているのか、どうやっているのか、なぜやっているのか、どんな人がいるのか等々が書かれており、興味がわいたら「話を聞きに行きたい」ボタンを押すだけで、企業側からも興味を持ってもらえたら、実際に話を聞きに行けるというシステムになっています。

応募意志が固まっていなくても、まずはお互い興味がある企業や人と会って話をしてみようというマッチングのスタンスで、書類を作成していなくても、気軽に気になった企業へのエントリーができます。

paizaもまた、スキルチェック問題を解いて、必要なスキルランクを満たしていれば、書類選考はなしで、応募企業と必ず面談ができるというサービスになっています。スキルチェックが書類選考の代わりになっているというわけです。また、転職意思がない方でも、自分のスキル判定を受けたり、ラーニング問題を解いてコーディングの学習をすることができます。

◆ITエンジニアにとっての書類

ITエンジニアというのは、書類だけではそのスキルを判断できない部分が大きい職業です。

例えば2人のエンジニアの経歴に、同じ開発プロジェクトに同じ年数所属していたと書いてあったとします。しかし、1人は特に勉強をすることもなく安定して運用業務をしていただけ、1人はばりばりコーディングをして新規機能を開発し、自習もしてスキルを磨いていたのであれば、2人は果たして同じ実力と言えるでしょうか。また、実務経験の浅い人が、個人的に競技プログラミングで好成績を残していたり、自宅で人気アプリを作成していたなんていうこともあります。

もちろん業務内容にもよりますが、このように適性が書類だけでは判断できない職業では、書類選考というものが、企業にとっても意味のないものになってしまう場合があります。

この場合は、いっそ書類選考を省き、前述のサービスのような新しい基準で応募者のスキルや適性を見る企業が増えていくのではないかと思います。

■まとめ

書類の作成は大変なものですが、書き方のポイントさえ押さえれば文章を書くのが苦手な方でも必ず伝わる書類が出来上がります

その上で、選考に落ちてしまった……という場合は、元より自分とその企業の志向が合っていなかったんだなということですから、また別のもっと自分に合った企業を探してみましょう。

そして、前述のような最初に書類が必要ない転職サービスを並行して利用してみるというのも手だと思います。

前の章で紹介しました転職サービスは、paizaも含め、転職の意思が固まっていなくても利用できるサービスばかりです。

どうしても書類を作成するのが苦手だという方は、こういったサービスを使って、視野を広げてみるのも一つの手だと思います。




paizaではスキルのあるエンジニアがきちんと評価されるようにし、技術を追い続ける事が仕事につながるようにする事で、日本のITエンジニアの地位向上を図っていければと考えています。特にpaizaではWebサービス提供企業などでもとめられる、システム開発力や、テストケースを想定できるかの力(テストコードを書く力)などが問われる問題を出題しています。

テストの結果によりS,A,B,C,D,Eの6段階でランクが分かります。自分のプログラミングスキルを客観的に知りたいという方は是非チャレンジしてみてください。

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