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こんにちは、谷口です。
ITエンジニアを募集している採用担当者の皆さん、転職サイトに求人票を掲載しただけで、仕事が終わったと思っていませんか?
貴社がApple社やGoogle社でもない限り、それは間違いです。求人票を公開しただけで、優秀なエンジニアたちから応募が殺到するのであれば、採用担当者は誰も苦労しませんよね。
現在、paizaだけでも求人票の掲載数は1800件以上に上ります。転職市場全体では相当な数の求人票が公開されています。
そんな中で、一部の有名企業でもない限り、求人票を公開しただけでは、それをエンジニアたちに目にとめてもらうことすら難しいというのはわかりますよね。
では、優秀なエンジニアたちに求人票を見つけてもらい、応募してもらうにはどうすればよいのか。今回はこのテーマについてお話ししていきます。求人票を公開しただけで応募が殺到している企業の方は、読まなくて大丈夫です。
■求人票公開しただけでは応募が来ない理由
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せっかく求人票を作って公開したのに、あまり応募が来なくて採用が進まないのはなぜか、という理由からお話ししていきます。
先ほども言いましたが、そもそも応募者は貴社の存在も求人募集していることも知りません。
加えて、転職サイトなどを眺めているエンジニアの中には「すぐに転職したい!」とか「○ヶ月以内に転職先を決めたい!」という人ももちろんいますが、それよりも「今すぐとか、いつまでに転職したいとかいうわけではない」「気になる企業があれば応募を考えるかも」といった人の方が多いのです。
こうした「すぐに転職したいわけではない」人たちの大半は、転職の意志が固まっている人に比べて、そこまでしっかり求人票を検索したり読み込んだりしているわけではありません。彼らに求人票を見つけてもらうのは、相当に難しいのです。
では、そんなエンジニアの方々に求人票を見てもらうために、採用担当者として何をすべきなのでしょうか。
■求人票を見てもらう初めの一歩としての「スカウト」
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求人票の存在を知ってもらうためには、応募者個人へ直接アピールできるスカウトを送ることが非常に重要です。
paizaでも、スカウト配信者をピックアップするお手伝いや、スカウトメールの配信、求人票の気になるボタンを押してくれた方へのプラチナスカウトサービスなどを無料で提供しておりますし(※詳細はこちら)、最近ではほとんどの転職サービスが、企業側から応募者個人に対してスカウトメールが送れるサービスを実施しているかと思います。
paizaでは、実に求人応募の約7割が、スカウト経由となっています。応募者を増やすために、スカウトは必須といってもいいでしょう。
このお話をすると「な~んだスカウトすれば応募は増えるんですね!スカウトします!」といった反応をされる企業の方も多いです。ただ、ここで注意してもらいたいのは「スカウトを送れば必ず応募が来るわけではない」ということです。
では、応募者に「この企業の求人票、見てみようかな」と思ってもらえるスカウトを送るには、どうすればよいのでしょうか。
これまでpaizaで見てきた、応募が多いスカウトメールと応募が全然増えないスカウトメールの傾向からお話ししていきます。
◆求人票までたどり着いてもらえるスカウトメールとは
◇応募者の知りたい情報がしっかり書かれている
スカウトメールを通じて求人票までたどり着いてもらえるか、大きく左右するのがメールの中身です。
少なくとも受け取った人に「へえ、こんな企業がこんな求人募集してるんだ、見てみようかな」と思ってもらえなければ意味がないわけですから、「とりあえず何か書いて送ればいい」というものではありませんよね。
長々と会社説明や製品説明が書かれていたり、その割に募集職種や仕事内容についての説明が少なかったりするスカウトメールは、大量に送ったところであまり反応がありません。
なぜかというと、その企業で働く具体的なイメージがまったく湧かないからです。
これは求人票にも言えますが、スカウトメールには、エンジニアが応募前に知りたい情報、その企業で働くイメージがしやすくなる情報を明記しておく必要があります。
反応が多いスカウトメールは、会社説明・説明は概要にとどめた上で
- 今回募集しているポジションにつくと、どんな仕事をすることになるのか
- 開発チームはどんな環境で、どんな働き方ができるのか
- 入社後はどんなキャリアパスが用意されているのか
などといった、応募者が知りたい情報が要約して書かれているものが多いです。
繰り返しになりますが、その企業で働くイメージがわかない内容がどれだけ詳細に書いてあっても、興味は持ってもらえません。
◇「なぜ自分に送ってきたの?」と思わせない
スカウトメールを送るに当たって、その送信相手はどんな人を想定していますか?
