こんにちは。谷口です。
違う業種や職種から未経験でITエンジニアへの転職を目指しているみなさん、転職活動はうまくいっていますか?
未経験からのキャリアチェンジとなると、内定を獲得するのも簡単ではありませんよね。
paizaでは面接が終わると、採用担当者の方に応募者の落選理由や通過理由をお聞きしています。未経験者の場合、どんな理由で落選してしまうケースが多いのか、また、どんな対策をすれば通過できるのか。今回は、これについてお話しします。
これからエンジニアへの転職を目指す人や、なかなか面接を通過できない人の参考になればと思います。
未経験者に多い面接の落選理由
未経験者の落選理由で一番多いのが
「なぜキャリアチェンジしてまでエンジニアになりたいのか、エンジニアになってどんな仕事がしたいのかがわからなかった」
というフィードバックです。paizaで未経験者を落とした企業のおよそ25%から、同じようなフィードバックが寄せられています。
これがどういうことなのか、詳しく分解して説明します。
なぜエンジニアになりたいのか
未経験からキャリアチェンジしてエンジニアを目指す場合、なぜエンジニアになりたいのか(志望動機)や、今後どんな仕事がしたいか…といった話はほぼ必ず聞かれるはずです。(エンジニアに限った話ではなく、どんな職種でも未経験からキャリアチェンジを目指す場合は聞かれると思いますが…)
これは企業側が、この人はエンジニアの仕事についてちゃんと理解できているのか、「楽そう」「教えてもらうだけで手に職をつけられそう」などといった安易な考えや勘違いをしていないか…などといったことを知りたいからです。
「なぜエンジニアになりたいか」は、別にすごいきっかけやエピソードがなくてもよいので、「好きなアプリやゲームがあって、自分でも作りたいと思った」「プログラミングに興味を持って実際に勉強してみたら楽しかった」といった感じで、「エンジニアを目指すモチベーションの源がどこにあるか」の話ができるとよいでしょう。
特に「プログラミングが楽しい」という話を広げていくのはよいですね。どんなところが楽しくて、今はどんな勉強をしている…といった話ができれば、すでにある程度プログラミングの勉強ができていて、今後も継続的に学ぶモチベーションがあるのをアピールできます。
逆に、面接で下記のような志望動機しか言えない方は要注意です。
「あまり人と会話せずに済みそうだから」「プログラミングだけしていたいから」
エンジニアとして企業に入社したら、個人ではなくチームで開発をすることになります。加えて、最初はあらゆる仕事や知識を教えてもらうのですから、対人コミュニケーションや情報交換は避けられませんよね。
面接で「人と話すのが苦手だからエンジニアになりたい」と言ってしまうのはもちろんNGですが、全然ポジティブな志望動機が出てこなかったりすると、「エンジニアの仕事内容を理解していないし、仕事に取り組む意欲もなさそう」だと思われてしまいます。
エンジニアに限らず、「この仕事がやりたい」ではなく「あれはやりたくない」という回避目的の志望動機では、やる気やポテンシャルが伝わりません。
「ちょっと勉強すれば手に職つけられそうだから」
手に職をつけたいからという理由でエンジニアを目指すのが悪いわけではありません。ただ、「中途でキャリアチェンジして技術職で手に職をつける」には、並大抵ではない学習が必要です。
しかもエンジニアは、ちょっと勉強して一つの技術を覚えたら一生安泰な職業ではなありません(どんな分野でもそんな職業はないと思いますが…)。
むしろプログラミング言語やフレームワークなどのアップデートや新しいツールのリリースなどが常にあるので、自分の中の知識も常に更新していく必要があります。
だから、企業側もそれができそうな人、技術に興味を持っている人、「これからどんどん学んで身につけていくぞ!」という気概が見える人を採用したいと思っています。
エンジニアの仕事の難しさを理解していない人や、大した勉強もせずに「人手不足だしエンジニアになりさえすれば一生食べていけるんでしょ」みたいな考えの人は、いくら人手不足でも歓迎されません。
エンジニアになって何がしたいのか
企業側は、未経験者に対して「入社したら仕事をちゃんと続けてくれるだろうか?」「思っていたのと違ったとか言ってすぐに辞めたりしないよね?」といったことを考えています。
未経験者を採用すると、どうしても教育のコストがかかります。だから企業側も「すぐに辞めてしまいそうな気配がある人」はできるだけ避けて、「ちゃんとエンジニアとして一人前に育って活躍してくれそうな人」を採用したいと考えています。
面接で「自分はすぐ辞めます!」と言ってしまう人はいないでしょうけど、「特にどんな仕事がしたいとかはないです」といった感じだと、「なんでエンジニア求人に応募してきたんだろう」「エンジニアの仕事内容を理解しているのかな(いないだろうな…)」と思われてしまいます。
長期的なキャリアプランまで考えられていなくてもよいので、少なくとも応募先の事業内容や仕事内容、使っている技術などを調べた上で、「こんな仕事をして、このスキルを伸ばせたらいいな」みたいなイメージをしておくとよいでしょう。
まとめ
まとめると、未経験者がエンジニア求人の面接で見られているのは
- なぜエンジニアになろうと思ったのか、どんなエンジニアになりたいのか
です。
これが伝わらずに落選となってしまうのはもったいないですから、まずは
- 自分がエンジニアを目指すモチベーションがどこにあるのか
- プログラミングのどんなところが楽しいと感じるのか
- エンジニアになったらどんな仕事がしたいか
といったところから考えてみましょう。
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