エンジニアのキャリアを広げるマネージメント経験とは

私はpaiza転職で、エンジニアを目指す方の転職活動やエンジニアを採用したい企業の採用活動をお手伝いしつつ、Webメディア「Tech Team Journal」（TTJ）の運用にも携わっています。

今回は、TTJで見つけたエンジニアのキャリアに役立つ記事をご紹介します。

工藤広伸さんのこちらの記事です。
ttj.paiza.jp

エンジニアも年次を重ねてくると、「このまま開発を続けるか、マネージャ―になるか」という悩みにぶつかる方が増えてきます。

実際にpaizaでも、「マネージメント業務をしたくないから転職したい」といったご相談は少なくありません。

今回は、こちらの記事を抜粋してご紹介します。

管理職としての経験

工藤さんは33歳のとき、所属していた部署の管理職の方々が転職や異動でいなくなってしまったため、ご自身が管理職を引き受けることになりました。

工藤さんに与えられた最初の役割は、とにかく組織を早く立て直して、業務に支障のない状況まで持っていくことでした。そのために、これまで接点のなかった経営陣と話す機会が自然と増えていったそうです。

経営陣との話題は、経営のことや人事のことなど、会社全体の話がほとんどでした。自然と俯瞰で仕事を見るようになっていき、今までやってきた仕事の範囲の狭さを、痛感させられたのです。

工藤さんはこのときの経験をもとに、その後は他の会社でも管理職として働くことになりました。

また、工藤さんは管理職を経験された上で次のように述べています。

できれば自分の人生観や世界観を広げるために、管理職を経験してほしいです。
行ったことのない世界の国を旅すると、世界観が変わる。前から会いたかった憧れの人と話すと、人生観が変わる。同じような位置づけで、管理職を経験してみるといいと思います。
わたしは管理職になって、いくつもの困難を乗り越えて、チーム全員で目標達成の喜びを経験できてよかったと思っています。あの高揚感は、管理職としてチームを引っ張らないと味わえなかったでしょう。

マネージメントをしたくないから転職したい？

前述の通り、ある程度の年次を重ねたエンジニアの方に多いのが「このまま開発を続けるか、マネジャ―になるか」というお悩みです。

とくに開発が好きなエンジニアの方は、「マネージメントしたくない」「できればエンジニアのままがよい」と言われます。

ただ、年次を重ねても「マネージメントをする」「CTOなどになる」といった方向に進まず、ひたすらエンジニアリングだけを続けていくのは、それはそれで大変なキャリアです。というのも、年次を重ねてくるとそのぶん「自分の強みが何なのか、どこでその価値を発揮できるのか」が非常に重要となるからです。

マネージメントへの挑戦も付加価値になる

「マネージメントをするのはとにかく嫌だ」と言っている人の中には、食わず嫌いでマネージメント業務を避けている人もいるかと思います。

ただ、「とはいえ、エンジニアリングだけでやっていくには限界があるかもしれない」「自分に付加価値をつけたり市場価値を上げたい」と考えている方は、マネージメント業務に挑戦してみるのもよいでしょう。エンジニアとして十分な開発経験のあるマネージャーはどこの企業でも重宝されますし、何より経験が増えると自分の発揮できる価値も増えます。

「プロジェクトマネージメントの経験なんて、転職先では役に立たないだろうな…」と言われるエンジニアの方もいますが、チームマネージメントではその経験も大いに生かせます。

また、マネージメントを経験してみた上で「やはり自分はエンジニアリングだけをしていたい」と思ったら、エンジニアに戻るのもよいでしょう。実際に、マネージャーを経験した上でエンジニアに戻るキャリアを選んで転職する人もいます。