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日本電子専門学校「卒業・進級展示会」制作レポート-3年間の集大成 未来へつなぐそれぞれの想い-


2024年2月9、10日に日本電子専門学校の高度情報処理科の卒業・進級制作発表会が行われました。日本電子専門学校では「paizaラーニング 学校フリーパス」を授業や自習教材として活用していただいています。paizaとしても学生たちのプログラミング学習の成果をたたえたいという気持ちで「paiza賞」を設けて、優秀な作品を制作したチームを表彰いたしました。今回は、卒業・進級制作発表会の様子をレポートします。


学生たちの熱気があふれる会場へ

まず会場に入ってまず感じたのは学生たちの熱気でした。広いホールに3年生と2年生に分かれてブースを設置し、そこで各チームで制作したアプリを熱心に説明している姿が各所で見られます。彼らは日本電子専門学校の高度情報処理科の3年生と2年生の学生で、同学科では上級システムエンジニア(SE)を目指して積極的に企業とも連携をとり、クラウドやAIなど最先端の技術も学習しています。

今回の発表会では、3年生は卒業制作として三人一組でチームとなり全部で13組、2年生は進級制作として二人一組でチームとなり全部で21組が出展、合計で33点もの作品が展示されています。3年生はこれまで学んできた技術と自分たちで考えた新しいアイデアを融合させ、「QOLを向上させるサービス」をテーマにオリジナルのシステムを開発しました。そして2年生は、「ECサイトの制作」をテーマとして内面的なシステムの実装はもちろん、依頼主の想いやユーザビリティを意識した設計・開発に取り組んできました。

力作ぞろいの卒業制作

そのような学生たちに圧倒されながらも目についた一組の学生に声をかけ、その説明を聞いてみました。このチームでは仲間と楽しみながらジョギングの習慣を定着させるアプリを開発したとのお話です。説明はまずアプリを開発した背景から始まり、そのターゲットや工夫した点、開発に使用した言語などと続きますが、あらかじめしっかりと準備した様子が伺えます。説明の練習も何度も繰り返してきたのでしょう。説明を担当する順番も開発を担当した項目ごとにチームで分担しておりスムーズに進みます。それにしても彼らが開発したアプリの完成度に驚かされます。

続けて隣のブースの説明も聞いてみました。彼らは視覚に障害のある方をサポートするアプリとして信号機判定システムを開発したとのことです。スマホのカメラを利用して信号機の色を判別し、街中での歩行をサポートします。時々青信号の間に音楽が流れているのを耳にしますが、全国的にはまだまだ少ないとの説明もありました。信号機の判定にあたっては、実際に赤と青の紙を使って実演してくれましたがしっかりと判定されています。そこで少し意地悪かとも思いましたが、「もし背後に赤や青の紛らわしい看板があった場合は誤判定になるのではないですか?」と質問していたところ、なんとそのようなケースもシミュレーション済みで、しっかりと信号機に焦点をあて判定できるとの回答でした。それを聞いて思わずうなってしまいました。

先輩に負けず劣らずの2年生

続いて今度は2年生のブースも覗いてみます。2年生の開発テーマはECサイトと共通しており、それぞれのチームで思い思いのカテゴリーを選び、工夫を凝らしてショッピングサイトを制作しているようです。

早速そのうちの1つのブースで説明を聞いてみます。パソコンに表示されている商品と思しき焼き物に目が留まり声をかけてみました。話を聞いてみると、焼き物の愛好家は多いが全国に散らばる名産をまとめたサイトは少なく、1つのサイトで見れると便利だと思ったのが開発のきっかけとのお話でした。なんとも渋いと思いつつ、「こうだったらいいな」、「こうすればさらに便利になるのに」という着眼点が素晴らしいと思いました。


ほかにも、少し贅沢な家具を集めた独身者向けのサイト、「行ってきます」から「おかえりなさい」までを楽しくする女性のためのショッピングサイト、など各チームで工夫を凝らした制作物が並んでいました。

最後まで悩んだpaiza賞贈呈

この展示会ではそれぞれのブースにQRコードが表示されており、来場者はそこから各チームの制作物についての評価と投票を行えるようになっています。しかしとても甲乙つけがたく、最後まで1つに絞ることはできません。結局各チームの感想は書くものの、1つのチームを選定することはできませんでした。

そして実は今回、paizaからも「paiza賞」として3年生から1チーム、2年生から2チームを選抜し、受賞したチームにはささやかながらpaizaのTシャツとステッカーをプレゼントすることになっていました。paiza社内のエンジニアにも評価をしてもらい、今回は3年生の「就活状況管理システム」チーム、そして2年生の「WooDenオンラインストア」チームと「Inair(イネアー)」チームを選出しました。

こちらも甲乙つけがたい選定でしたが、まず3年生の「就活状況管理システム」はアプリ自体の課題解決力に加え、Reactで看板ボードを実装するなど技術的にも優れており、さらにアプリの魅力を伝えるプレゼンの質も高く今回の表彰となりました。インタビューでも「三人のチーム力で完成させられた」というコメントが印象的でした。「日ごろからpaizaラーニングでプログラミングスキルを磨いたことも役に立った」というお話もpaizaとしてはうれしい限りです。


いっぽう2年生の「WooDenオンラインストア」チームは、細部まで丁寧に作りこまれた完成度の高さ、そして「Inair(イネアー)」チームは、サイトのコンセプト、クオリティー、プレゼン力など、総合力に優れていたことが評価ポイントとなりました。

ただ繰り返しにはなりますが、どのチームも自分たちで考えたアイディアをプログラミング言語を通してwebアプリという形でしっかりと実現している点にこれまでの学習の成果がしっかりと表れていました。彼らが今後ITエンジニアとして社会で活躍していくだろう姿が容易に目に浮かびました。

社会で活躍する先輩

当日の会場の中に昨年「paiza新卒」を活用して就職を決め、現在IT企業で働き始めた卒業生がいらっしゃいましたので、ちょっと声をかけてみました。

彼はpaizaでAランクを取得した後、paiza新卒を利用して就職が決まり、現在ちょうど希望の会社に入社して1年がたとうとしている状況です。今日は自身の経験も踏まえ、後輩たちにアドバイスを送るために来場したということでした。

もともと授業でもしっかりプログラミングを学習しており、さらにpaizaラーニングでもスキルを磨いていたということで順調にAランクを取得したという彼は、周りの学生とは違いすっかり社会人の顔になっています。paiza新卒を振り返ってよかった点を聞いてみたところ、まず言語ごとに求人検索ができること、さらに応募先企業の開発言語や開発環境を確認できることを挙げてくれました。

paizaラーニング 学校フリーパスは、月額1,078円(税込) の初学者向け動画プログラミング学習サービス「paizaラーニング」の全250レッスン、2,000学習動画、3,900問の演習課題を小・中・高・大学・専門学校向けにすべて無料で提供するサービスです。受講者は6段階で評価されるプログラミングスキル評価システム「paizaスキルチェック」を受け、その結果をもとに自身のスキルにあった学習が可能です。2023年度は約570校からフリーパスの申請があり、約12万人の生徒・学生にクーポンを発行しました。

今後も、プログラミング学習の裾野を広げるべく、全国の学校に「paizaラーニング 学校フリーパス」を提供してまいります。

(レポート/文:paizaラーニング部)

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