IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)では、毎年IT企業やユーザー企業、大学等教育機関を対象としたIT人材動向調査、およびIT技術者個人を対象とした意識調査を行い、調査結果を「IT人材白書」としてまとめ、発行しています。
先日、「IT人材白書 2015年版」が発行されました。
今回のメッセージは『新たなステージは見えているか』。
『「IT人材白書2015」の概要』・『IT人材の現状と動向』・『2014年度調査結果』・『教育機関動向』・『IT人材育成の主な活動(IT人材育成本部)』の5部で構成され、"多様化するIT人材"として、「組み込みシステムに携わる技術者」や「モバイル関連の開発人材」に求められる技術力、「データを活用し新たな価値創出につなげる人材」に求められる技術力、「データを活用し新たな価値創出につなげる人材」などについてが調査されています。また、教育機関動向についてもデザイン学や育成動向についての解説があります。
以下、調査結果の一部をご紹介します。
■インターネットビジネスモデル企業の調達金額とベンチャー企業全体に占める割合の推移
今回は特に、ベンチャー企業と企業家に関する節もあり、ベンチャーを取り巻く課題やビジネスモデルについてが分かります。
例えば、下のグラフは資金調達を行ったベンチャー企業のうちの、インターネットビジネスモデル企業が占める資金調達額の割合と金額を示したものです。
2011年以降、割合は増加傾向が続いており、実際の調達金額も2014年は大幅に増加しました。インターネットビジネスモデル企業の企業数と資金調達金額の割合がともに7割を超えていることは、ベンチャー企業の多くはインターネットを有効利用したビジネス形態となっていることを表しています。
■IT企業の IT人材の「量」に対する過不足感【過去8年間の変化】
また、IT人材の「量」に対する不足感は、2007年度と同水準まで戻ってきています。質景気等の外敵要因に影響を受けた人材の質を問わない人手不足が問題となっています。
■IT技術者のプログラミングの学習時期
人材教育分野で興味深かったのが、IT技術者のプログラミングの学習時期です。
実は、若い世代の IT 技術者ほど、小・中学生時にプログラミングを学ぶ人が減少する傾向にあるようです。現在40代のIT人材では、小・中学時にプログラミングを学んだ割合が高いですが、これは、プログラミング言語BASICの学習が、パソコン利用の一般的な利用形態に含まれていたからと推測されます。
■まとめ
本書は、Amazon、全国官報販売協同組合販売所で購入することができ、PDF版はIPAのサイトでダウンロードすることができます。
- 作者: 情報処理推進機構
- 出版社/メーカー: 独立行政法人 情報処理推進機構
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: 単行本
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