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Evernoteはオワコンか?いや、ちょっと待って


<この記事の著者>
ヨス - Tech Team Journal

業務効率を改善し、タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。「単語登録」の便利さを伝える「単語登録エバンジェリスト」。


最近はメモアプリとして「Notion」の勢いがすごいように見えます。SNSを見ていると、今まで「Evernote」を使ってきた人もどんどん移行しているように見えますよね。

そして「Evernoteはオワコン」という声を聞くこともありますが、それは本当でしょうか?

今回は2010年からEvernoteを愛用しているヘビーユーザーのわたしが、現在も使いつづけている理由についてお話しします。

【目次】

なぜEvernoteはオワコンだと言われているのか?

そもそもですが「Evernoteはオワコン」だと言われている理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

(1)大幅な「値上げ」があったから

Evernoteがオワコンだと言われている有力な理由の一つが、大幅な値上げです。2023年5月に、有料プランの価格が年間5,200円から9,300円に上がりました。

なんと79%の値上げなので「年間5,000円程度で使えるから」という気軽な理由で課金していたユーザーが離れていったのではないでしょうか。

実際のところ、X上でも「この値上げがきっかけでEvernoteをやめた」というポストがときどき見られます。

(2)もはや有料版でないと使えないから

Evernoteがオワコンだと言われている2つ目の理由は、もはや有料版でないと使えないツールになってしまったことです。

2023年12月に、無料プランで保存できるノートの数が10万から50にまで減ってしまいました。正直なところ、この数字にはびっくりしました。だって、50個ですよ? 都道府県の数ぐらいじゃないか……。

これだけでは「メモアプリ」としての役目はとうてい果たせません。つまり「有料プランに移行しようぜ!」ってことだとは思いますが。

(3)日本法人が解散したから

そしてEvernoteがオワコンだと言われている3つ目の理由は、2024年4月26日に日本法人の「エバーノート株式会社」が解散すると発表したからです。インパクトのあるニュースですが、これはサービス終了や倒産というわけではありません。

そもそもEvernoteは2023年1月をもって、イタリアの企業「Bending Spoons」に買収されています。

2023 年 1 月、Evernote は欧州をリードするテクノロジー企業、Bending Spoons によって正式に買収されました。Bending Spoons の一員となることで、Evernote は、皆さまのアイデアやインスピレーションを整理する第二の脳となるべく、新たに戦略的な第一歩を踏み出します。

引用:Evernote の買収に関するよくある質問 – Evernote ヘルプ&参考情報

すでにBending Spoons社に買収されているので、日本法人が解散するのは当然といえば当然かもしれませんね。ちなみに値上げやノートの制限といった「改善」は買収されてからのことです。

ここがポイントなのですが、こういった「改悪」に見える変更の裏側で、Evernote自体は怒涛の勢いで改良され、現在進行形でよくなっているように見えます。

それでもEvernoteを使いつづける理由

このように「オワコン」と言われているEvernoteですが、わたしはこれからも堂々と使いつづける予定です。その理由を3点あげます。

(1)検索が賢い

Evernoteを使いつづける理由の一つ目は、検索が賢いことです。

わたしの場合は、Evernoteを「自分専用のGoogle(=検索エンジン)」として使っています。CSSやPHPなどのコードや、自分の考えたこと、子どもが学校でもらってきたプリント、名刺など、あらゆる情報を保存しています。ペーパーレス、最高です。

ただし、フォルダ分けによる「仕分け」は適当にしているので、どこになにを入れているのかは管理できていません。でも、Evernoteの検索はほかのメモアプリと比べて精度が高いので大丈夫です。もちろん、あとから検索することを前提に「アルファベット表記とカタカナ表記の両方を入れる」……といった工夫はしていますが。

なお、Evernoteは画像内の文字もOCR検索をしてくれるため、紙に書いたメモの写真を入れておいても簡単に検索できます。

(2)画像内に説明を入れやすい

わたしがEvernoteを使いつづける理由の二つ目は、画像内に説明を入れやすいこと。スマホで画像内にちょっとした説明を入れたいときに活躍します。たとえば次の画像には文字、手描きの円、矢印を入れていますが、どれも視覚的に入れやすいです。

ていねいに編集してきれいな画像を作るのではなく、この例のような「雑な説明」に適していると思います。個人的にポイントだと思うのが、文字のまわりに自動で入る白い輪郭です。これがデフォルトで入っているのは、おおげさではなく感動します。さらにはモザイクが手軽にかけられるのもすごい。

(3)共有のWebページが簡単につくれる

わたしがEvernoteを使いつづける理由の三つ目は、共有のWebページが簡単につくれることです。前項で紹介した画像を使って、次の例のように一つのノートを作成したとします。

待ち合わせ場所の情報を想定して作ったものなので、待ち合わせ日時やGoogleマップのURLも入れました。そしてこのノートの共有URLをあっという間に取得でき、Webページを作成できるのです。

LINEなどで長々と文章を書いて説明するよりも、一つのノートを作ってそのURLを送ったほうが伝わりやすいですよね。これもスマホアプリで簡単にできますよ。

ものすごい勢いでアップデートされているEvernoteに期待

もちろん、Evernoteに不満がないわけではありません。でもEvernoteは、現在ものすごい勢いでアップデートされています。AIが搭載されたり、スラッシュでいろいろな機能を呼び出せるように変更されたりと「ほかのメモアプリに追い越された時間を取り戻すぞ!」という意気込みを感じるほどです。

それだけでなく「画面表示の見直し」のような基本的な改善も頻繁にしているようで、個人的にはすごく好感をもっています。

というわけで、Evernoteからほかのメモアプリに変えようと思っている方はもう少し待ったほうがいいかもしれませんよ。「けっきょくEvernoteに出戻りする」という未来が待っていたとすれば、ムダになるので。

(文:ヨス



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