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なぜポモドーロテクニックが最強の集中法なのか

集中するの、得意ですか?私は苦手です。

「このタスクを仕上げるぞ!」と意気込んでも、途中の割り込みタスクに翻弄されたり、完了していない他のタスクが気になってしまったり……。また、家で仕事をしていることもあり、家族に話しかけられて中断を余儀なくされることもしばしば。

そこで私が活用しているのは「ポモドーロテクニック」という集中法。

世の中にはさまざまな集中メソッドがありますが、個人的にはこれが最強です。「タスク」ではなく「時間」にフォーカスをするこの方法は、強力なのに簡単で、誰でもすぐに実践できます。

今日はポモドーロテクニックの魅力についてご紹介しましょう。

【目次】

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ポモドーロテクニックとは?

ポモドーロテクニックのやり方はシンプルです。25分の集中時間と5分間の休憩時間を1ポモドーロとして、このセットを繰り返していく。それだけです。

公式の本にはもうすこし込み入ったルールや手順が紹介されています。たとえば、

  • 4セットが完了したら、通常は5分である休憩時間を30分に増やし、長めの休憩を取る。
  • マルチタスクをしてはいけない。ポモドーロを開始する前には必ず「これをやる」と明確に決める。
  • やむを得ず中断した場合は、ポモドーロを最初からやり直さなければならない。途中から再開することはできない。
  • 1ポモドーロを分割してはいけない。「半分だけやる」というのはNG。
  • 5ポモドーロ以上かかってしまったタスクは、タスクの粒度が荒すぎるので分割する。

といったものです。

しかしこれらのルールはポモドーロテクニックをより強力にするものであって、本質は「25分 + 5分 = 1ポモドーロ」とする点にあります。

ではこのポモドーロテクニック、なぜそこまで魅力的なのか。その理由をご説明します。

「タスク」ではなく「時間」に集中できる

ポモドーロテクニックの大きな特徴は、タスクそのものに集中するのではなく、25分という時間にフォーカスを当てる点にあります。

普通「集中しよう」と思うと、目の前の物事を対象にします。「仕様書を仕上げるぞ!」「このページのコーディングをするぞ!」と。

しかし人は、集中力を継続できる時間に限りがあります。そのためタスクが完了するまで集中力を継続することは難しく、途中で集中力が切れてしまう。するとそのあとは惰性となってしまうのです。

惰性なのに終わっていないタスクを中断はできない。けれども集中力はなく、パフォーマンスが発揮できない。そんな状態がつづいてしまいます。

一方のポモドーロテクニックが対象としているのは25分という時間です。途中でタスクが終わらなかったとしても、25分という時間には必ず終わりがきます。そしてその後、かならず5分の休憩が入ります。

これにより集中力が切れた状態を引きずることなく、長時間であってもパフォーマンスを維持しつづけることができるのです。

ゴールが見える

タスクを実行していて、終わりが見えないことほど怖いものはありません。 どこまでやれば終われるのか。それがわからないまま進むのは、不安や恐怖がまとわりつくものです。

その点ポモドーロテクニックはいい。必ずゴールがあります。「25分後」という明確な終わりがあるので、「ここまで頑張ろう」と気持ちを奮い立たせられます。

自分に宣言かけられる

これはポモドーロテクニックのルールでもありますが、開始前には、自分が行うことを決めなければなりません。「この25分は○○をする」「いまは○○をするための時間」と宣言します。

たったこれだけの儀式ですが、これが非常に重要。目の前のやるべきことにだけ注力できるようになり、他のタスクへの目移りがなくなります。

また「これをやった時間」だと記録がしやすく、あとから振り返りやすくなります。「今日はなんだか忙しかったけど、結局何してたんだっけ……」という不安な気持ちを抱えなくてすむんです。

タスクの時間配分が把握しやすくなる

完了したタスクは、かかった時間をポモドーロ数でカウントできるようになります。

たとえば私がブログ記事を書く場合、「記事の原稿作成:2ポモドーロ」「画像の作成:1ポモドーロ」が相場だとわかっています。

これがわかっていると、予定の計画や見通しを立てやすくなります。

「待ち合わせまでに30分あるから、画像の作成ぐらいならできるな」と判断ができる。そうなれば、ちょっとしたスキマ時間の積み重ねで、ブログを一本書き上げることができるようになります。

また、タスクの粒度を測るのにも役立ちます。

「要件定義をする」というタスクに7ポモドーロかかったとしたら、それはきっとタスクの粒度が粗すぎるサイン。もっと細かく分解して、1〜2ポモドーロで完了できるぐらい細かくするべきだと判断できます。

自然と行動記録ができあがる

「実行するタスクの宣言」→「ポモドーロの実行」を繰り返す。これだけで、今日の行動記録のできあがりです。

「9:00〜10:00:スケジュール作成/10:10〜10:25:仕様書の作成」と、細かく面倒な記録を取る必要がなくなります。

割り込みを阻止できる

ポモドーロの進行中に割り込みでタスクが入りそうになっても、胸を張って跳ね返すことができます。

新しいタスクを思いついてしまっても「あと○分で終わるので、それから対応しよう」と判断できます。誰かに話しかけられたとしても「あと○分で一区切りつくから、そのあと改めてお願いします」と断れます。

ポモドーロがないと「そっちのほうが急ぎっぽいから」「じゃあキリのいいところで…」などとあいまいな判断しかできず、やるべきことを後回しにしてしまいます。

特別な道具が必要ない

ポモドーロテクニックは25分という時間さえ計測できれば実行できます。つまりタイマーさえあればいい。特別な道具は必要ありません。

スマホのタイマーでも十分です。ですが個人的には、ポモドーロ専用のタイマーを用意するのがオススメ。キッチンタイマーでもOKです。

私が愛用しているのはこちらの立体型タイマー。タイマーにしたい時間を上にして置くだけで計測が開始される優れもの。いちいち時間をセットする手間が不要で、すぐに集中モードに入れます。

回して置くだけ!物理的ポモドーロタイマーが集中力を激増させる - あなたのスイッチを押すブログ

また、集中できる環境づくりには「Endel」がオススメ。スマートウォッチと連動し、ユーザーの状態を計測。それに応じて最適なBGMをAIが生成してくれます。

Endel - Personalized soundscapes to help you focus, relax, and sleep. Backed by neuroscience.

意識を一点に集中させるのが大事

Todoリストを上から順番に、漫然とこなしていても、効果・効率は上がっていきません。「いま自分はこれをやるぞ」と意識することが何よりも大切です。

ポモドーロテクニックは今すぐにでも始められる簡単な手法。ぜひ日常生活に取り入れてみてください。


(文:ばんか(bamka))





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