極端な例を挙げると、「今まで10年間Javaで開発をしてきた、転職先もJavaが使える企業がいい」と考えている人に「Rubyエンジニアを募集しています!」というスカウトが来たら、「なぜ自分に送ってきたの?」と思いますよね。
「なぜ自分に?」と思われてしまうと、「誰彼構わずスカウト送ってるんだろうな」「誰でもいいからとりあえず採用したいんだろうな」と不信感も抱かれかねません。
送る相手はどんな条件で絞るのか、必須要件は何なのかは、スカウトを送る前に明らかにしておいてください。
ただ、これも求人票と同じですが、応募条件は厳しすぎるのも問題で、スカウトを送れる相手が極端に減ってしまいますし、応募できる人も少なくなってしまいますよね。
たくさんの人にスカウトを送っているけど反応がない、もしくはスカウト条件に当てはまる人がほとんど見つからないような場合は、そもそも、求人票作成の時点で必須要件を明確にできていない可能性があります。
求人票の文面や募集条件の設定に不安が残る方は、この記事で求人票の作り方についてもお話ししていますので、ごらんください。
paiza.hatenablog.com
■まとめ
スカウトと言っても、企業だけが選ぶ立場にいるのではありません。エンジニアも厳しい目で企業を選考しています。
そんな中で、スカウトは企業から優秀なエンジニアの方々へ直接アピールできる貴重な機会です。受け取ったエンジニアは、アピールを受けた企業を選考した上で、応募するか否かを判断しています。
どうしたらエンジニアの選考を通過できるか、エンジニアへアピールできるポイントはどこなのかを考えてスカウトを送ること、またスカウトで興味を持ってくれた人が確実に応募してくれるように、求人票の内容もブラッシュアップしておくことが重要なのだと思います。
とは言え、大勢のユーザーからスカウトする人をピックアップしたり、スカウトメールの文面を考えたりするのは大変ですよね。
paizaでは、求人票の内容から、条件の合う方をピックアップするお手伝いをしております。
また、求人票の気になるボタンを押してくれたユーザーに対しては、個別に「プラチナスカウト」を送ることが可能です。プラチナスカウトを送れるのは、気になるボタンを押してくれたユーザーだけになりますから、お互いが関心を持っている状態でのスカウトとなり、普通のスカウトに比べて求人応募率が約30倍となっております。
paizaの場合、まず通常スカウト送って求人票を見ていただき、その中で気になるボタンを押してくれた方へさらにプラチナスカウトを送ることで、求人応募への確度を高めていくことができます。
paizaでは、他にもエンジニア向けの求人票の書き方や、採用選考の進め方についてもサポートをしております。
「求人票の書き方ってこれでいいの?」「スカウトメールの書き方がわからない」「応募が少なくて困っている」「こんなスキルのある人を採用したいんだけど、どうすればいいの?」などといったご相談もお受けしております。
上記のスカウトサービスや採用のサポートは全て無料でご利用いただけますので、ご興味のある採用担当者の方はぜひこちらからお問い合わせください。(※既にpaizaとご契約いただいております企業様は、直接担当者へご連絡ください)
paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。
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また、paiza転職をご利用いただいている企業の人事担当や、paiza転職を使って転職を成功した方々へのインタビューもございます。こちらもぜひチェックしてみてください。
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