ゲーム世界からの脱出というテーマで、2023年1月に公開した『IT謎解き2』、皆さま無事現実世界に戻ってこれましたでしょうか?
各種キャンペーンは終了しましたが、まだまだ謎解きには挑戦できますので、まだの方はぜひ遊んでみてください!スマホからいつでも気軽に遊んでいただけます。もちろん誰かに相談するのもOKです。
この記事では、出題している問題の解答を公開します。ネタバレになるため、これからチャレンジしてみたいという方はご注意ください。
- 1-1 Unicode
- 1-2 置き換え
- 1-3 文字コードの変換
- 2-4 スキルチェックコラボ問題
- 2-5 単位接頭語のイラスト問題
- 2-6 HTMLのコメント
- ギミック問題(猫の写真)
- 3-7 続・絵文字のUnicode
- 3-8 応募規約
- 3-9 緯度経度と空港コード
- 3-10 一筆書きのゴール
- 3-11 rmコマンド
- ギミック問題(パスワード)
- 4-12 モールス信号
- 4-13 QRコードの反転
- 5-14 一文字単位のQRコード
- プログラミングゲームもおすすめ!
1-1 Unicode
ヒントのとおり、絵文字 🍕 を文字コードであるUnicodeのスカラ値(16進数)で表すと何になるか?という問題です。
Unicodeとは、文字コードの業界標準規格です。全世界共通で使えるように各国で使われている文字をまとめてあり、世界中で幅広く使われています。
WikipediaにUnicodeの絵文字の一覧がまとめられています。そこで「🍕(SLICE OF PIZZA)」のUnicodeを見てみると……
U+1F355
であることが分かります。これが正解です。
1-2 置き換え
この問題は、いわゆる換字式暗号と呼ばれるもののひとつです。
1〜9の数字がバラバラに並んでますが、綺麗に並んだものは皆さん一度は目にしたことがあるはずです。そう、テンキーですね。
テンキーにそって数字を置き換えると、以下の数字が答えであることが分かります。
813315
1-3 文字コードの変換
このような表示になった文字列を見たことがある方も多いのではないでしょうか?通称「文字化け」です。
OSのシステム設定や各ソフトウェアの設定、テキストファイルの設定など文字コードの設定は各所で存在しており、この問題は文字コードが UTF-8 で書かれた文字列を Shift_JIS という文字コードで表示したものです。
つまり Shift_JIS から UTF-8 に変換ができれば解くことができます。
お手元のソフトウェアで書き出したり、オンラインツールで変換したりできるので、それらを利用すると解くことができます。
答えは
こんにちは
となります。
2-4 スキルチェックコラボ問題
paizaのスキルチェックのコラボ問題(Dランク)に進むことで、次のステージに進むための情報が得られます。
スマホからだと少し気づきにくいかも知れませんが、ヒントの「リンク先のURL」の通り、問題画面を開くと「???」に何が入るか分かると思います。
スキルチェック問題の答えは公開できませんが、初めてプログラミング問題を解く方は、paizaラーニングの「スキルチェック入門編」(無料講座)や標準入力・標準出力の説明をしたFAQページを参考に取り組んでみてください。
2-5 単位接頭語のイラスト問題
ひらめきが要求される、THE謎解き!といった問題です。
ヒントの通り、国際基準として使われている国際単位系(SI)の補助単位についての問題です。問題のべき乗で表現されたSI接頭辞が分かれば答えにつながります。
10^12は「テラ」で「カステラ」、10^9は「ギガ」で「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」、10^6は「メガ」ということは答えは……
メガネ
となります。
ちなみに昨年11月には31年ぶりに新たに次の4つの補助単位が追加されニュースにもなりました。
ロナ(10の27乗)、ロント(10のマイナス27乗)、クエタ(10の30乗)、クエクト(10のマイナス30乗)
2-6 HTMLのコメント
ヒントを参考に開発者ツールを使って、解答を探す問題です(F12で開けます)。コメントアウトされた文字列に答えが書いてあります。
HELLO NAZOTOKI WORLD
開発者ツールは開いているページのHTML要素の確認、CSSの確認、JavaScriptのデバッグ、読み込まれているファイル群の確認、ネットワークログの確認といったさまざまなことができます。
Web開発をする方であれば、ほぼ全員がお世話になったことがあるのではないでしょうか。ちなみにこの問題は、パソコンから見ることが推奨される問題です。(スマートフォンのブラウザからだと見るのが難しいことが多いため)
※これ以降は問題の画像にリンクを貼っていないので、実際に『IT謎解き2』にアクセスして進めてみてください!
