私はpaiza転職で、エンジニアを目指す方の転職活動やエンジニアを採用したい企業の採用活動をお手伝いしつつ、Webメディア「Tech Team Journal」(TTJ)の運用にも携わっています。
今回は、TTJで見つけたエンジニアのキャリアに役立つ記事をご紹介します。
伊藤由貴さんのこちらの記事です。
ttj.paiza.jp
若手エンジニアの中には
- 勉強会に参加したことはあるけど登壇したことはない
- 登壇したことはないけど興味がある
- 登壇してみたいけど自信がない
といった方もいるかと思います。
実はエンジニアが勉強会に登壇すると、さまざまなメリットを受けられるのです。
今回は、こちらの記事を抜粋してご紹介します。
自分に関して説明しなくてもいい状態を作れる
伊藤さんは、勉強会に登壇する大きなメリットとして「自分に関して説明しなくてもいい状態を作れる」ことを挙げています。
自己アピールなどに苦手意識がある方は、会話の中や、採用面接などで「自己紹介してください」という場面が苦手だったりしませんか?
ある程度準備はできるにせよ、自分はこんな経験があってこんなことができて、という話を過不足なくしつつ相手に好印象を持ってもらうのはけっこう難しいことだと思います。
そこで、登壇が効いてきます。
(中略)
すると、たとえばその勉強会やイベント後に開かれる懇親会などでは「発表聞きました、**さんですよね」などと話しかけてもらえたりします。
この時点で、相手は登壇したあなたのことを少し知った状態で会話がスタートしています。つまり、ゼロから自己紹介する必要がないのです。
たしかに完全に初対面の状態で自己紹介から始めるよりも、登壇を通して自分を知ってくれた相手との会話はスムーズに進むかもしれません。
また、何度か登壇を繰り返すことでこうしたメリットはより効果的になっていきます。
1回の登壇では、話す相手が「発表聞きました!」となるのはその場限りです。しかし、登壇を複数回重ねることで、「自分が話しているのを聞いたことがある人」が増えてきます。また、類似のトピックで発表すると「**のジャンルに強い人」といった形での認知もされます。
ここまで来ると、イベント後の懇親会で話がスムーズ、という枠をこえ、たとえば
・中途採用の面接や、スカウト受信時に「見ました」と言ってもらえる
・勤務している会社で、これまで関わりのなかった方から「見ました」と言ってもらえるなどの広がりが生まれてきます。
エンジニアが勉強会で登壇するメリット
エンジニアが勉強会で登壇すると、ほかにもさまざまなメリットがあります。
他社のエンジニアとも話せる
自社で仕事をしているだけだと、なかなか社外のエンジニアとのコミュニケーションをとる場面がありません。
しかし勉強会で登壇すると、そのあとの懇親会などで他社のエンジニアに話しかけてもらったりする機会が増えます。
そこではほかのエンジニアの人たちが
- どのような会社でなんの仕事をしているのか
- どのような経験やスキルがあるのか
- 他社ではどのようなエンジニアが求められているのか
といった情報も得られるかもしれません。
うまくいけば、リファラルを受ける機会もできるでしょう。実際、エンジニアは知り合いを経由したリファラル採用で転職先を決める人が少なくありません。
自社や今の仕事について客観的に見直せる
事前準備で自分の業務経験や技術について振り返ってまとめることは、自社や今の仕事について客観的に見直すことになります。
また登壇して自分の仕事や技術について話したり、ほかのエンジニアの話を聞いたりしていると、自社と他社の違いに気づくこともあるでしょう。
その中で、今の仕事と他社を比較して「ここは他社のほうがいい」「ここは自社のほうが希望に合う」と感じることがあるかもしれません。
自社について見直したり、他社と比較したりすることは、今後のキャリアを考える上で非常に重要です。
自分の仕事について話す練習ができる
面接が苦手な人、ふだんあまり人と話す機会がない人ほど登壇がオススメです。
転職したくなったときに、一から経歴の整理や棚卸しから始めるとなると時間がかかります。
加えて面接やコミュニケーションに自信がない人は、面接での受け答えに慣れていないとなかなかうまく話せないかもしれません。
勉強会で登壇すると、おのずと「自分の経験について、人前で完結に話す」ための練習になります。
また、事前準備では自分の業務経験や技術について振り返ることになるため、面接でよく聞かれる内容の整理にもなります。
まとめ
伊藤さんは、最後に
確実なのは、登壇を重ねることで個人としての認知度が高まり、その後のエンジニア活動においてさまざまな点で有利になります。
とくに自己アピールをしたり、知らない人とグイグイ話しかけて関係性を構築したりするのが苦手な方にとって、認知度を高めるとその後が楽になっていきます。
と締めています。
自分からコミュニケーションをとりにいくのが苦手な人ほど、登壇はオススメです。
また最近は転職活動も、従来のような応募書類を準備して、募集企業に片っ端から応募して……という方法だけがすべてではありません。
「現状とくに転職したいわけではない…」という方も、まずは興味のある分野の発信をしたり、他社のエンジニアと気軽に関わったりしておくと、今後のキャリアにもよい影響が生まれるかと思います。
(文:谷口智香)
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