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仕事がデキる人/デキない人、決定的な差


<この記事の著者>
ばんか(bamka) - Tech Team Journal

Web制作会社の会社員(Webディレクター)として働きつつ、個人でブログ/メディアライターとしても活動するパラレルワーカー。
ChatGPT等AIを公私で駆使し、ITツール・ガジェットを用いて人々の生活をより豊かにするための活用術を提供するブログも運営。


仕事を上手に進められる人の条件はいろいろあると思います。しかし中でも最重要だと思われるのが「スタートダッシュで60%の完成品を作れる力」だと思います。

これは「スキル」というほど特別なものではなく、誰でも簡単にできる心構えの話。意識を変えるだけで、誰でも実行可能になります。


【目次】

最速で全体像を作る力

最速で全体像を作る力とは、仕事の初めに一気に全体像を描き出し、粗削りでも構わないのでさっさと作り上げてしまう力です。

この話自体は珍しくないかもしれません。仕事の経験があれば、その過程のどこかで一度くらいは耳にしたことがあるかも。

ですが実際にそれを実践しようと思うと、意外と難しいのです。
頭ではさっさと取り掛かってしまったほうがいいとわかっているのに、他の優先すべきタスクに追われてしまったり、何から手を付けるべきか考えるのが大変だからと後回しにしたり。

そうやって先延ばしにした結果、期日のギリギリになって着手しはじめてしまう。その後、なんとか期日に間に合わせたものの、想定していなかった修正が必要になって、期日を過ぎた後も亡霊のようにタスクが残り続けてしまう。

恥ずかしながら、そんな失敗は一度や二度ではなかったです。

ですが、仕事を経験すればするほど、このスキルがいかに重要なのかを身に沁みて理解していきました。
全体の構成や流れを把握し、細かい部分は後から調整していくという方法。この力を身に付けることで、その後の工程に対して柔軟に対応できるようになり、仕事の効率が大幅に向上していきます。


この記事は、ITエンジニア向け国内最大の転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」を運営するpaiza株式会社がお届けしています。
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なぜ不完全でも最速で仕上げるべきなのか

1.どんな仕事もやり直しになる

一回で完璧なものを作り上げるのは、ほぼ不可能です。

どんなに優れたデザイナーやエンジニアでも、作ったクリエイティブに修正は入ります。Webディレクターだって、プロジェクト発足当初に作った計画が、最後に振り返ってみればほとんど原型がなくなっていたりします。

自分のスキルや能力が不完全だから修正が発生するのではありません。そういう側面もあるかもしれませんが、そう単純でもないのです。

環境・関係者・時間経過など、さまざまな要因で物事は常に変化をするため、やり直しは必ず発生するもの。そういうものだと諦めてしまうのが大切です。

2.自分一人で仕事をすることは少ない

自分一人で仕事が完結するのであれば、一発で100%の完成品を作れます。たとえば私はブログを書いていますが、これは私が書いて、承認し、公開しているので、自分の裁量のみで完結できます。

しかし多くの仕事は一人で完結しません。身近なところならチームメンバーやリーダー。そういった関係者の承認が必要です。クライアントワークであれば、もちろんクライアントの担当者がいて、その担当者にも承認を通すべき上の人間がいるでしょう。

関係する人が多くなればなるほど、全ての人が一発で納得できる成果物を用意するのは難しくなります。

3.ハシゴの掛け違いを防ぐため

実際に仕上げてみたら「うーん…そういうことじゃなかったんだよね」となるケースがあります。

「掛けたハシゴの行き先が、目指していた先と違う」という事実が後からわかると、期日に間に合わせるのが難しくなります。

「こういう理解であっていますよね?」と早めに同意を得るのは非常に大切です。

4.タスクの総量はやってみないとわからない

「1日頑張ればいけるかな」と思っていたのに、実際に進めてみたら全然終わらなさそうだった。あるいは途中で、自分以外の人の協力がないと進められないことに気づいた。

こういった気付きは、実際に手を動かしてみないとわからない場合が非常に多いのです。ですので、頭の中だけでわかった気にならず、早め早めに手を動かすのが大切です。

5.最初が一番モチベーション高い

モチベーションも理解度も、最初が一番高いのです。時間が経つにつれて、やる気はどんどん落ちていきますし、記憶も曖昧になっていきます。

スタートダッシュを決められないと、あとからパフォーマンスに持ち直すのに大きな労力が必要になってしまいます。

スタートダッシュをするときに気を付けているポイント

次に、スタートダッシュで60%の完成品を作るために私が気を付けているポイントについてお話しします。

1.全体像を作るのが先で、詳細は後

たとえばプレゼン資料を作るとき、1p目から順番に仕上げていくと時間が掛かります。何ページまで作れば良いのかもわからないまま、闇雲に手を動かしても効率は上がりません。

たとえば文章を作るとき、大切なのは構成です。ストーリーと言い換えてもいいです。伝えたいメッセージを効果的に届けるために、どういう順序で語るべきかを、最初に考えます。

100を目指すとき、大事なのはまず100を作ること。1から順番に100を目指すのではなく、まずは100を作り、そこから徐々に質を上げていくイメージ。これを大切にしています。

本を読むとき、最初の1p目から順番に読む必要がないのと同じように、1から順番に進める必要はないのです。

2.完成させられなくてもいいから2時間全力を注ぐ

スタートダッシュを決めたら、最後まで走りきってしまうのが理想です。完成させるまで、その他のタスクには目もくれず、集中できるのが最善です。

ですが他にも終わらせなければならないタスクもありますので、そればかりに "かまけている" わけにはいきません。

そういうときは時間で区切ります。2時間程度のまとまった時間を確保し、その時間はマルチタスクを行わない。1点だけに集中するようにします。

2時間も集中できれば、終わらせるまでに必要な工程や時間、予想されるリスクなどが見えてきます。

3.「わからないがわからない」ときはChatGPTと相談

スタートダッシュが難しく感じる要因の一つには「初めての経験で、何をどう進めていいのかわからず、立ち止まってしまう」という精神的なハードルがあります。

これを解消するのに、ChatGPTは非常に効果的です。

仕事のゴールや目的、自分の理解している内容をインプット。そして、そのゴールに到達するために必要なステップは何かと質問します。未知の領域であっても、ChatGPTとの対話を繰り返すと、自分の進むべき道筋が見えてきます。

以下の記事では具体的なプロンプトの例なども挙げられていますので、合わせて参考にしてみてください。

参考:新人ディレクター向け「何がわからないかがわからない」を突破するAI独学法


さいごに

「頑張れば2日間で終わるだろうから、締切前の前々日から着手すればいいや」
この考え方からは早々に脱却しなければなりませんでした。若いときの自分に伝えてあげられたら良かったと思います。

今でも「自分が頑張ればなんとかなる!」と考えることはありますし、そうせざるを得ない場合も少なくありません。
ですが、理想は常に意識していて、スタートダッシュを目指すように心がけています。

(文:ばんか(bamka))


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