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X(旧Twitter)の壊滅的現状に感じる5つの “もやもや”


<この記事の著者>
きたがわ - Tech Team Journal

都内IT企業でSNSに関する仕事に従事。個人のXアカウントはフォロワー1.2万人(2024年5月現在)を誇り、最新の情報に基づく見解の発信も行っている。「テクノロジーと歴史を同時に考える」をテーマに日々活動中。



2023年7月24日に「X」へ名称変更した「Twitter」。名称変更、リブランディングへの賛否はプロダクトにおける宿命ともいえます。

しかし「X」の場合はどうもそのレベルではない苦言が溢れている印象。いや、それが事実でしょう。

私自身も非常にもやもやしているので、その原因を深堀りしてみます。

【目次】

1. コンテンツモデレーションの問題

Elon Muskの買収後、Xはコンテンツモデレーションチームを解体しました。

この変更で、Xは偽情報や誤情報拡散を抑制する能力を大幅に失いました。その結果、ユーザーと広告主からの信頼を大きく損ねました。

専門家は、この信頼の損失がXの将来にとって懸念すべき問題であると警告しています​​。

2. ユーザーエンゲージメントの指標変更

Muskはプラットフォームの主要な指標を「monetizable daily active users」から「unregretted user minutes」に変更しました。

この新しい指標は、ユーザーがプラットフォームをどの程度価値あるものと感じているかを示すもので、従来の指標と比較が難しいため、分析や評価が困難になっています​​。

3. ユーザーベースの顕著な減少

他のソーシャルメディアプラットフォームと比較しても、Xの日常的なアクティブユーザー数は顕著に減少しています。

このユーザー離れは、プラットフォーム上での技術的問題や、短形式のビデオプラットフォームとの競争激化など、複数の原因によるものです​​。

4. 広告収入の急激な減少

広告主はプラットフォームの信頼性やブランドセーフティに疑問を感じ始めており、その結果、広告収入が激減しています。

Musk自身が広告主を公然と批判したこともあり、75のトップ広告主がXから撤退しました。

これにより、プラットフォームの財政状況はさらに悪化しています​​。

5. 「インプレゾンビ」の台頭

「インプレゾンビ」は、バズったポストに返信することでインプレッションを稼ぐbotアカウントです。これらのアカウントは、人気のある投稿を丸ごとコピーすることで視認性を高め、収益を目指します。

とくに、日本ではXの利用時間が長いため、インプレッションを効率良く稼げると考えられています。2024年1月の能登半島地震時には、インプレゾンビが救助を求める投稿をコピーし、偽情報を拡散して問題となりました。

このような迷惑行為は、プラットフォームの品質をさらに低下させています。

これらの問題が解決されない限り、Xの持続可能な成長は困難であり、ユーザー、広告主、そして市場アナリストからのさらなる信頼の喪失につながる可能性があります。

筆者の個人的な予想と感想

Xはインプレゾンビの登場など複数の問題を抱えており、情報収集ツールとしての価値を著しく落としています。

もし仮に日本で東日本大震災レベルの地震が発生した場合、Xは情報伝達インフラとしての機能を果せるのでしょうか。

筆者としては、その可能性については厳しいと予想しています。現状のXは偽情報の拡散やモデレーションの不備が指摘されており、重要な時に信頼性の高い情報を提供することが難しいでしょう。

さらに、多くのユーザーが新しいSNSへの移行を考え始めています。筆者が乗り換え先として最有力視しているのは「ブルースカイ」です。


ブルースカイは、オープンソースでユーザーの意見を取り入れながら開発されている新しいソーシャルメディアプラットフォームで、透明性とユーザー主導のガバナンスを特徴としています。

このようなプラットフォームが、ユーザーにとってより信頼性が高く、健全なコミュニケーションの場となる可能性があります。

この移行が実際にどれだけのユーザーに受け入れられるかは未知数ですが、Xの現状を鑑みると、新しい選択肢を模索するタイミングかもしれません。

ブルースカイが提供する新しいアプローチは、現代のデジタルコミュニケーションにおける多くの問題に対する一つの解答となるかもしれません。

(文:きたがわ)



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