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本気で未経験からエンジニアを目指す人向け「転職前に知っておきたい適性・独学・年収の話」


こんにちは。倉内です。

GWが明け、本格的に転職活動を始めた方も多いかと思います。中にはIT業界へ転向し、エンジニアを目指しているという方もいらっしゃいますよね。

エンジニアは免許や国家資格が必要なわけではないので、なりたいと思ったらいつでも誰でも目指せる職業ではあります。

しかし、SNSなどでよく見かける「未経験からフルリモートの高年収フリーランスエンジニア」が簡単に実現できるとは言いがたいですし、「ITエンジニアにはなれたけど思い描いていたのと違う……」「やりたかった業務をやらせてもらえない」などギャップを感じる方がいるのも事実です。

今回は、昨今のIT業界の転職状況も踏まえつつ、特にエンジニアへの転職で気になっている方が多そうな、適性・独学・年収の3つのキーワードに関する疑問についてお伝えしていきます。

ITエンジニアの転職市場概況

コロナ禍において、大きなマイナス影響を受けにくかった業界のひとつがIT業界でした。一時的に採用を縮小した企業もありましたが、現在は回復していると言ってもよいでしょう。

dodaが発表している「職種別マーケットレポート(ITエンジニア)」を見てもいずれの職種も増加傾向にあります。たとえば、「Webサービス系プロジェクトマネジャー・エンジニアの求人動向」は以下のようになっています。


(出典)doda「職種別マーケットレポート(ITエンジニア)」(2022年3月発行)

ページにも「同職種の経験者は引く手あまたの傾向にあるため…」と記載されているおり、中途のエンジニア採用は売り手市場となっており、企業側があの手この手で自社に合ったエンジニアに選んでもらうとう構図になっています。

しかし、企業を対象にした採用課題についての調査では、「ITエンジニアの絶対数が不足しているのではなく、企業が求めるスキルを持つエンジニアが少ないことが、エンジニア採用を必要とする大きな理由」という結果が出ていました。以下の記事で詳しく取り上げています。

paiza.hatenablog.com

実務経験者でも企業が求める要件を満たしていない場合は、転職活動に苦戦する方もいます。もちろん経験者に求めるスキル・経験は未経験者より高いため当然ではありますが、こういった側面も知っておく必要があります。

未経験からエンジニアになった人の声

次に株式会社ポテパンが4月に実施した「「プログラミングスクールの失敗」に関する実態調査」の結果を見ていきましょう。調査対象は未経験からプログラミングスクールに通った経験のある方です。

まず、この記事を読んでくださっている方にはうれしい情報からお伝えします。

スクール卒業後の就職・転職活動を通じて、「エンジニア職」の内定を獲得したかを尋ねた質問では、「内定を獲得した」が78.9%に達した。

(出典)CodeZine 調査結果記事より

スクールで学び、エンジニアになった方が8割近くいるという結果になっています。さらにエンジニアとしての仕事内容の満足度は、「かなり満足している」が37.2%、「やや満足している」が44.2%と高い数値が出ています。


(出典)CodeZine 調査結果記事より

一方、満足していないと回答している方もいます。おもな理由には、「開発作業の少なさ」や「自分の興味あることを開発できる機会は少ない」「自分のトライしたい案件ができない」といったものがあるようです。

プログラミングスクールも多数ありますので、自分の希望にあっているか、カリキュラムはエンジニアを目指せるものになっているかなど、よく検討して選ぶことをおすすめします。

エンジニアを目指す方が抱く3つの疑問

ここからは冒頭でもお伝えした、適性・独学・年収に関する疑問に答えていこうと思います。

「エンジニア適性」を考えるべきか?

長い間言われてきたことですが、エンジニア*1の仕事は、適性の有無で生産性にかなりの差が出ます。これは書籍『ピープルウエア』などでも取り上げられています。

また、それ以前に向いていない人がなんとかしてエンジニアになったとしても、仕事を続けるのがつらい可能性があります。エンジニアになってからも新しい技術をキャッチアップし、学び続ける必要があるからです。

「エンジニアになりたい!」という気持ちはもちろん大切です。ただ、自分は向いているだろうか、エンジニアになって仕事を続けていけるだろうかを事前に考えておくほうがよいでしょう。

自分に適性があるかどうか測るのにいちばん手っ取り早いのは、実際にプログラミングをしてみることです。今はpaizaラーニングのように、事前に環境構築などなしでブラウザさえあればコードを書いて実行することができるサービスは多数あります。


ブラウザ上で動画学習をしながらコードが書ける(paizaラーニングより)

自分でプログラムを書いて動かしたときに楽しいと思えた、分からないところを調べながら作り上げていくのが達成感があったなど感じられた方はぜひそのまま突き進んでみてください。

もしあまり魅力を感じなかったり、興味を持てなかったりした方は原因を考えてみましょう。または、エンジニアといっても職種は多岐にわたっていますので、自分に合った職種が他にある可能性もあります。

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エンジニアの職種について(転職成功ガイドより)

独学だけでエンジニアになれるのか?

