paiza開発日誌

IT/Webエンジニア向け総合求人・学習サービス「paiza」(https://paiza.jp ギノ株式会社)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

文系学生から新卒でエンジニアになって2年8ヶ月で辞めた話をします

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Photo by Jason Scragz
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。元ITエンジニアです。

もとは文系学部出身で、プログラミングのプの字も知らないところからエンジニアになりました。新卒で入った会社は、2年8ヶ月で辞めました。

現在は、開発者としてではありませんがIT業界に戻ってきて、paizaでエンジニアの転職・就職やプログラミング学習にかかわる仕事をしています。

一応エンジニアになった経験も、エンジニアを辞めた経験もあるわけなので、なりたい人の気持ちも、辞めたい人の気持ちも、わかる気がする…。

というわけで、今回は当時の「なぜエンジニアになったか」「エンジニア時代どんな感じだったか」「なぜエンジニアを辞めたのか」の経緯を書いてみます。エンジニアを目指している人や、辞めたい人、迷っている人などの参考になる点があれば幸いです。

(受託開発で社外秘の案件が多かったため、詳しく書けない話もありますが…)

1.就活生時代

文系からエンジニアになった人は、一生のうち10億回ぐらいは「なんでエンジニアになったの?」と聞かれると思います。これ、私の場合は「それしか内定が出なかったから」でしかありません。

就活生時代の私は、やりたい仕事は不明瞭で軸がぶれぶれ、部活やサークルもやってなかったから特に実績はなく、おまけにしゃべりが苦手で面接は一次すら滅多に突破できない、典型的な劣等生でした。

そんなある日、大学の掲示板でさんぜんと輝く「文系・未経験でも研修するから大丈夫!僕と契約してシステムエンジニアになってよ!」という求人票を見つけたんですね。

素直な私は「そんな仕事があるんか」と何社かのIT企業に応募し、面接を受け、すぐに3、4社から内定をもらいました。もう自分はこの仕事に就くために生まれてきたに違いないってなもんです。

いくつかの内定先から、私は東京と名古屋で受託開発の下請けをやっている企業の内定を承諾しました。

選んだ基準は、名古屋支社に配属してもらえる(名古屋の大学に通っていたので)、根拠はないけどあまり小さい会社だとなんか心配な気がする(選んだ会社は社員300人程度でした)、一次面接に遅刻しても内定くれたのが好印象だった…という程度でした。内定ないやつが面接に遅刻するな。

承諾後に話した人事担当者「まあ最初は3カ月新人研修があってそこで勉強できるけど、入社までにプログラミングの勉強したり本読んだりしとくといいですよ」
私「はい、絶対勉強しておきます!!!!」

素直な私はそこから一秒も勉強せずに入社日を迎えました。

2.新人研修時代

研修開始直後の私「同期60人もいる!研修も学校の延長みたいで楽しい!キャッキャ」

そのうち10人以上が一年もたずに辞めていくことを、そのときの私はまだ知る由もありませんでした。

研修中盤の私「ウーン…プログラミングってわけわからん…わけわからんから楽しくない…楽しくないから勉強もしたくない…」(研修が終わると毎日酒を飲んでいました)

このときのお気持ち、詳しくはこちらの記事に書いています。
paiza.hatenablog.com

研修を終えた私「とりあえずC言語とC++で基本文法レベルは書けるようになったと思うけど、それ以外のITやPCやプログラミングに関する知識は習ってないから全然ないんだよな…これで大丈夫なのかしら?」

全然大丈夫じゃないことを、そのときの私はまだ知る由もありませんでした。

3.初の社内開発プロジェクト

名古屋支社に配属予定だったのですが、なぜか私は東京本社で、常に炎上していることでおなじみの長期プロジェクトに配属されました。

そこからすぐに私は新人エンジニアによくある「何をしたらよいかわからない・何を聞けばよいかわからない・何がわからないのかもわからない」役満に突入します。

メンター的な先輩社員もおらず、退社時間が0時を越える日もありました。この時期はたぶん同期でトップクラスの残業代をもらっていたのですが、順調に心身を病み、ある日なぜか顔面だけに壮絶なじんましんが出て倒れました。

正直言ってこの時期どんな仕事をしていたのか、あまり記憶がありません。おそらく脳が自分を守ろうとして記憶を消しているのだと思います。ありがとう、いい脳です。

むしろ自分よりも、PMから「お前、これが理解できないってことはif文を理解できてないってことだよ…」と言われていた先輩とか、隣の別プロジェクトで業務を放置して帰ろうとしていた同期がそこの屈強なPLに捕まって詰められていたことをよく覚えています。(その同期は後日辞めていった)

