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ChatGPT、Webディレクターはどうやって仕事に使っているか

私は仕事でもプライベートでも、よくChatGPTを使っています。しかし世間的には「まだ使ったことがない」あるいは「使ったことはあるけど、日常的に使うことはない」という人のほうが一般的なようです。

最近読んだ記事では、以下のように記述されていました。

多くのアンケートでは、「なぜChatGPTを使わないのか?」という質問に対し、「使いどころがわからない」という回答が多数を占めますが、これは、「使い方がわからないから使えない」のではなく、「使えるところがあまりない」というのが正しい捉え方になります。

参考:ChatGPTを社内に配ってもあまり使われない本当の理由 #ChatGPT - Qiita

たしかに私も、ChatGPTを触りはじめの頃はGoogle検索との違いが何かもよくわかっておらず、これの何がどうして便利で役立つのか、理解するのに時間がかかりました。

活用できるようになったのは、ひとえに「使い続けたから」でしょう。わからないなりに何度も何度も使うことで、徐々に「なんとなく、こんな感じで使うのがよさそう」というのを肌で感じられるようになっていきました。

そこで今回は、私なりに「こういうイメージで使ったら、仕事でも上手に活用できると思います」というのをお伝えしようと思います。

【目次】

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正解を求めない・事実確認ができる使い方

まず真っ先に思い浮かぶものは「わからないことを教えてもらう」という使い方でしょう。私もよく、自分の知らないことを教えてもらおうと、ChatGPTに問いかけることがあります。

しかしこのときに注意するべきポイントがあります。それは「正解を求めてはいけない」ということ。

ChatGPTは全知全能なツールではありません。わからないことを、さも「自分は熟練者です」といった顔をして回答したりしますが、間違っていることもあります。

また、最新の情報も知りません。無料で使えるChatGPT 3.5では2022年1月時点までの情報でしか判断ができません。

したがってChatGPTに何かを教えてもらうときは、以下の点を考慮しておかなければなりません。

  • 自分で事実確認ができるもの
  • 情報の鮮度にあまり影響がないもの

特に「事実確認ができるかどうか」は非常に重要です。もしChatGPTから提供された情報が間違っていたとしても、それを自分で確認できるのなら大きな問題にはなりにくいです。

これらの注意点を考慮すると、活躍できる用途として「プログラム」が挙げられます。もっと日常的な業務にフォーカスをするなら、私はよくExcelの関数を調べたいときに使います。

最近使用した例は以下のようなものです。自分が今おかれている状況や悩みを、なるべく具体的に記述します。すると「こういう関数が使えますよ」と提案してくれます。

この方法があっているかどうかは、実際に関数を入力してみれば確認できます。

このように「今の自分の状況に応じて最適な答えを提案してくれる」というのが、Google検索にないChatGPTならではの強みですね。

Google検索では、なんの関数を使うべきかを知っていないと調べられません。「SUMIFSの使い方」を調べることはできますが、「大量の売上データの中から、特定の商品の売上合計を算出したい」という悩みに対しては答えてくれませんので。

よき理解者として思考の練度を上げる

実は私のChatGPTの使い方として最も多いのは、上記のような「質問」ではなく「会話」です。

ChatGPTの大きな特徴は、コンテキストを読み取ること。物事の背景や原因をインプットして、それを考慮して提案をしてくれます。したがって、自分ひとりでは考えが及ばないことも、一緒になって考えてもらえます。
私はよく「壁当て」のような感覚で使っています。自分だけでもんもんと考えていてもアイデアが浮かばないとき、友人に相談するような感覚で「なにかいいアイデアはないだろうか」と話しかけるのです。

たとえば先日は、クライアントへの提案内容を一緒に考えてもらいました。

Webサイトのリニューアルなのですが、自分があまり知らない業界であったため、リニューアルのコンセプトや方向性を決めきれずにいました。そこでChatGPTに、今回のプロジェクトの要件や課題などを素直に伝えて、そこから考えられるユーザー・ペルソナ・キャッチコピーなどを一緒に考えてもらったのです。

まずは要件を伝えます。どういうクライアントで、どのような課題があって、達成したいゴールは何で、どういう制約があるか。後輩にプロジェクトの説明をするかのように、その概要を伝えます。

前提となる背景や状況をインプットしたら、一緒に考えたい話題を展開します。一問一答では完結しないので、何度もキャッチボールを重ねます。

「どういうユーザー像が考えられるか?」
「そこからペルソナを作ってほしい」
「そのペルソナは、休日はどうやって過ごすと考えられるか」
「そのペルソナが、今回のサービスを知る切っ掛けには、どのようなものが考えられるか?」

こういう会話を何度も重ねることで、私自身の思考を膨らませたり、整理できます。過去の例では、こうした会話を続けたことにより具体的な「ペルソナの行動シナリオ」を作成できました。

さいごに

このように「正解」ではなく「アイデア」を期待するのが、ChatGPTの使い方として最適だと考えています。

全知全能の神に答えを求めるのではなく、あくまで自分と同じ人間と接するような感覚がちょうどいいでしょう。自分の状況をよく理解してくれる友人に相談するようなイメージを持つと、ChatGPTの具体的な使い方が見えてくるのだと思います。

(文:ばんか(bamka))





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