Picture by ITエンジニアを目指す女子高生たちの学園ライフ4コマ漫画『ぱいじょ!』
こんにちは、谷口です。
就活生と話をしていると、「自己分析が難しい」「自己分析ってどこまでやったらいいんですか」「自己分析したくない……」という声を多く聞きます。
たしかに自己分析って大変ですよね。何が正解かわかんないし、やってるうちに迫りくる応募やエントリーシートの締切、そして面接……。
就活してると「まずは自己分析」と言われることが多いと思いますが、果たして自己分析って本当に必要なんでしょうか?
実際に、企業の採用担当者と話をしていても
・よく「就活は自己分析が第一」みたいに思ってる就活生がいるけど、エントリーシートや面接の受け答えにうまく活かせてなくて「就活のための自己分析をしているつもりが的外れになっているのでは?」と感じることが多い。
・自己分析をしてもやりたいことや適性が見つかるわけではないのに、いつまでたっても自己分析をし続けている就活生がいる……。
といった話が出たりしています。
今回は採用担当者の目線から、なぜ自己分析が不要なのかと、自己分析をせずに内定を勝ち取る方法についてお話ししていきます。
- ■「自己を分析する」ためだけの「自己分析」は無意味
- ■就活で必要な「自己」は応募先ありきの「自己」
- ■一番危険なのは自己分析ループにはまること
- ■自己分析せずに内定を獲得する方法
- ■マインドマップを作ってみる
- ■自分を客観視するためのマインドマップ
- ■まとめ
- ■学生向け「ITエンジニア就活特化」プログラミング学習コース好評公開中
- ■paiza新卒について
■「自己を分析する」ためだけの「自己分析」は無意味
就活を始めると、みんな急に「自己分析自己分析」と言い出しますが、そもそも自己分析ってどういう目的でやっていますか?
なんかみんなやってるし、就活に必要だって言われるし……という感じで、自己を分析をすること自体が目的になっていませんか?
「まずは何がなくとも自己分析だ」と言われるかもしれませんが、自己分析したことが活きてくるのって、エントリーシートや面接でよく聞かれる、自己PRや学生時代に頑張ったこと、志望動機といった質問の答えを考えるときかと思います。
エントリーシートや面接の質問の回答で必要なのは、聞かれたことに沿った自分の経験や考えをきちんと話せることや、その業界・業種・企業に合った答えですよね。
だったら、自己分析より企業分析、自己分析よりESや面接でよくある質問ベースで使えそうな経験を思い出してエピソードを練ったりしたほうがよくないですか?
■就活で必要な「自己」は応募先ありきの「自己」
自己分析が得意な人(いるのだろうか……)や、すごく早くからしっかり準備していた人であればいざしらず、自己分析というのは多くの人にとって鬼門です。
そして実際は、延々自己とだけ対峙するよりも、具体的な応募先企業と対峙して「企業と自分がマッチするポイントはどこかな~」といった視点の方が、ESや面接での受け答えを考えるのにずっと役立ちます。
就活で必要とされる「自己」というのは、志望動機とか、自己PRとか、応募先からの質問ありきのものなんです。
■一番危険なのは自己分析ループにはまること
自己分析というのは、どこまでやったらいいのかも謎な上に正解もないので、中には延々自己分析をし続けるループにはまってしまう人もいます。
特に、連続して落ちている、第一志望に落ちてしまった、もうどうしたらいいのかわからない……という状態の人が「自己分析が間違っていたのかも……自己分析からやり直そう……」と思って悪循環にはまってしまうのが一番危険です。
「自分が本当にやりたいこととは……?」「今まで自分がしてきたこととは……?」「本当の自分って一体何だ……?」って、これを分析しようと思ったら終わりがないですよね。
しかも落選が続いてメンタルもボロボロな状態で自己分析をしても、多分、自己否定をすることしかできないと思います。自分をアピールして売り込む必要がある就職活動において、自己肯定感がない状態での自己分析なんて絶対にやらない方がいいです。
■自己分析せずに内定を獲得する方法
「そんなこと言ったって、自己分析しないと面接でよく聞かれる自分の強みとか、それを活かして学生時代に頑張ったこととか、考えられないのでは?」と思うかもしれませんが、要は「自分を客観視」することができればいいのです。
では自分を客観視するにはどうしたらいいのでしょうか?
■マインドマップを作ってみる
マインドマップとは、ざっくり言うと自分の考えを絵で整理する方法です。
中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状に連想するキーワードやイメージを広げていきます。
↓例えばこんな感じ
これはやりたいことを実現するためのマインドマップ例ですが、マインドマップというのは、物事を考えるとき、整理するとき、何にでも使えます。就活時には、例えば志望動機や3年後にどうなっていたいかなど、個別の質問を考えるときにも使えます。
紙に書きだしていくのももちろんいいのですが、スペースが足りなくなったり「この項目動かしたい・削除したい……」ということもあるので、一つXmindというツールをご紹介しておきますね。上の画像のマインドマップはXmindを使っています。
感覚的に操作できて、テンプレートも多岐にわたるのでめっちゃ便利ですよ!移動も追加も削除もさくさくできるから、手書きよりスムーズ&スピーディーに書きだせる気がする!何より無料だし!Xmind大好き!!(※Xmindの回し者ではありません……)
■自分を客観視するためのマインドマップ
まずは必ず聞かれるような質問や、書きやすいところからマップにしていきましょう。
例えば、「学生時代に頑張ったこと……どうエントリーシートに書こう……」という場合は、使えるかもしれないトピックを思いつく限り書きだしていってみましょう。ざっくりで構いません。
例↓
使えそうなエピソードがあれば、話をもっと詳しく&アピール力の強いものにするために、サブトピックとして「時期はいつ頃」「こういう工夫をした」「こういう反省がある」などなどの詳細をつけたしていきましょう。
あんまり深く悩まず、「あれ?あんまり詳しく話せるポイントがない」と思えば違うエピソードに移ったりして大丈夫です。
前述したように、「自分とは一体何なんだろう……」みたいな正解のない問答に入り込むよりも、「自分を客観視して、ESや面接の受け答えを考える」ための行為だと割り切ってやった方がスムーズに進みます。
さらに進めた例↓
↑こうやって自分を客観視していくと、「なんか意外と自分って人を巻き込んで働きかけるのが得意だな」「IT関係の情報収集するのが好きで欠かさないようにしてるな」といった感じで新たなアピールポイントも発見できたりします。
マインドマップは就活中のどの時期においても使える、自分を客観視するのに最適なツールです。
実際にpaiza新卒でも、何度も面接で落ちて「自己分析からやり直そう……でももう自分にいいところなんてない……自分はなんてダメなんだ……」という悪いループに入っていた就活生がいたので、「そんな自己否定まみれの状態で自己分析すると鬱になるから、マインドマップ作ってみては……?」と言ったところ、持ち直して面接で話す内容も変わり、内定を獲得した人もいるくらいですので、ぜひ一度やってみてください。
■まとめ
自己分析に苦手意識を持っている人は多いと思います。しかし、本来は自分を客観視することができれば、自己分析なんて必要ないはずです。
「そうは言っても、自分を客観視してもなかなか強みが見つからない」「自分にはアピールできることなんてない!」という人は、paiza新卒でスキルチェック問題を解いてみると、6段階のランク判定がついて自分のプログラミングスキルに対し客観的な判定を受けることができます。スキルチェックは、思わぬ自分の特性を知るチャンスかもしれませんので、ぜひ挑戦してみてください。
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