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関西大学総合情報学部で「ブレインパッド×paiza」特別講義を開催!

2024年5月10日、関西大学総合情報学部の講義で、株式会社ブレインパッド(以下、ブレインパッド)とpaizaによる特別講座が実施されました。本講座は同学部一回生の必修科目「データサイエンスの基礎」の一環として開催。ブレインパッドからはビジネスの現場におけるデータ活用のあり方、paizaからはプログラミング学習プラットフォーム「paizaラーニング」を活用した学習方法やIT就活の現状についてレクチャーしました。


(画像左から)関西大学 総合情報学部 竹中要一教授、株式会社ブレインパッド アナリティクスコンサルティングユニット コンサルタント 福西律子氏、paiza株式会社 paizaラーニング部 部長 小倉直樹

データ分析サービスの専業企業として初めて東証一部に上場したブレインパッド(現・東証プライム市場)の取り組み


出版サークルでの広告営業から始まったデータへの興味

講義はブレインパッドでコンサルタントを務める福西氏の講演から始まりました。福西氏は早稲田大学政治経済学部を卒業後、同社に新卒入社。企業のデータ活用支援に特化する同社のコンサルタントとして活躍する福西氏が、データ活用に興味を持ったきっかけや同社が取り組むデータ活用の取り組み、就活に向けたアドバイスが語られました。

福西氏が学生時代にデータ活用に興味を持ったきっかけは、「サークル活動」と「インターン」、そして「大学での学び」の3点であったといいます。学生時代、出版サークルに所属し情報誌『Milestone Express』の執筆と広告営業に携わっていた福西氏は、そこで「時代の変化を感じた」といいます。同誌は毎年3月に発行されると1万部ほど売れる情報誌。そのため、収入は販売収入だけでなく誌面上に掲載する広告でも賄われていました。しかし、掲載に向けた企業との交渉の際に「『うちではWeb広告しかやっていない』とお断りされることが頻繁にありました」と語ります。

「紙媒体での執筆や営業は非常に貴重な経験で、楽しくもありました。しかし、私としては将来就職しこれから何年もキャリアを築いていくと考えた時、伸びている業界を舞台に働きたいと思いました」

そのような体験とともに、データ活用への興味を深めたのが、リクルートでのインターン経験だったといいます。福西氏は同社​​の旅行情報サイト「じゃらんnet」がプロデュースする、若者限定アプリ「マジ☆部」で施策立案や企画営業などを担当していました。

「その時に、データ分析に初めて触れ、その面白さを感じました。集計したデータをSQLで叩いて出した無機質な表が、分析して傾向や意味を考えていくうちにメッセージになっていく。そういったデータ分析のプロセスは非常に面白く感じました。また、SQLに触れていく中で自分が間違えなければ正しいデータが出力されることで、プログラミングの楽しさも覚えました。

加えて、データに基づく議論も面白いと思いました。学生である私はとにかく経験が浅く、経験則でマーケティング施策の提案はできません。 ただ、データを分析して事実をベースとして提案内容を説明すると、急に説得力が増します。学生の経験ではなく、分析したデータがあるからこそ、社員の方々と対等に議論ができる。そういった経験からデータ分析により興味が湧きました」

そして、大学の学びでは「データの力を感じた」と語ります。福西氏は在学中に計量経済学に出会い、ゼミも企業の人事制度や労働データを分析する研究室に入りました。ゼミの活動の一環として、実際の企業の人事データを分析し、課題を抽出し施策提案する機会でも、福西氏の将来のキャリア像が形づくられたといいます。

「その提案を担当者の方にとても評価していただいたんです。今思えば、学生だからと少し褒めてくださった部分もあったかなとは思いますが、データを使って誰かに提案して、それを喜んでもらえた体験がとても嬉しく思いました。

この時にはRやPythonなども使うようになっていて、当時の思考としてはデータ分析で人の役に立つのが、自分にとって好きなことだと感じていました。データを触っているのも楽しく、誰かに喜んでもらえる仕事で今後社会人としてキャリア形成をしてくのであれば、とてもいいと思いました」