4.初の客先常駐プロジェクト

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常駐先の近くにあったファンシーショップでswimmerのファンシーグッズを買いまくることだけが楽しみだった

前のプロジェクトがいったん締まったことで、私は名古屋に戻され、新規の客先常駐プロジェクトに配属となりました。

社外秘の案件でカメラ付き携帯が持ち込めず、みんな自費でカメラなし携帯に機種変していました。時は大写メール時代だったので、人権を奪われたような気持ちです。

私は詳細設計書作りから担当していたのですが、この頃になると、自分が何をやるべきなのか、何がわからないのかが以前よりは明確でした。一緒に常駐していた女性の先輩がかなり面倒をみてくれたのもあって、最初のプロジェクトよりはだいぶまともに仕事できていたと思います。ほぼ毎日終電退社という点に関してはあまり変わりありませんでしたが…。

また、このとき常駐先に自社の人間は4人しかおらず、徐々に「めっちゃ肩身狭いな…エンジニアってこんな仕事が普通なのか…?」と疑念を抱くようになりました。

忙しいプロジェクトだったので途中から自社と契約したフリーランスエンジニアの人が助っ人で来てくれたのですが、毎日終電帰りなことが奥さんの反発を食らったらしく、すぐに来なくなってしまいました。今でも何だったんだろうあの人…と思っています。ちなみに、その後の人員補充はありませんでした。

こんな日々がずっと続くのだろうか…?と思っていた矢先、お客さんの予算の都合か、このプロジェクトは実装までいかず、詳細設計を終えた段階で終了してしまいました。私が作った設計書はなんだったのか。(その後、このプロジェクトが再開したという話を聞くことはありませんでした)

放り出された私は、常に炎上していることでおなじみの長期大型プロジェクトに配属されそうになりますが、それを気の毒に思ったあるPLが、次のプロジェクトに引き抜いてくれました。

5.二度目の客先常駐プロジェクト

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周りもみんな使ってたauのカメラなしW44KⅡ、ささやかなおしゃれ心でラインストーンを貼っていたら客先のギャルに「カメラなし携帯デコってる人初めて見たwww」と言われた

カメラつき携帯NGは変わらずだったけど、都心の美しくて広くて社食とコンビニがあるオフィス、炎上とは無縁のほどよい仕事量、加えてPLはお客さんとかなり良好な関係を築いており、「こんな常駐案件もあるのか…」と衝撃を受けました。

しかし、私を引き抜いてくれたそのPLは一ヶ月ほどで辞めていきました。いや辞めるんかいな。「いい人から辞めていく」という学びを得ました。

業務的には設計から実装、リリースまで一通りやっていましたが、時間的な余裕があったのでこの時期に勉強して基本情報を取得します。

そんな常駐業務は一年ほど続き、「ハァ〜ずっとここにいたい」と思っていたところに、かの忌まわしきリーマンショックがブチ起こりました(年齢がばれますね)。

これで下請けがどんな影響を受けるかというと、見事にあらゆるプロジェクトが突如終了になってしまったんですね。もちろん私も例外ではありません。

お客さんとも協力会社の人たちともかなり仲良くなっていたので、「きっと偉くなって、私を連れ戻してね…」と固い約束を交わしましたが、彼らと二度と会うことはありませんでした。

6.社内待機

私だけでなく、常駐案件が爆散してしまった多くの死屍累々が社内待機となりました。

全社的に受注は激減、社員の給与やボーナスにもダイレクトアタックです。明確なリストラがなかっただけまだましな会社だったのか?という気もしますが、多くの社員が「ここにいる意味ねぇ〜!!」と嘆いていました。

待機と言っても名古屋にいながら東京本社のプロジェクトを手伝うことになったり(名古屋側に概要わかってる人がいないから全然進まない)、使った経験のない言語の研修資料を作れと命じられたりして(全然進まないし何が正しいのかよくわからない)、順調に病んでいきました。

そこでようやく「こういう会社って…お客さんの都合とか案件ガチャのリスクが高杉やな…」と気付きました。気付くのが遅い。

さらに私の背中を押したのは、東京本社の手伝いタスクが遅れたときに、実作業は何もしていない課長が、再発防止振り返りMTGみたいなのを要請してきたことです。

もしかしたらそれ自体は普通なのかもしれませんが、私は「えっ…再発防止とは…?」という気持ちになりました。

あっちもこっちも炎上しているこの会社で、再発防止をする気がある人間なんているのか?そもそも偉い大人たちが全然再発を防止しないから若者たちが次々と疲弊していくのでは?てか再発防止をがんばらないといけないのは課長なのでは?

