こんにちは。倉内です。
新卒の就活に限らず、エンジニア経験者の転職でも自社サービス開発の企業は人気が高く、paizaでも求人が公開されたと思ったらすぐに募集終了というのも珍しくありません。
24卒の皆さんは基本的な就活対策はできている方が多いと思いますし、面接まで進んでいたり、中にはすでに内々定を得た方もいるでしょう。一方で「実は希望する自社サービス企業の選考になかなか通過できない」という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、ITエンジニアを目指す学生に特化した就活サービス「paiza新卒」で自身の希望に沿った企業へ就職した先輩方にインタビューをして見えてきた「共通しておこなっていた対策」についてお伝えします。
統計から見るIT業界:今も受託開発の存在感は強い
業界・企業研究をした方には今更かもしれませんが、本題に入る前に日本のIT業界の企業数や業種別の売上高などを少し見ておこうと思います。
総務省が定めた「日本標準産業分類」というものの中に「情報通信業」があり、さらに通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業の5つに分類されています。
分類について詳しくは以下も参考にしてみてください。
(参考:情報通信業 - Wikipedia)
いわゆる受託開発は、「情報サービス業」の中の「ソフトウェア業」に分類されます。ソフトウェア業には、組み込み開発やゲーム開発も含まれます。また、「インターネット附随サービス業」は、自社サービス開発の中でも特にWeb系と言われている会社が分類されていると理解するとよさそうです。
2022年3月29日に公表された「情報通信業基本調査結果」(2020年度実績)によりますと、調査対象企業数は「情報サービス業」が6,107社、「インターネット附随サービス業用」が1,484社と記されています。*1
「情報通信業」の売上高は以下のとおりです。
(出典)「2021年 情報通信業基本調査」(経済産業省)
さらに、「情報サービス業」の業種別売上高の構成比は以下のようになっています。
(出典)「2021年 情報通信業基本調査」(経済産業省)
「受託開発ソフトウェア業」が占める割合が大きく、存在感が強いですね。公共事業をはじめ規模の大きな案件が多いことも関係していると思います。
ちなみに次点で大きな割合を占めている「情報処理サービス業」は、「第三者・企業などからの委託によって各種計算処理の代行などをおこなう企業・サービス等」と定められています。
ここでは、企業数と売上高を経産省の統計から見てみましたが、業態による違いを知らないと比較もできません。もっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしていただければと思います。
自社サービス開発企業の選考対策
ここまでの説明で、なんとなく「自社サービスを作っている会社のほうが狭き門なのかも……」と察した方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん企業によってさまざまなので、入りやすい・入りにくいを業態だけで語ることはできません。ただ、企業数だけを見ても受託開発(SIer、SESを含む)よりは少なく、また新卒時点である程度スキルを求める企業が多いのは確かでしょう。
ここからは、そんな自社サービス開発の企業にpaiza経由で入社した先輩方がおこなっていた対策について、詳しくお伝えしていきます。
「ものづくり」への興味を行動に結びつける
自社サービスを開発している企業の特徴として、新卒採用でも総合職ではなくエンジニア職での採用がほとんどです。
情報系を専攻している必要はないのですが(実際paiza新卒でも文系学部からエンジニア職へ就職が決まっている方も多くいます)技術やものづくりに対してどのくらい興味があるかが問われます。
そして、興味があるで終わらず、実際行動しているかまで見られると思ってください。
もし「IT技術について調べたりプログラミングをやったりしたことはありませんが興味はあります!」留まりでは選考の通過は難しいでしょう。
エンジニアになりたいと考えている人の中には、「勉強という意識はなく、中学生のころから気づいたら自然に興味を持ってコードを書いたりアプリを作ったりしていた」という人たちがいるからです。
paizaラーニングでは、動画講座「Webアプリ開発入門編」シリーズを公開しています。まずは自分の手を動かして何かをつくる経験をしてみましょう!
