私はpaiza転職で、エンジニアを目指す方の転職活動をお手伝いしつつ、Webメディア「Tech Team Journal」(TTJ)の運用にも携わっています。
今回は、TTJで見つけた30〜40代のエンジニアが今後のキャリアを考える際に役立つ記事をご紹介します。
染谷 昌利さんのこちらの記事です。
ttj.paiza.jp
最近は、若手だけでなく30〜40代の方に「今後のキャリアについてどう考えたらよいのだろう」とご相談を受けることが増えてきました。
年次を重ねると、若手のころと比べて組織内でのポジションや求められる役割が変わるケースも多く、不安を感じる方が多いようです。
今後もエンジニアとして成長を続けていくには、どうすればよいのでしょうか。
今回は、こちらの記事を抜粋してご紹介します。
コンフォートゾーンだけで仕事を続ける危険性
※染谷さんの記事より抜粋
画像の3つの領域は、同心円の一番内側の円が「コンフォートゾーン=簡単にできる(作業)」、中間の円が「ラーニングゾーン=難しい(課題)」、一番外側の円が「パニックゾーン=できない(問題)」と呼ばれています。
染谷さんは、これらの3つの領域について
作業を繰り返しても能力は向上しません。背伸びしないと解けないような課題に取り組むことで、自分の能力を向上させられます。
(中略)
自分のコンフォートゾーン(安心領域)に居続けると思考が固定化して、新たな気付きを得るチャンスを失ってしまうからです。別にいきなり大ジャンプしろなんて言いません。半歩でいいので、自分の輪の外に足を踏み出す気持ちと行動が大切です。
といわれています。
これは、とくに30〜40代のベテランにさしかかっているエンジニアの方々は共感できる話ではないでしょうか。
同じ会社でエンジニアの仕事をしばらく続けてベテランになってくると、通常業務はそれなりにこなせるようになってきます。このままこの仕事だけをずっと続けていけたら楽だなと思うこともあるでしょう。ただ、そうなってくると新たな挑戦や学びを得る機会もなくなってしまって、自分のスキルレベルはそこで停滞してしまいます。
また、染谷さんはこうも述べています。
なぜコンフォートゾーンに居続けてはいけないのでしょうか。
理由は簡単で、人間(動物)は時代に合わせて進化しているからです。時代に適合しないと生きていけないからです。
(中略)
僕の時代(過去)よりも、今の世代(現在)の人たちのほうが結果が出るスピードが圧倒的に早くなっています。それはテクノロジーの進化、ノウハウ・ナレッジの充実化にもよります。そして若い人たちはデジタルネイティブ世代だということも挙げられます。
エンジニアの場合、常に世の中に合ったサービスやプロダクトを展開していくには、経験だけでなんとかするのも限界があります。
「◯年前はこうだった」という経験があっても、さらに適切な新しい技術や手法があるなら避けて通るわけにはいかないでしょう。また、トラブルが起きたり想定通りに進まなかったりしたときにも「◯年前はこうだった」というだけでは一向に解決できません。
コンフォートゾーンを脱して成長を促進させるには
ではエンジニアの仕事を今後も続けていくにあたって、コンフォートゾーンを脱するにはどうすればよいのでしょうか。
染谷さんは「たった1%の時間でよいので、今までとは違ったことにチャレンジしてみませんか?」と提案をされています。
僕は自由度というものは認識の幅に依存すると考えています。人間は知っている範囲からしか選択できない生き物で、その選択の幅が広ければ広いほど自由だということです。
(中略)
多少の違いはあると思いますが、ほぼ毎日ルーチンになっていませんか?
新しいことは意識しないと行動に移せませんし、普段と違うことをおこなうのはエネルギーを使います。でも、たった1%の時間でよいので、今までとは違ったことにチャレンジしてみませんか?
挑戦を避けるのは楽ですが、エンジニアを続けていくのであれば、長い目でみると得策ではないでしょう。ただしもちろん「いくつになっても無理な挑戦をすべき!」というわけではありません。
まずは、自分がすでにできることプラス少しの挑戦が必要なレベル感の、適度に新たな学びがある分野の学習や業務を探してみるのはいかがでしょうか。
現職の中で新たな業務を探すのもよいですし、求人票や採用サイトの情報を見て、他社に目を向けてみるのもよいかと思います。
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まとめ
染谷さんは、この記事を
違うことというと構えてしまうかもしれませんが、ビジネス書しか読んでいない人が小説にチャレンジすることも「昨日までと違うこと」です。
(中略)
最後に改めて聞きます。今日、どんな新しいことをしましたか?
と締めています。
たしかに「新しいこと、違うことをしよう」といわれると大変そうに思えますが、ちょっとした挑戦をするだけでも「新しいこと、違うこと」の扉は開けるはずです。
長くエンジニアとして活躍している人たちは、そうやって少しずつ挑戦したり知見を増やしたりしているのだと思います。
これまでのキャリアや経験を一度振り返って、自分ができることと、新たな学びが得られそうなことについて考えてみてはいかがでしょうか。
(文:谷口智香)
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