このあたりでお気持ちが限界に達し、そこからしばらくして退職を決めました。

なぜエンジニアを辞めることになったのか

就活生のころから成長していなかった当時の私はよく考えずに「もういや〜!!」という気持ちでエンジニアを辞めましたが、今になって振り返ると、辞めた要因はざっくり大きく2つに分けられます。

会社の体制が自分に合っていなかった

労働環境全般におけるいわゆる案件ガチャ要素が強すぎる点が、私には合っていなかったのだと思います。

入社してから「こんなはずじゃなかった」というのは、就職・転職ではつきものですね。

ただ、これは企業選びの段階で仕事内容についてきちんと調べたり、比較したりしていれば避けられていたかもしれないので、自分も悪かったなと思っています。

それでもプログラミング自体を楽しい・やり続けたいと思える適性がなかった

これは入門の仕方や最初の仕事が悪かったというのもありそうですが、私には結局エンジニアとしての適性がなかったのだと思います。

エンジニアになったものの、プログラミングが楽しくない…スムーズにできない…と悩んでいる人は意外といますよね。

今の時代はエンジニアになっておけば食いっぱぐれない、手に職つけられる、みたいな話を聞いて、どんな仕事かもよくわからずにエンジニアになりたがる人も少なくありません。もちろんそれ自体が悪いことではありませんが、適性がない人がエンジニアになり、仕事がうまくいかず思い悩んでしまうのは、不幸だと思います。

エンジニアの適性については、こちらの記事でも書いています。
paiza.hatenablog.com

最近はWeb上で手軽にプログラミングを学べるサービスなども増えてきたので、まずはそこで触れてみて、自分がプログラミングに向いているかどうかを試してみるのがよいと思います。私も就活生の時代にそんなサービスがあったらよかったなぁ…とは思います。

…しかしそれはそれで、先にプログラミングに触れていたらエンジニアになろうとはしていなかっただろうな、そしたら就職すらできていなかったかもしれないし、少なくともpaiza(ギノ)に入ることはなかっただろうから、結果的にエンジニアになってよかったんだと思います。

それは結果論で運がよかっただけでは…と思われるかもしれませんが、私のような計画性がなくちゃんとしていなくてもなんとかなってる人がpaiza(ギノ)には少なからずいます。
paiza.hatenablog.com

もちろんちゃんとした人もいます。いないと会社としてまずいので…。
paiza.hatenablog.com

まとめ

前述の通り、エンジニアは適性が結構わかれる仕事であり、また入社する企業によってできる仕事がかなり違うので、入る前に自分の適性を知り、企業情報を調べて入社先を選ぶのが重要です。

ただ、適性がなかったり、諦めたり、辞めたりすることになったとしても、それは当然ですが悪いことではありません。

かつての私みたいに、なんとなくエンジニアになったものの、プログラミングがあまり楽しくないし、勉強が続かない、辞めたい…と悩んでいる人も多いと思います。

エンジニアの転職・就職・学習を支援するpaizaを運営しているのにこんなこと言うのはなんなんですが、エンジニアを辞めて幸せになった人もたくさん知っています。それはそれで素晴らしいですよね。また、適性がないながらもやってきた経験も、その後の人生で無駄にはならないはずです。

ここまで読んでいただいた通り、私は昔から計画性に乏しく全然ちゃんとしていない人間なのですが、だからこそ「就活生とかプログラミング初心者はここでつまずくでしょ」みたいなことがわかって、それが今の仕事に生きています。これは学生の頃からちゃんとしていた人や就活やプログラミング学習がスムーズにいった人にはわからないはず…。多分…。ちゃんとするのが苦手でも、経験や特性を生かせる仕事があるもんだなあと思います。

仕事をするにあたって、みんなが置かれた場所で咲けるといいんですけど、咲けなかったとしても自分のせいではないし、咲く元気がなかったらとりあえず飯の種として最低限やっていくだけで十分なんだと思います、本当は。

でも少し元気が出たら、もっと自分が咲ける場所を探してみるのもいいもんです。

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