「手を動かした」経験を語れるようにする
さきほど手を動かすことが大切だとお伝えしましたが、面接ではもう一歩踏み込んで「なぜそれをつくろうと思ったか」「どんな点を工夫したか」など背景やエピソードも聞かれます。
たとえば、アウトプット自体はそこまで完成度が高いものでなくとも、採用した言語や技術について語れる、さらに「このアプリで研究において○○の作業が便利になって、友人にも使ってもらった。そしてフィードバックを得て改善した」などが話せればなおよいでしょう。
面接では、実際につくったものを見せながら(もしくは事前にポートフォリオとして企業に提出して)手を動かして得た経験を話した方が多いようです。
動画講座のレッスン「ポートフォリオ制作」では、HTMLとBootstrapを使って、実際のポートフォリオページを作る方法が学べますので参考にしてみてください。
客観的にスキルを証明する
成果物を見せるだけでも十分証明にはなりますが、客観的な指標として証明するのはなかなか難しいものです。
また、面接となると緊張して自分のスキルを言葉で十分伝えられないという場合もあります。
そこでpaizaのスキルチェックでプログラミングスキルを測ることをおすすめしています。スキルチェックは、制限時間内に難易度別のプログラミング問題を解き、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できるサービスです。
paiza新卒の求人票には「通過ランク」が定められており、そのランク以上を取得しないと応募ができません。
問題は多数ありますので気軽にチャレンジしてみてください。(2月10日時点:550問公開中)
自社サービス開発の企業は「Bランク」を設定している事が多く、プログラミングが得意な方にとっては、より上のランクを取って幅広い求人に応募ができます。
また、エンジニアに向いているのか、もしくはエンジニアになろうかまだ迷っている方にとっても、問題に挑戦してみることで自身のプログラミング適性や好き・嫌いを知ることができます。
S・Aランクの問題に挑戦する際は、アルゴリズム力も問われます。動画講座「アルゴリズム入門編」や、練習問題を集めた「レベルアップ問題集」で鍛えてから挑戦するとよいでしょう。
スカウトを受け取って行動する
ランクを取得して求人に応募ができるとお伝えしましたが、paiza新卒ではCランク以上を取得すると企業からスカウトが届く可能性が高くなります。
スカウトにはプラチナスカウトやゴールデンスカウトといった特別なスカウトもあり、選考の通過率も通常の応募よりも高くなっています。paizaのスカウトメールの種類についてはこちらをごらんください。
自分の希望に沿ったスカウトを受け取るには、プロフィールで希望条件を忘れずに登録しておきましょう。
また、残念ながら選考に通過できなかった場合、paizaを通して企業から理由が伝えられることがあります。それを次の応募企業の選考で生かすことができたと言う方もいました。
基本的な面接対策は押さえておく
どれだけスキルチェックでランクを取ったり、成果物を用意していたりしても、基本的なことができていないともったいない落選をしてしまいます。
paizaではプロフィールの書き方、書類選考や面接対策などの基本的な対策をまとめたコンテンツも公開・配信していますのでご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
対策に役立つコンテンツ
エンジニアを目指して就職活動をする方向けに、選考で見られるポイントやしておくべき対策などをまとめています。
業界・企業研究、一次面接・二次面接と最終面接の違い、オンライン面接の注意点、NG事例を挙げての対策などさまざまな記事を公開しています。
paiza新卒では、エンジニア採用をおこなっている企業の採用担当者やエンジニアチームのリーダー、新入社員、そして就活成功体験談として内定者のインタビューなどを掲載中です。
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24卒の学生の皆さまには、時期に合わせた就活に関する情報はもちろん、Amazonギフトカードなどが当たるキャンペーンのお知らせもしています。
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エントリーは2月20日(月)までとなっておりますので、ITエンジニアを目指す学生の皆さまはぜひチェックしてみてください!
まとめ
ITエンジニアの中でも、自社サービスを目指す就活生の皆さまに、どういった対策をするとよいのかをお伝えしてきました。
一定のスキルレベル(もしくはポテンシャル)や個人での開発経験だけでなく、チーム開発をスムーズに進められるかどうかといった意味でのコミュニケーション能力、またカルチャーマッチもしっかりと見られるポイントになってきます。
どの業種・職種にかかわらず、皆が名前を知っているような人気の高い企業には応募者が集中し、選考通過も難しいのが現状です。
ただ、ITエンジニアとしてどんな仕事がしたいか、興味のある技術は何かなどを軸に企業選びをすることで、もっと自分に合った企業を見つけることができると思います。
これから就活を本格化させる方も、内々定を得ても志望度のより高い企業の選考を進めていく方も、時々休憩もしながらがんばってください!
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スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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*1:ただし、この調査の対象は「資本金額又は出資金額3,000万円以上の企業」という点に注意してください。