ギミック問題(猫の写真)
ステージ3へ行くための問題です。こちらもさきほどの問題同様、開発者ツールで見てみると、猫の画像のHTML部分に次のステージへのリンクが隠されています。
それをクリックすることでステージ3へ進めます。
3-7 続・絵文字のUnicode
割り算が設定されていることから、1-1で答えた絵文字のUnicodeのスカラ値(16進数)を10進数に変換してみると解けます。
U+1F355
を10進数にすると127829
です。127829÷13は……
9833
が答えです。
実はこれは半素数(素数同士の積)になっており、13も素数ですが、答えの数も素数です。
ステージ3の問題は正解画面に文字列が表示されます。今回は「cG」でした。以降も同様に覚えておきましょう。
3-8 応募規約
ヒントの通り、メニューの「応募規約」をクリックし、じっくり応募規約を読み進めてみるとさらなるヒントが隠されています。
問題ページに戻ってきて、そのヒントをもとにカタカナがランダムに書かれている画像から特定の文字を除いてみると、残った文字が答えになります。
ナゾトキ
3-9 緯度経度と空港コード
上の数字は緯度と経度を表しています。Google Mapでその場所を確認してみると、「八丈島空港」であることが分かります。
ヒントを見ると「羽田ならHND」ということで空港コードに変換する必要があるようなので、八丈島空港の空港コードが答えになります。
HAC
ちなみに今年の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、八丈島が舞台です。
3-10 一筆書きのゴール
全ての辺を一度だけ通ることができるか?という一筆書きの問題です。指で実際になぞってみると分かりやすいと思います。
答えは以下のとおりです。
3
一筆書きが可能かという命題には、数学者オイラーが提唱した有名な 「ケーニヒスベルクの橋問題」があります。
(参考)一筆書き - Wikipedia
3-11 rmコマンド
ヒントからも分かる通り、全削除せよということでrmコマンドを打ちます。ただし、オプションも必要なので以下のいずれかが解答となります。
rm -rf / --no-preserve-root
もしくは
rm -rf /* --no-preserve-root
実際に打つことはあまりないコマンドだと思いますが、最近のLinuxの多くは誤削除されないように、多くの場合--no-preserve-root
オプションが必要になっています。
ギミック問題(パスワード)
ステージ3へ行くための問題です。ステージ3の各問題の正解画面に表示されていた文字列をすべてつなげてみましょう。
4-12 モールス信号
問題文の「- = 1、・= 0」はモールス信号を表現しています。
1000 00110 01 10101 00
を変換してみると
-・・・ ・・--・ ・- -・-・- ・・
これを読むと答えが分かります。ちなみに変換サイトもあります。
ぱいざ
4-13 QRコードの反転
ひっかけ問題となっており、QRコードを読み取り、そのまま偽の画面にアクセスした方も多かったのではないでしょうか。
この画面表示だと「本当にクリアしたのか……?」と疑わしいので戻って再考してみましょう。
ヒントは「鏡の特徴を活かそう」です。QRコードをスマートフォンから長押しするとURLが分かります。
そのURLの末尾の「mirror」という文字を反転させ、「rorrim」にしてみてください。
これにアクセスすると正しいルートに進みファイナル問題に挑戦できます。
5-14 一文字単位のQRコード
「サイトトップにヒントがある」ということなので戻って探してみます。少しスクロールしてみると不自然(?)に動くゴミ箱のアイコンが…
表示された画像を見てなんとなく分かった方もいるかもしれませんが、これは6つの文字をQRコードのフォーマットで換字したものです。
実際のQRコードは誤り訂正があるので完全に同じではありませんが、このようなフォーマットで定義されています。実はその仕組が分かると自力で解読もできちゃいます。
ということで最後の問題の答えは、
letzte
です。「難しかった!」との声も多くいただきましたが、自力で答えにたどり着いた方もいらっしゃいました。
『IT謎解き2』を楽しんでくださりありがとうございました!
プログラミングゲームもおすすめ!
paizaでは、IT謎解きシリーズ以外にもプログラミングをゲーム感覚で学べるエンタメコンテンツを公開しています。ゲームコンテンツ一覧はこちら
たとえば、最新作『異能な僕らと異常な世界』やファンタジーな世界観の『エンジニア騎士とクエリの魔女』など楽しみながらプログラミングを学べます。
さまざまな難易度の問題を解くことができますので、楽しいだけではなく、しっかり実力アップすることが可能です。
以下の記事では各ゲームコンテンツの紹介と当ブログで解答・解説を掲載した記事をまとめて紹介しています。
「paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。
詳しくはこちら
そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。
スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
詳しくはこちら