ブレインパッドが取り組む「データ活用」の重要性

学生時代の経験と学びからデータ分析に興味を持ち、2020年にブレインパッドに入社した福西氏。同社について、福西氏は以下のように説明します。

「現在では全国の大学でデータサイエンス学部が創設され、非常に関心が高い領域となっていますが、ブレインパッドが設立されたのは20年前の2004年です。設立以来、業種を問わない総合データ分析サービス企業として事業を展開し、2013年にはデータ分析を専業とする企業としては初めて東証一部(現:東証プライム)に上場しています。従業員規模は600人ほどで、そのうち3分の1以上にあたる200人以上がデータサイエンティストであり、データ分析で国内随一の技術力を持つ企業です」

今年で20周年を迎えるブレインパッドでは、自社単体だけでなく協業による事業展開も加速させています。その一例として、同社は伊藤忠商事株式会社との資本業務提携を結び、伊藤忠商事が持つビジネスや海外市場での豊富なノウハウと、ブレインパッドが持つデータ活用・DX支援の強みにより新規事業創出におけるシナジーを発揮しています。そのほか、株式会社電通グループとの合弁会社設立により、DX時代におけるマーケティング戦略の立案や実行支援をしています。近年では企業経営においてデータの活用は不可欠なものとなっています。しかし、その活用のあり方にはどのようなものがあるのでしょうか。福西氏は大きく分けて5つの活用のされ方があると説明します。

「まず一つ目は『可視化』です。これは1番わかりやすいと思います。テーマパークの待ち時間の予測も可視化の一種です。 2つ目は『予測』。例えば過去のデータから未来を考えるものです。パン屋さんで何人ぐらいお客さんが来店し、どれぐらい商品を用意すべきかの判断材料に用いる手段です。3つ目には『分類』があります。これは少し想像しにくいかもしれませんが、情報の共通点を見つけてパターンを抽出するというもので、例えば顔認証セキュリティに活用されています。

4つ目は近年トレンドになっている『生成』。ChatGPTのように、膨大なデータを学習させた上で、新しい文章や画像を生み出すというものです。最後の5つ目は『最適化』。限られたリソースから最良の手段を見つけるのがポイントです。例えば、近年ではAmazonなどのECサービスにより私たちの生活は非常に便利になった一方で、荷物を届ける物流業、特にドライバーの人手不足が深刻化しています。なので、同じドライバーの数でもできるだけ効率的に配送してあげる必要があり、皆さんの家をどういう風に回ったら効率的に多くの荷物を届けられるかを見つけるためにデータの活用が行われています」

このように、ビジネスシーンにおけるデータ活用への機運が急速に高まっています。一方で、日本企業におけるデータ活用は道半ばであり、国際競争力も依然として低いままだといいます。2019年時点での「世界デジタル競争ランキング」では、日本は69か国中32位となっています。その課題には特に人材や組織適応力があり、データ活用ができる人材育成や組織風土の形成が課題となっているといいます。このような課題提起のもと、福西氏は企業のデータ活用に携わる職域について紹介しました。

最後に福西氏は情報総合学部の学生に向けて以下のように語り、講演を締めくくりました。

「大学4年間って本当にあっという間ですので、皆さんにもぜひデータサイエンスに挑戦し続けてほしいです。その中で、少しでもデータ分析がかっこいい、面白そうだなと思ったら、ぜひより探究してみてほしいと思っています。やってみて本当に面白い、自分に向いているなと思える発見もあると思います。その逆に、今の段階で興味を見つけられていない人も多いと思います。私も実際のところはそうでした。

挑戦する中で見つけられる面白さや向き不向きもあると思います。そうした経験は決して無駄ではなく、むしろデータサイエンスを学んだことは、今後の人生でも大いに生かせると思います。ぜひ学びに挑戦し続けてほしいです」

「paizaラーニング 学校フリーパス」を無償提供する理由

続いて、現在弊社でpaizaラーニング部長を務める小倉直樹が登壇。小倉からはpaizaを活用したプログラミング学習と、現在のIT就活について講演を行いました。

小倉からはまず、現在のpaizaの事業概要を紹介。paizaは2024年3月現在、約4,200社の企業が利用し、約70万人の会員が利用する国内最大のITエンジニア向け転職・就職、学習プラットフォームです。関西大学総合情報学部にも提供している「paizaラーニング 学校フリーパス」は2023年度実績で全国570校、約120,000名の学生・生徒に2,000以上の学習コンテンツを無償提供しています。

また、paiza新卒に掲載されている新卒採用では、メガベンチャーや東証プライム上場企業も求人情報を掲載しており、ブレインパッドもその一社(※25卒の求人は終了)です。

