ChatGPTの有料プランChatGPT Plusは、より優秀な大規模言語モデルであるGPT-4を使えたり、最近では画像生成もできるようになって、個人的には価格以上のメリットを得られていると感じています。
とはいえ月額20ドルのサブスクが割高だと感じるのも理解できますし、無料プランで利用できるGPT-3.5が大規模言語モデルとして優秀ではない、ということでもないんですよね。
今回は、GPT-3.5とGPT-4の両方を普段から使い分けている僕なりに、GPT-3.5モードでもChatGPTを便利に使える事例を紹介します。
【目次】
意外なアイデアをもらう
以前、ChatGPTを使って歌詞を書いてみたことがあり、その時にGPT-3.5とGPT-4でどのような違いがあるか比較してみました。
GPT-4は文字数を揃えてくれたり、韻を意識してくれたりと、かなり優秀だったんですが、何度やっても面白味のある歌詞が書けませんでした。
一方、GPT-3.5で歌詞を書くと、文字数はバラバラだし韻は踏めないし、とにかく言うことを聞いてくれないんですが、ユニークな言葉をどんどん生み出してくれたんです。
他にも、ブランド名を考えたい際にGPT-3.5とGPT-4とでひたすらピックアップしていったんですが、この時もGPT-3.5の方が人間では思い付かないような変化球のアイデアをくれました。
どちらが優れているというよりはケースバイケースで使い分けたいですが、意外なアイデアがほしい場合にはGPT-3.5とブレストするのがオススメです。
修正する前提で文章を書いてもらう
ChatGPTに文章を書いてもらう場合、GPT-3.5よりGPT-4の方がていねいかつ間違いが少ないことが多いです。
ただし、ChatGPTに書いてもらった文章をそのまま使うことにちゅうちょする人も多いでしょうし、文章を見返したり修正したりすることは、少なくとも個人的には必須だと思っています。
最終的に手を加えるのであれば、ChatGPTに生成してもらう文章の完成度は高くなくても良いので、GPT-3.5で文章を書くのもオススメです。
生成された文章を確認・修正して、さらにChatGPTにブラッシュアップしてもらっても良いと思います。
仕事のスイッチを入れる
「なんでもいいからとりあえず5分やってみる」というタスク管理の手法があります。
優先順位や重要度などを考えてから仕事に着手するよりも、まず始めてしまうことが重要っていうことなんですよね。
仕事を始めるのが億劫な時、まずChatGPTに話しかけるとすぐに返事をくれます。上司・同僚・友人・家族など、誰よりも返事が早いです。
その時の回答の精度はどうでもよくて、ChatGPTに話しかけてその返事が来るという一連の流れで仕事のスイッチを入れることが目的です。
このような使い方であれば、回答の精度が高いGPT-4よりも、回答が早いGPT-3.5の方が向いています。
GPT-3.5を使い倒してからステップアップするのがオススメ
今回紹介した使い方は、僕なりのGPT-3.5活用事例でしかありませんが、ChatGPTはアイデア次第でさらにいろいろな使い方ができるツールです。
最後に紹介した「仕事のスイッチを入れる」方法なんて、正直ChatGPTじゃなくてもいいような使い方ですが、「ChatGPTを使いこなしたい!」と肩肘張らずに、こんなラフな使い方でもいいんじゃないかという提案であえて挙げてみました。実際にこの方法が僕の仕事に良い影響を与えていますしね。
興味を持たれた方はまず無料プランでGPT-3.5を使い倒してみてください。そしてGPT-3.5の利用を通じてChatGPTの可能性を感じたところで課金してみてください。ChatGPTが肌に馴染んだ方であれば、世界が広がる感覚を味わえると思います。
(文:大谷大)
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