わたしは外にいようと家にいようと、ノートPCだけをつかって仕事をしています。
愛用しているノートPCはMacBook Proという機種。当然ながらキーボードもトラックパッドもついていますが、現在はそれらをつかっていません。
外に行くときには、家でつかっている「外付けキーボード」と「外付けマウス」を常に持ち運び、ノートPCにBluetoothで接続しています。
ノートPCユーザーになってから20年以上になり、試行錯誤の末にけっきょくはこのやり方に落ち着きました。
本記事では、なぜそんなめんどうなことをしているのかについてお話しします。
【目次】
ノートPCのよさをムダにしている?
ノートPCをつかっているのに、わざわざ外付けキーボードとマウスを持ち歩いている。
こんなふうに聞くと「能率が悪いのでは?」や「ノートPCのよさをムダにしてない?」のようにいわれることがあります。
はい、そのツッコミには同感です。軽くて荷物にならないのがノートPCのよさなのに、なくてもつかえるものを持ち運ぶことでムダに重くしていることは百も承知です。「少年漫画に出てくる修行ですか?」と冷ややかに言われても受け入れるしかないでしょう。
(余談ですが、あえて重くして身体を鍛えるという考え方は大好きです)
それでもわたしが持ち歩く理由は、作業の効率化が図れるからです。大工さんが自分の手に馴染んだ道具を持ち歩くのと同じように、キーボードやマウスも一番フィットしたものをつかい続けるのは合理的ではないでしょうか。
なお「2つのキーボードを持ち歩いている」という考え方をすれば、片方が壊れても問題なくつかえるという「リスクヘッジ」ともいえますよね。
持ち歩いているキーボードとマウスは?
ではどんなキーボードとマウスを持ち歩いているのかというと、次の2つです。
- キーボード …… PFU社「HHKB(Professional HYBRID Type-S)」
- マウス …… ロジクール社「MX-ERGO」
合計で5万円もしますが、ポイントはどちらもつかいごこちがよく、Bluetoothで接続できること。両者ともに「ほぼ完成された商品」で、この先数年も形が変わらないことも特筆すべき点でしょう。
つまり壊れても買い替えができ、お金を出すだけでまったく同じ「最高の環境」が手に入るというメリットがあるのです。安いキーボードの場合、数年で廃盤になるリスクもあり、同じ商品が手に入らないことも。
簡単にそれぞれのすばらしい点を紹介します。
HHKBのすばらしい点
わたしの愛用しているキーボード「HHKB」のすばらしい点といえば、押しごこちのよさです。「静電容量無接点方式」という通常のキーボードとは違う仕組みでつくられていて、キーを押したときに「軽い」と感じます。
キー配列も考えられていて「これ以上改善のしようがない」というレベルのコンパクトさです。そのため、今後新作が出てもさほどキー配列は変わらないと予想できるため、この配列に慣れきっておいてもいいのです。
はっきりいって厚くて重いので、持ち運びとしては適しません。それをわかったうえで、わたしに持ち運ばせてしまうほどのつかいごこちです。
MX-ERGOのすばらしい点
もう一つの相棒は、トラックボールと呼ばれる特殊なマウス「MX-ERGO」です。次の画像のような形をしています。
親指の位置にある「大きなボール」でカーソルを動かすことが特徴で、通常のマウスのように「手首」をつかうのではなく、器用な「親指」をつかって動かします。最初の数週間は「つかいにくい」と感じるかもしれませんが、慣れると普通のマウスには戻れません。
手首や腕は固定したままつかえるため、腱鞘炎になりにくいのもメリット。さらには拡張ボタンが3つもあり、それぞれのボタンにキーやショートカットを割り当てられるのでカスタマイズすれば作業効率が格段に上がります。
なおボールの横にある一番手前のボタンには「Enterキー」を、人差し指で押す2つのボタンには「前のタブに移動」と「次のタブに移動」のショートカットを割り当てています。
「重い」という最大のデメリットも凌駕するつかいごこち
以上、わたしが愛用しているキーボードとマウスを紹介しましたが、もちろんデメリットはあります。
それはどちらも重いことで、計測するとキーボード+マウスの合計でなんと1,220gでした。そう、1.2kgです(笑)。
わたしがよく利用する飛行機(LCC)は、持ち込み荷物の重量制限が7kgですが、そのうちの約1kgをキーボードとマウスに捧げてもいいと考えます。それだけのハンディキャップがあっても、わたしは持ち歩くのです。
エンジニアの方、ライターの方のようにパソコンが「武器」になる人なら、持ち運びのよさを失ってでも最高の相棒を持ち歩くことはメリットになりますよ。
(文:ヨス)
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