先に結論から言うと「なることはできる」が答えです。paizaが運営している未経験からエンジニアを目指す方向けのサービス(EN:TRY)でも多くの方がエンジニア転職を成功させています。

特に第二新卒と呼ばれるような若手であればポテンシャル採用*2も十分考えられます。と言っても「やる気があります!」だけでは選考通過は厳しいので、ある程度独学で基本を身に着けて、成果物をまとめたポートフォリオを準備しておくとよいでしょう。

動画講座のレッスン「ポートフォリオ制作」では、HTMLとBootstrapを使って、実際のポートフォリオページを作る方法が学べます。

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また、paizaラーニングではDjangoやLaravelなど、人気のWebフレームワークを使ってアプリ開発やWebサイト作成をおこなう講座も公開しています。

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昨今はオンライン学習サービスも充実していますが、書籍で学ぶのが向いている、講義形式で学ぶのが向いているといった方もいると思いますので、自分に適した勉強法を見つけましょう。

30代半ば以降ですと、独学と成果物を示すのは必須として、それプラス現職での経験をなんらかの形で生かせないと難度は高いと思います。(たとえば、現在医療業界で仕事をしていて、エンジニアとしての転職先にヘルステック企業を選ぶなど)

仕事を続けながらとなるとそれだけで大変ですし、期限とマイルストーンを決めて集中して取り組む必要があります。その場合は、スクールに通ったほうが効率がよいかもしれません。

エンジニアは年収が高いのか?

エンジニアといっても担当する領域や業界・業種で差はあるので一概には言えないものの、一般的にITエンジニアの年収は高い部類に入ると言えます。(参考:doda「平均年収ランキング」)

先日Forkwellから公開された「ITエンジニアの年収分布まとめ」も話題になりました。

pr.forkwell.com

専門職において実務経験の有無は転職の条件を大きく左右します。エンジニアであれば、当然実務経験があり、実際の開発業務で培ったスキルや経験が豊富な人材のほうが市場価値が高く、年収にも顕著に現れます。

ただ、上記の調査結果に書かれているとおり、「エンジニアは転職回数が増えることで給与が高くなる」ことが分かっています。これは業界的にも職種的にも転職に対して比較的ポジティブな考え方を持っている人が多いという特徴も関係しているでしょう。

たとえエンジニアになった直後の給与が低くても、経験を積み実力をつけることで十分上げていける可能性があると捉えることもできます。そのためにもまずはエンジニアとして実務経験が積める環境を手に入れることが何よりも優先事項となります。

堅実な未経験からのエンジニア転職

さきほど年収に触れましたが、dodaの調査結果では「技術系(IT/通信)」の平均年収は、438万円*3とありました。

あくまで平均値であるため上を見たらきりがありませんが、「エンジニアになったら簡単に1,000万円稼げる」などといった言葉が現実に即しているのかどうかは冷静に考えたほうがいいかもしれません。(もちろん実際成し遂げる方もいるとは思いますが)

未経験の分野への転職は、自分が一番かなえたい条件を定め、それを実現できそうな方法を選ぶ必要があります。もし「未経験からエンジニアになる」を一番かなえたいのであれば確度が高い方法を選んでみてください。

以下に重要な4つのポイントを挙げておきます。

  • 未経験者を募集しているエンジニア求人が掲載されている媒体、もしくは未経験者のエンジニア転職に強いエージェントを利用する
  • 成果物をまとめたポートフォリオをしっかり準備する
  • 第二新卒の場合はポテンシャルや意欲をアピール、中途の場合はこれまでの仕事経験を生かしたアピールをする
  • 理想的な環境はエンジニアになったあとステップアップで手に入れられる

さきほど少し紹介した「EN:TRY」は、paizaが運営する若手・未経験者向けのエンジニア転職サービスです。開発経験がない人・少ない人でも応募できる若手チャレンジ求人を中心に掲載しています。スキルチェック問題を解いて、スコアが一定基準を超えれば複数求人へ応募できます。

詳しくはこちら
“EN:TRY"

まずはpaizaがどんなサービスなのか知っておきたいという方は、「はじめてのpaizaご利用ガイド」をごらんいただければと思います。ガイドには転職活動に役立つ自己PRのコツや面接対策についての情報も公開しています。

まとめ

未経験からエンジニアを目指す方に向けて、転職市場や実際にエンジニアになった方の声、そしてよくある疑問について答えてきました。

未経験からプログラミング学習や転職活動を経て、挫折せず生き残ってエンジニアに転職した方はそれだけでやり遂げる力がありすごいと思います。

そして、ここまで「エンジニアになるためには」という視点でお話ししてきましたが、実際はエンジニアになってからが本番と言えます。実務では大変なことも多いかもしれませんが、さまざまな経験を積むことができます。さらにそこから経験を積んで、ステップアップしていきましょう!

paizaにはITエンジニア専門の転職サービス「paiza転職」もありますので、その際はぜひ思い出していただけるとうれしいです。

詳しくはこちら
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paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。

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そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。

スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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paizaのスキルチェック

*1:ここでは、開発系の業務に従事する職種を指すことにします。

*2:応募者の伸びしろを評価する採用方法で、新卒や第二新卒が対象となります。スキル・経験よりも熱意などを重視して採用可否を判断します。

*3:2020年9月~2021年8月の1年間にdodaエージェントサービスに登録した人の年収データに基づく。

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