paiza開発日誌

IT/Webエンジニア向け総合求人・学習サービス「paiza」(https://paiza.jp ギノ株式会社)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

安定した人生を送りたいITエンジニアのための生存戦略

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Photo by Michael Mandiberg
高村です。開発チームのエンジニアリーダーをしています。

paizaを作っている仕事柄、いろいろなITエンジニアの方と話す機会が多いのですが、正直言って「仕事しんどい」「給与安い」と言う割には、自分の望むキャリアや必要なスキルセットについて全然考えていない人が多いと感じることがあります。

「仕事が嫌だ、しんどい」「給料が安い、上がらない」というのは、多くの社会人にとって共通の悩みかと思います。

では、もっとやりたい開発をしたり給与を上げたりと、よりよく安定した職業人生を送るには何が必要なのでしょうか?そもそも、我々にとって「安定」とはどんな状態のことを言うのでしょうか?今回はこれについて、エンジニア職の立場から考えてみたいと思います。

■「安定」が喪失した社会構造

「仕事がしんどい」「給料が上がらない」の原因を自己責任以外で考えてみると、社会構造的な問題が挙げられます。

かつて高度成長期の時代は、働いていれば社会の経済成長に伴い昇給していくことができました。加えて、企業の言う通りに仕事をしていれば一生面倒を見てもらえるため、定年まで一社で働き続けるような人がほとんどでした。

ところがバブルが弾けて20年以上経った現代では、終身雇用も崩壊したに等しい状態です。勤続年数だけ重ねていけば給与が上がるとか、いい感じのキャリアパスを用意してもらえるとか、そんな企業ばかりではなくなってしまいました。

それどころか、誰でも知っている有名企業や大企業が経営不振・大幅なリストラ実施…といったニュースも、今や珍しいものではありません。

現代は、どんな大企業でも昔みたいな終身雇用で「一生雇う」という保証がほぼできなくなっています。

先日、平成元年と今年の世界時価総額ランキングの比較が話題になりました。
diamond.jp

30年前、世界時価総額ランキング上位50社中、32社が日本企業だったのが、今や35位のトヨタのみです。

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昭和という「レガシー」を引きずった平成30年間の経済停滞を振り返る

そして、今年のランキングを見るとAppleやAmazonなど30年前にはまだ存在していないか、誰も知らなかったような企業も多数ランクインしています。

このランキングだって、数年後はどうなっているかわかりません。名を連ねている有名大企業だってそうなんですから、中小やスタートアップならなおさらです。もはや世界中を探しても「自分が定年するまで絶対安泰の保証がある企業」なんてどこにも存在しません。

こんな世の中で、安定した職業人生を送るのはもはや不可能なのでしょうか?

■安定したエンジニア人生の生存戦略として必要なこと

安定を求めて就職したいのに!それが叶わないなんてどうしたらいいの?と思われるかもしれませんが…そもそも「エンジニアにとっての安定」とは、企業側に求めるものではないと思います。

安定したいエンジニアに一番必要なのは「複数の企業からほしがられるエンジニアで居続けること」です。

汎用的な開発スキルを持ち、複数の企業から欲しがられる…少なくとも転職先に困らない状態であれば、たとえ今の勤務先が潰れても、活躍の場を他社に移せば済みますから、生活が左右されることはありません。

エンジニア以外でも、技術や知識を発揮して働く職業であれば「安定は企業ではなく、自分自身に求めるもの」と言えるかと思います。

逆に、技術職なのに汎用的なスキルがなくて、自社でしか通用しない状態を続けていると、市場価値が低下し、仕事内容を選んだりより高い給与レンジの企業に入社したりするのは難しくなってしまいます。

すると、例えば「自社の方針や配属、業務内容などが変わってしまって希望と合わなくなってきた」「給与が上がらない」「人間関係で悩んで辞めたい」といった状況に陥ったときに、よりよい転職先に行けないため、「嫌でもその会社に居続ける」もしくは「手取り額や業務内容などの条件を下げて転職する」しかなくなってしまいます。

これを防ぐためにも、「自分が今後どんな方向性に進みたいか」といったキャリアの方向性を考えておくことと、技術や知識を研さんし続けることは非常に重要なのだと思います。

◆企業における教育と学習について

スキルの研さんや勉強の話をすると、すぐ「企業側が教育しろ」とかいう話をしてくる人がいますが、ここで「教育」と「学習」の違いについて考えてみます。

ざっくり言うと、教育とは「組織の求めるスキルを個人に習得してもらうための訓練」で、学習とは「個人がやりたいことをやるために主体的に学ぶ行為」です。

もちろん必要に応じた社員教育の実施は大事です。ただ、教育というのは、あくまでもその企業が望んでいる必要最低限の内容しか教えてもらえません。また、その企業で必要なことが必ずしも汎用的なスキルばかりとは限りません。

加えて、その最低限の教育と、自分の望む方向性や学びたい分野が「まったく同じ!過不足なく教育してもらえる!」といった幸運なパターンは、ほとんど存在しないと思います。会社の教育だけで「安定」を得られるだけの市場価値が生み出せるかと言うと、正直難しいでしょう。

あと、企業側に多少の教育制度があったところで、個人にその分野を学習する気がなければ、当然ですが個人のスキルは停滞してしまいます。

「教育は企業がやってくれるもの、やってくれて当たり前、教育された内容だけをやっていればいい」というのは、ただ目の前の仕事をこなしていくだけであれば悪くないかもしれません。しかし、繰り返しになりますが現代は雇われる側が終身雇用を望んでいても、その保証はどこにもありません。自分でキャリアを考えていく必要がある時代であり、受け身で教育を待っているだけだと、取り残されてしまう可能性が高まるのだと思います。

■まとめ

いろいろ言いましたが、別にpaizaだからって転職をすすめているわけではなく(むしろ何も考えずに転職するとミスマッチが起きやすいですし)、企業側がいい感じのキャリアを考えてくれたり、他社でも通用するような教育をしてくれるわけではないので、自分でもそれなりに考えてやっておいたほうがいいよね…という話です。

「キャリアを考える」「スキルレベルを高く保っておく」と、何かあったときに自分自身を救ってくれるため、それだけでも将来への投資及び保険になります。保険がない状態で人生が進んでいくのは怖いし、挑戦したいことがあっても二の足を踏んでしまいますよね。

何より、今の仕事が嫌になったり、経営が傾いたりしても、逃げ出せずに自社と一緒に心中するしかなくなってしまいます。そうならないで済むように、なるべくふだんから選択肢を増やしていきましょう。


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