小倉は現在少子高齢化による人口減少が進む日本で課題となっている生産性向上において、現在ITによる効率化・自動化が求められている一方、ITエンジニアの供給が追いついていない現状について説明。その上で小倉は「個人の頑張りももちろん大切ですが、人材への待遇は需要の過不足に大きく影響するものです」と説明します。

「一方で、皆さんが現在気になるサービスを想像していただくと、そのほとんどがなにかしらITと関係を持っていると思います。現在では仕事をする上で、完全にITと切り離して事業を展開していくことは非常に難しいです。だからこそ、ここにいる方々のすべてがITエンジニアになるわけではありませんが、ソフトウェアの基礎であるプログラミングをぜひ学んでいただきたいなという風に思っています。今後のキャリアで、プログラミングを学んだ経験は決して無駄にはなりません」

このような話を踏まえ、小倉は現在のITエンジニアの給与やワークスタイルが改善されつつあることも紹介。paiza新卒の求人情報の実例を上げつつ、新卒採用でも待遇面が上昇傾向にあることを説明しました。

paizaは学習サービスと就職支援サービスがフレキシブルにつながるプラットフォームとなっています。paizaラーニングでプログラミングを学び、スキルチェックによってランクを高めることで、より待遇の良い企業からスカウトを受ける、または求人に応募することが可能です。

このように、paizaラーニングは就活に直結する学習サービスです。弊社ではより多くの学生・生徒に学びの機会を促進するために、paizaラーニング学校フリーパスを提供する教育機関で「paizaランクチャレンジ」を実施。関西大学でも4月から5月中にかけて実施しています。小倉は実施概要について説明しつつ、以下のように締めくくりました。

「paizaランクチャレンジは、ランクの高さを競う『ランク賞』と、スキルチェックにチャレンジした回数を競う『トロフィー賞』の2つがあります。ランク賞ではすでにSランクを獲得した学生もいてハードルが高いですが、チャレンジ数を競うトロフィー賞はまだまだ受賞の余地がある状況です。paizaラーニングは学習できる講座が豊富にあり、授業で学んだ言語や自分が学んでみたい言語、どちらもほとんど網羅しています。私たちとしても初学者の人からよりスキルアップしたい方まで、幅広く学びやすい環境を構築していますので、ぜひ就活に限らず、自分でやりたいところや身につけたいスキルをどんどん伸ばしていっていただきたいと思っています」

担当教授から見た「paizaラーニング 学校フリーパス」のメリット

本講座は同学総合情報学部の必修科目「データサイエンスの基礎」の特別講座として、1時限目と2時限目のコマで実施されました。一回生を中心とした講座のため、各講座の最後には今後のキャリア形成や就職活動中の志望企業を選ぶ際に重視したこと、学生時に取り組むべきことなど幅広い質問が投げかけられたのが印象的でした。

今回講座に招待いただき、講演のファシリテーションをしていただいた竹中要一教授に、これからデータサイエンスを本格的に学ぶ学生に「paizaラーニング 学校フリーパス」を提供するメリットについてお聞きしました。

「1番のメリットは、学生が自分のスピードでプログラミングを学習できることです。通常の講座で教えていても、初心者でもすぐわかる学生もいれば最初でつまづいてしまい、ついていくことが難しく挫折してしまう学生もいます。また、講座だけの学習ではわからない箇所を聞き流してしまい、自分自身でもどこがわからなかったのかを忘れてしまい、苦手意識だけが残ってしまう場合もあります。

paizaラーニングの場合、自分自身でわからないところがあったら、何度でも間違えてやり直せるんです。自分自身で気づいたところから学べ、練習問題も豊富にある。そしてレベルアップしてまたわからないところが見つかったら、一つステップを落として手軽に学び直すことも可能です。そういった反復学習ができることは学生にとって大きなメリットだと思います。

また、プログラミングを教える担当教員についてもメリットがあります。先ほどの通り、paizaラーニングは練習問題が豊富にあり、学習の理解度や進捗を可視化しやすい。これを利用すれば、学生それぞれの学習状況に合わせた課題を出せます。当然学生がわからないところ、つまずいているところも千差万別なので、一人ひとりにパーソナライズされた学びを提供できるのは非常にありがたいですね」

paizaラーニング

(取材/文:川島大雅)

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